「総合住宅展示場って何?本当にカタログだけもらいに行ってもいいの?」
「住宅展示場に行くだけでもメリットはある?営業がしつこくない?」
「総合住宅展示場の特徴やデメリットも知ってから行きたい」
家づくりを考え始めると、住宅展示場という言葉をよく耳にしますが、実際にどんな場所なのか、どう活用すればいいのか分からず不安に感じる方も多いのではないでしょうか。「営業がしつこそう」「まだ具体的な予定もないのに行っても大丈夫?」といった心配もあるでしょう。
総合住宅展示場とは、積水ハウスやヘーベルハウスなど複数の大手ハウスメーカーが一箇所にモデルハウスを建て、効率的に比較検討できる施設のことです。見学だけでも全く問題なく、カタログのみの入手も歓迎されています。むしろ、事前にカタログで各社の特徴を把握してから見学することで、より有意義な時間を過ごすことができます。

この記事では、総合住宅展示場の基本的な仕組みから、カタログだけもらう具体的な方法、行くだけで得られる3つのメリット、知っておくべきデメリットと対処法、さらに効果的な活用法まで詳しく解説します。
総合住宅展示場とは?基本的な仕組みと特徴を解説


家づくりを始めようと思ったとき、まず気になるのが「総合住宅展示場って何?」という疑問ではないでしょうか。住宅展示場という言葉は聞いたことがあっても、実際にどんな場所なのか、どう活用すればいいのかわからない方も多いはずです。



ここでは、総合住宅展示場の基本的な仕組みと特徴について、わかりやすく解説していきます。
総合住宅展示場の定義と役割
総合住宅展示場とは、複数のハウスメーカーが一つの場所にモデルハウスを建てて展示している施設のことです。まるで住宅のテーマパークのような場所で、様々な会社の家を一度に見て回ることができます。
総合住宅展示場の主な役割は、家づくりを検討している人たちが効率よく情報収集できる場を提供することです。普通なら各メーカーの営業所を一軒ずつ回らなければならないところを、一箇所でまとめて見学できるため、時間も交通費も大幅に節約できます。
一般的な住宅展示場との違い
住宅展示場には「総合住宅展示場」と「単独住宅展示場」の2種類があります。単独住宅展示場は、一つのハウスメーカーだけがモデルハウスを展示している場所です。例えば、積水ハウスだけの展示場や、住友林業だけの展示場といった具合です。
一方、総合住宅展示場は複数のメーカーが一箇所に集まっているため、比較検討がとても簡単になります。歩いて数分の距離に違うメーカーのモデルハウスがあるので、「さっき見た家と比べて、こっちの方が間取りが良いな」「あの会社の キッチンの方が使いやすそう」といった具合に、リアルタイムで比較できるのです。
項目 | 総合住宅展示場 | 単独住宅展示場 |
---|---|---|
出展メーカー数 | 複数社(10〜20社程度) | 1社のみ |
比較検討 | 一箇所で複数社を比較可能 | 他社との比較は別途必要 |
移動時間 | 徒歩圏内で見学完了 | 各展示場への移動が必要 |
情報収集効率 | とても高い | 1社のみ |
営業圧力 | 分散されるため比較的軽い | 集中的になりがち |
全国の総合住宅展示場の規模と展開状況
全国には356箇所の総合住宅展示場があり、合計で4,715棟のモデルハウスが展示されています。これは2020年の調査結果ですが、住宅展示場協議会に加盟している展示場だけでも年間約300万組の家族が見学に訪れているという、とても人気の高い施設です。
興味深いのは、来場者の行動パターンです。多くの家族は平均1.9箇所の総合住宅展示場を訪問し、1回の見学で1.7〜2.1棟のモデルハウスを見て回ります。以前は3.5〜4.2棟を見学するのが一般的でしたが、最近はインターネットで事前に情報収集してから訪問する人が増えたため、より効率的に見学するようになったと考えられます。
総合住宅展示場でカタログだけもらうことは可能?利用方法を詳しく解説



総合住宅展示場に興味はあるけど、本格的に家を建てる予定はまだ先の話。



営業の人と話すのは緊張するから、まずはカタログだけもらいたい。
そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。実は、総合住宅展示場では気軽にカタログだけをもらうことができます。



ここでは、カタログ入手の具体的な方法と、知っておくと便利なコツをお伝えします。
カタログのみの入手方法と手順
総合住宅展示場でカタログだけをもらうのは、まったく問題ありません。多くの展示場では、入口付近や各モデルハウスの玄関にカタログスタンドが設置されており、自由に持ち帰ることができます。
現地でカタログを入手する際の基本的な流れは以下の通りです。
- 展示場の入口で受付を済ませる
総合住宅展示場に到着したら、まず受付で簡単な来場者カードに記入します。名前や住所などの基本情報を書くだけで、購入予定時期などは「未定」と書いても大丈夫です。 - 興味のあるメーカーのモデルハウスを回る
各モデルハウスの入口や玄関付近にカタログが置かれています。営業スタッフがいる場合は「カタログをいただけますか?」と声をかけるだけで、快く渡してもらえます。 - 必要に応じて簡単な質問をする
せっかく現地にいるのですから、気になることがあれば遠慮なく質問してみましょう。「今はまだ検討段階で、勉強のためにカタログをいただきたいのですが」と伝えれば、スタッフも理解してくれます。
営業スタッフと話すのが苦手な方は、平日の午前中や夕方の時間帯を狙うのがおすすめです。休日に比べて来場者が少ないため、ゆっくりとカタログを見て回ることができます。
オンラインでのカタログ一括請求サービス



わざわざ現地まで行くのは大変。
小さい子供がいて外出が難しいな。
そんな方には、オンラインでのカタログ一括請求サービスがとても便利です。日本経済社の総合住宅展示場では、自宅にいながら複数のハウスメーカーのカタログを一度に請求できるサービスを提供しています。
オンライン請求で入手できるカタログの種類は驚くほど豊富です。
- 総合カタログ・建築実例集
各メーカーの代表的な商品ラインナップと、実際に建てられた家の写真がたくさん載っています。 - 専門カタログ
平屋住宅、3階建て住宅、狭小住宅、二世帯住宅など、特定のニーズに合わせたカタログも用意されています。 - 世代別・ライフスタイル別カタログ
20代30代向けや共働き家族向けなど、年齢層や生活スタイルに応じたカタログもあります。 - エコ住宅・スマートハウス関連
ZEH(ゼロエネルギーハウス)やスマートハウスに特化したカタログも請求できます。
請求方法はとても簡単で、ウェブサイトで建築予定地を選択し、興味のあるカテゴリーにチェックを入れて、必要事項を入力するだけです。通常1〜2週間程度で、選択したメーカーのカタログが自宅に届きます。
現地でのカタログ収集時の注意点
現地でカタログを集める際に知っておくと役立つポイントをご紹介します。
- 大きめのバッグ(カタログは意外とかさばります)
- メモ帳とペン(気になったポイントをその場で記録)
- スマートフォン(気に入った外観や内装を写真に撮る)
効率的な回り方のコツ
まず展示場全体をざっと歩いて回り、外観が気に入ったモデルハウスをチェックしましょう。その後、優先順位をつけて詳しく見学していくと、時間を有効に使えます。
営業との上手な付き合い方
「今日はカタログをいただいて、家でじっくり検討したいと思っています」と最初に伝えておくと、スタッフも適度な距離感で接してくれます。
無理に営業を受ける必要はありませんが、基本的な質問には丁寧に答えてもらえるので、気になることがあれば遠慮なく聞いてみましょう。
個人情報の取り扱いについて
カタログをもらう際に記入する個人情報は、後日メーカーから連絡が来る可能性があります。
総合住宅展示場に行くだけで得られる3つのメリット





住宅展示場って営業がしつこそう。
まだ具体的に建てる予定もないのに行っても意味がないのでは?
そんな不安を抱えている方もいるかもしれません。でも実は、総合住宅展示場は見学するだけでも多くのメリットがあります。購入を前提としなくても、住まいづくりの勉強になる情報がたくさん得られるのです。



ここでは、総合住宅展示場を訪れることで得られる3つの大きなメリットをご紹介します。
メリット1:複数のハウスメーカーを効率的に比較検討できる
総合住宅展示場の最大のメリットは、一箇所で複数の会社を比較できることです。普通なら各メーカーの営業所を一軒ずつ回らなければなりませんが、総合住宅展示場なら徒歩圏内で様々なハウスメーカーを見て回れます。
比較検討がしやすい理由は、同じ条件で各社の特徴を見られることです。
例えば、キッチンの使い勝手を比べたいとき、A社のモデルハウスでキッチンを見た直後にB社のキッチンを見ることで、「さっきのキッチンの方が収納が多かった」「こっちの方が作業スペースが広い」といった違いがはっきりとわかります。
実際の来場データを見ると、多くの家族が平均1.7〜2.1棟のモデルハウスを見学しています。これは効率的に情報収集できている証拠と言えるでしょう。
メリット2:実物の住宅を体感して具体的なイメージを掴める
カタログやウェブサイトでは伝わらない「実際の住み心地」を体験できるのも、総合住宅展示場ならではのメリットです。写真では分からない空間の広さや天井の高さ、実際に歩いたときの感覚などを、自分の体で確かめることができます。
特に注目したいのは以下のポイントです。
- 空間の広さと動線
リビングの実際の広さや、キッチンから洗面所への移動のしやすさなど、生活の中での動きやすさを実際に歩いて確認できます。 - 素材の質感
フローリングの足触りや、壁紙の手触り、キッチンカウンターの素材感など、五感で感じられる情報は実物でしか分かりません。 - 設備の使い勝手
システムキッチンの収納の開け閉めや、お風呂の広さ、トイレの使いやすさなど、実際に触って確かめることができます。 - 採光と風通し
窓の配置による明るさの違いや、風の通り具合なども、現地で体感できる貴重な情報です。
これらの体験は、将来の住まいづくりで「どんな家にしたいか」を具体的にイメージするのにとても役立ちます。
メリット3:専門家による無料相談でプロの知識を得られる
総合住宅展示場では、各メーカーの専門スタッフから無料で住まいづくりのアドバイスを受けることができます。これは家づくりの初心者にとって、とても価値のあるサービスです。
相談できる内容は幅広く、以下のような質問にも丁寧に答えてもらえます。
- 住宅の基本知識
・木造と鉄骨造の違いは何ですか?
・断熱性能って何を基準に選べばいいの?
・耐震性はどうやって判断すればいい? - 資金計画の相談
・年収○○万円だと、どのくらいの価格帯の家が建てられる?
・住宅ローンの組み方で注意すべきことは?
・土地探しはどうやって進めればいい? - 間取りの相談
・子育て世代におすすめの間取りは?
・将来のことを考えた設計のポイントは?
・収納を充実させるコツは?
営業スタッフは住宅のプロなので、素人では気づかないポイントもたくさん教えてくれます。「今すぐ建てる予定はないけれど、将来のために勉強したい」と伝えれば、プレッシャーを感じることなく相談できます。
また、各社で相談することで、それぞれの会社の強みや特徴も自然と理解できるようになります。これは将来的に本格的な検討を始めるときに、とても役立つ知識となります。
総合住宅展示場のデメリットと注意すべきポイント


総合住宅展示場にはたくさんのメリットがある一方で、利用する前に知っておきたいデメリットや注意点もあります。事前にこれらのポイントを理解しておくことで、より有効に展示場を活用できるようになります。



「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、デメリットについてもしっかりと把握しておきましょう。
営業からのアプローチとその対処法
総合住宅展示場を訪れる際に多くの人が心配するのが、営業スタッフからの積極的なアプローチです。確かに、各メーカーの営業担当者は見込み客を獲得したいと考えているため、来場者に対して熱心に話しかけてくることがあります。
営業アプローチの具体例としては、以下のようなものがあります。
現地での営業活動
- モデルハウス見学中の詳しい説明
- 連絡先の交換のお願い
- 個別相談会への誘い
- 土地探しや資金計画の提案
後日の営業連絡
- 電話やメールでの定期的な連絡
- 新商品やキャンペーンの案内
- 見学会やイベントへの招待
このような営業活動は、真剣に家づくりを検討している方にとっては有益な情報源となりますが、まだ検討段階の方には負担に感じることもあります。
上手な対処法
営業からのアプローチを適度にコントロールするには、最初に自分の状況を正直に伝えることが大切です。
- 「今は情報収集の段階で、具体的な予定はまだありません」
- 「勉強のために見学させていただいています」
- 「連絡は控えていただきたいです」
このように伝えることで、多くのスタッフは適切な距離感で接してくれるようになります。もし後日連絡が来た場合も、「現在は検討を中断しています」と伝えれば、通常は連絡を控えてもらえます。
高額な展示仕様による予算感覚のズレ
総合住宅展示場のモデルハウスは、各メーカーが自社の技術や魅力を最大限にアピールするために建てられています。そのため、実際に販売される住宅よりもグレードの高い設備や仕様が使われていることが多く、これが予算感覚のズレを生む原因となります。
展示仕様と標準仕様の違い
モデルハウスでよく見かける高グレード仕様には以下のようなものがあります。
- 高級なキッチン設備(100万円以上のシステムキッチン)
- 豪華な浴室設備(ジェットバスや高機能シャワー)
- 高価な床材(無垢材のフローリングなど)
- 特別な外壁材や屋根材
- 高性能な空調システム
- 豪華な照明器具や家具
これらの設備を実際の住宅に採用しようとすると、標準価格から数百万円も高くなってしまうことがあります。
予算感覚を正しく保つコツ
モデルハウスを見学する際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 標準仕様とオプション仕様を確認する
気に入った設備について「これは標準ですか?オプションですか?」と必ず確認しましょう。 - オプション価格を聞く
オプション設備の場合は、追加費用がいくらかかるのかを具体的に教えてもらいましょう。 - 標準仕様での総額を確認する
モデルハウスと同じ大きさの家を標準仕様で建てた場合の価格を確認し、現実的な予算感覚を維持しましょう。
情報が多く判断が難しい
総合住宅展示場では短時間で大量の情報に触れることになるため、情報の整理が難しくなることがあります。複数のメーカーを見て回ると、どの会社がどんな特徴だったか分からなくなってしまうという経験をする方も多いでしょう。
情報過多が起こる原因
- 1日で複数社のモデルハウスを見学する
- 各社から異なる専門用語での説明を受ける
- 大量のカタログや資料をもらう
- 似たような設備や仕様の説明を何度も聞く
事前のカタログ取り寄せで効率化
情報過多を避けるためには、展示場に行く前に気になるハウスメーカーのカタログを取り寄せて、基本的な情報をリサーチしておくことがとても効果的です。
- 各社の主力商品と価格帯
- 構造の種類(木造、鉄骨造など)
- 断熱性能や耐震性能の特徴
- 得意とする住宅タイプ(平屋、二世帯住宅など)
このような下調べをしてから展示場を訪れることで、「A社は木造が得意だから、木の質感を重点的にチェックしよう」「B社は断熱性能が自慢だから、実際の快適さを体感してみよう」といった具合に、目的を持った見学ができるようになります。
情報を整理するための工夫
- 見学したいポイントを事前にリストアップする
- 予算の上限を明確にしておく
- 家族での優先順位を話し合っておく
- 興味のある3〜5社程度に絞り込んでおく
- 各モデルハウスで写真を撮る(許可を得てから)
- 気になったポイントをメモに残す
- もらった資料に会社名と特徴を書き込む
- 当日中に感想をまとめる
- 家族で話し合いの時間を作る
- 気になった会社を3社程度に絞り込む
これらのデメリットを理解した上で総合住宅展示場を利用すれば、より有効に活用できるはずです。デメリットがあるからといって利用を避けるのではなく、上手に付き合う方法を知っておくことが大切です。
総合住宅展示場が合う人・合わない人の特徴


総合住宅展示場は確かに便利な施設ですが、すべての人にとって最適な選択肢とは限りません。自分の性格や状況、家づくりに対する考え方によって、総合住宅展示場が向いているかどうかが決まります。
ここでは、どんな人が総合住宅展示場の利用に向いているか、逆にどんな人には向いていないかを具体的にご紹介します。



自分がどちらのタイプかチェックしてみてください。
総合住宅展示場の利用に向いている人の特徴
総合住宅展示場を有効活用できるのは、以下のような特徴を持つ人です。
住宅購入が初めての人
家づくりの基本的な知識がない初心者にとって、総合住宅展示場は絶好の学習の場となります。「木造と鉄骨造って何が違うの?」「断熱性能ってどうやって比べればいい?」といった基本的な疑問を、実物を見ながら専門家に質問できるのは大きなメリットです。
各メーカーのスタッフは、初心者にも分かりやすく説明してくれるので、住宅に関する知識を効率よく身につけることができます。
複数のメーカーを比較検討したい人
「どのメーカーにするか迷っている」「各社の特徴を比べて決めたい」という人には、総合住宅展示場はまさにうってつけの場所です。一箇所で15社ものハウスメーカーを比較できるので、時間と交通費を大幅に節約できます。
実際に歩いて体感することで、カタログでは分からない微細な違いも発見できるでしょう。
実物を見て触って確かめたい人
「写真だけでは不安」「実際の住み心地を体験したい」という慎重派の人にも総合住宅展示場は最適です。床材の感触や天井の高さ、キッチンの使い勝手など、五感で感じられる情報は実物でしか得られません。
特に、間取りの使いやすさや動線の良さは、実際に歩いてみないと分からない部分が多いものです。
家族全員で検討したい人
家づくりは家族全員にとって重要な決断です。総合住宅展示場なら、子供から祖父母まで、みんなで一緒に見学して意見を出し合うことができます。
多くの展示場では子供向けのイベントも開催されているので、家族みんなが楽しみながら住宅見学できるのも魅力です。
時間に余裕がある人
総合住宅展示場をしっかりと活用するには、ある程度の時間が必要です。複数のモデルハウスをじっくり見学し、スタッフと相談する時間を確保できる人に向いています。
休日を丸一日使って、のんびりと見学して回るのも楽しいものです。
注文住宅を検討している人
注文住宅は自由度が高い分、選択肢も多くて迷いがちです。総合住宅展示場では、各社の得意分野や特色を実際に確認できるので、自分の理想に合うメーカーを見つけやすくなります。
総合住宅展示場の利用に向いていない人の特徴


一方で、以下のような人には総合住宅展示場があまり向いていない可能性があります。
営業からの連絡を絶対に避けたい人
総合住宅展示場を利用すると、各メーカーから後日連絡が来る可能性があります。「営業の電話は一切受けたくない」「自分のペースで検討したい」という人には、プレッシャーに感じるかもしれません。
時間に余裕がない人
総合住宅展示場をしっかりと見学するには、半日から1日程度の時間が必要です。仕事が忙しく、まとまった時間を確保するのが難しい人には向いていません。
予算が厳しく決まっている人
モデルハウスは高グレードの仕様で建てられているため、「こんな家に住みたい」と思っても予算オーバーになってしまう可能性があります。予算に余裕がない人は、豪華な設備に惑わされて現実的でない判断をしてしまうリスクがあります。
すでに建築先が決まっている人
「知り合いの工務店に依頼することが決まっている」「地元の信頼できる業者がある」という人にとって、総合住宅展示場での情報収集はあまり意味がありません。
時間を使うよりも、決まった業者と具体的な打ち合わせを進める方が有効でしょう。
地域密着の工務店を希望する人
総合住宅展示場に出展しているのは主に大手ハウスメーカーです。「地元の工務店に依頼したい」「職人さんとの距離が近い家づくりがしたい」という人には、あまり参考にならない可能性があります。
オンライン情報で十分満足できる人
最近は各メーカーのウェブサイトがとても充実しており、詳細な情報や動画を見ることができます。「ネットの情報で十分判断できる」という人にとって、わざわざ現地まで足を運ぶメリットは少ないかもしれません。
自分に合った住宅選びの方法を見つけるコツ
自分が総合住宅展示場向きかどうか迷った場合は、以下の方法で判断してみてください。
- まずは小さく始める
いきなり複数のモデルハウスを見学するのではなく、まずはカタログを取り寄せたり、1〜2社だけを見学したりして様子を見てみましょう。 - 家族で話し合う
家族の中でも、総合住宅展示場に対する考え方が違うかもしれません。事前に家族で話し合って、みんなが納得できる方法を選びましょう。 - 複数の方法を組み合わせる
総合住宅展示場だけでなく、インターネット検索、口コミサイト、知人からの紹介など、複数の情報収集方法を組み合わせることで、より良い判断ができるようになります。
自分の性格や状況をよく理解して、最適な住宅選びの方法を見つけることが、満足のいく家づくりにつながります。
総合住宅展示場でよくある質問と回答


ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。事前に疑問を解消しておくことで、安心して総合住宅展示場を利用できるようになります。
効率よく見学するためには、事前にカタログを取り寄せて気になるメーカーを3〜5社程度に絞り込んでおくと良いでしょう。
総合住宅展示場の上手な活用法と準備のコツ


せっかく総合住宅展示場に行くなら、有意義な時間を過ごしたいですよね。何の準備もなく行っても楽しめますが、事前に少し準備をしておくだけで、得られる情報の質と量が大きく変わります。
ここでは、総合住宅展示場を最大限に活用するための準備方法と、当日の効率的な見学のコツをお伝えします。



これらのポイントを押さえておけば、きっと満足のいく見学ができるはずです。
見学前の準備と持参すべき資料
総合住宅展示場での見学を成功させるカギは、事前の準備にあります。何も考えずに行くと、「あれもこれも良く見えて、結局何が良いのか分からなかった」という結果になりがちです。
家族での事前話し合い
まずは家族でじっくりと話し合いの時間を作りましょう。以下のポイントについて、みんなの意見をまとめておくことが大切です。
- 予算の上限(土地代込みか建物のみか)
- 希望する間取り(部屋数、LDKの広さなど)
- 重視したいポイント(デザイン、性能、価格など)
- 絶対に譲れない条件
- あったら嬉しい設備
これらを紙に書き出しておくと、見学中に判断軸がブレるのを防げます。
持参すると役立つもの・資料
見学当日に持参すると便利なものをご紹介します。
- メモ帳とペン(スマートフォンのメモ機能でもOK)
- 大きめのバッグ(カタログがたくさんもらえます)
- カメラ(スマートフォンで十分)
- 事前に作成した質問リスト(下記リストを参考にして下さい)
- 家族の希望をまとめたメモ
- 現在の住まいの間取り図(比較のため)
- 建築予定地の情報(住所、面積、方角など)
質問リスト
事前に質問をリストアップしておくと、聞き忘れを防げます。以下のような質問を参考にしてください。
構造・性能に関する質問
- 「この家の耐震等級はいくつですか?」
- 「断熱性能はどの程度ですか?」
- 「メンテナンスはどのくらいの頻度で必要ですか?」
費用に関する質問
- 「このモデルハウスと同じ仕様だと、総額いくらになりますか?」
- 「標準仕様とオプションの違いを教えてください」
- 「坪単価の目安を教えてください」
アフターサービスに関する質問
- 「保証期間はどのくらいですか?」
- 「定期点検はありますか?」
- 「リフォームの相談にも乗ってもらえますか?」
効率的な見学スケジュールの組み方
限られた時間で効率よく見学するためには、スケジュールの組み方が重要です。
1:見学前の下調べ
展示場に行く前に、公式サイトで以下の情報を確認しておきましょう。
- 出展メーカーの一覧
- 各モデルハウスの特徴
- 展示場の地図とモデルハウスの配置
- 当日のイベント情報
この情報をもとに、見学したいモデルハウスを3〜5棟程度に絞り込んでおきます。
2:効率的な見学ルートをチェック
総合住宅展示場は意外と広いので、効率的なルートを考えておくことが大切です。
- まずは全体を軽く回る(30分程度)
外観を見ながら展示場全体を歩き、気になるモデルハウスをチェック - 最も興味のあるモデルハウスから見学
体力があるうちに、一番気になる家をじっくり見学 - 比較対象となるモデルハウスを見学
構造や価格帯が違う家を見て、違いを確認 - 時間があれば追加で見学
余裕があれば、他のモデルハウスも見学
時間配分の目安
- 1棟目:60分(じっくり見学+質問)
- 2棟目:45分(比較ポイントを重点的に)
- 3棟目:30分(気になる部分のみ)
見学は意外と疲れるものです。特に家族連れの場合は、適度な休憩が必要です。多くの展示場にはカフェや休憩スペースがあるので、活用しましょう。
カタログや情報の整理・比較方法
見学中にもらったカタログや資料は、その日のうちに整理することが大切です。時間が経つと、どの会社がどんな特徴だったか忘れてしまいます。
見学当日の記録方法
各モデルハウスで以下の項目をメモしておきましょう。
- 基本情報
- 印象・感想
- 具体的な仕様
- 費用情報
見学後の整理方法
家に帰ったら、以下の手順で情報を整理しましょう。
- カタログに付箋を貼る
気になるページに付箋を貼って、後で見つけやすくする - 比較表を作成する
エクセルや手書きで、各社の特徴を比較できる表を作る - 写真を整理する
撮影した写真をメーカー別にフォルダ分けして保存 - 家族で感想を共有
その日のうちに家族で感想を話し合い、記録に残す
比較表の作成例
項目 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
構造 | 木造 | 鉄骨造 | 木造 |
坪単価目安 | 60万円 | 80万円 | 55万円 |
断熱性能 | ★★★ | ★★★★ | ★★ |
デザイン | モダン | 和風 | ナチュラル |
印象 | おしゃれ | 落ち着く | 温かい |
継続的な情報収集
見学後も情報収集は続きます。以下の方法で、さらに詳しい情報を集めましょう。
- 気になったメーカーのウェブサイトをブックマーク
- SNSで実際に建てた人の投稿をチェック
- 口コミサイトで評判を調べる
- 完成見学会や入居者宅見学会に参加
選ぶタイミング
情報収集には適度な期間が必要ですが、あまり長期間検討していると判断が困難になることもあります。見学から3ヶ月程度を目安に、候補を3社程度に絞り込むことをおすすめします。
総合住宅展示場を最大限活用するならまずはカタログ請求から


この記事では、総合住宅展示場の基本的な仕組みから、カタログだけもらう方法、実際に行くメリット・デメリットまで詳しく解説してきました。
複数のハウスメーカーが一箇所にモデルハウスを展示している施設で、効率的に比較検討できる貴重な場所です。見学だけでも歓迎されており、カタログのみの入手も全く問題ありません。
これらのデメリットも、事前に対処法を知っておけば上手に活用できます。
効率的に活用するコツは、見学前の準備が最も重要です。家族での話し合い、質問リストの作成、そして見学後の情報整理を行うことで、有意義な時間を過ごせます。
まずはカタログ請求から始めよう!
事前に各メーカーの基本情報や特徴を把握してから見学することで、当日は重要なポイントに集中できます。「どの会社が木造に強いのか」「価格帯はどの程度なのか」といった基本情報を知っていれば、限られた時間でも効率的な見学が可能です。
総合住宅展示場のオンラインカタログ請求なら、平屋・二世帯住宅・ZEH住宅など、あなたの希望に合わせたカタログを自宅で比較検討できます。まずは気軽にカタログを取り寄せて、理想の家づくりの第一歩を踏み出してみましょう!
コメント