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花を生けるときの4つのポイント

2021.2.15

こんにちは! 大野祥子です@shosworks。インテリア雑誌やWEBのライターをしつつ、「古い団地を愛して暮らす」をテーマに、インスタグラムで暮らしの見直しを綴っています。
面倒くさがりで、かつてはサボテンさえ育てられなかった私。花を飾るのもまだ初心者ですぐに枯らしてしまうこともあるのですが、それでも懲りずに買ってしまいます。それは、花のある暮らしが心にうるおいを与えてくれることがわかったから。
毎朝水を替えたり、花器を変えてまた違うアレンジにしたり、少しの時間でも花を触ることでなんだか気持ちが落ち着きます。忙しいときあえて花を触ることで気持ちの切り替えをすることもあるんです。


 


花を買った日は、「どんなふうに飾ろう?」と考えて、もう帰り道からウキウキしてしまいます。まだ寒い日は続くけど、気分だけでも明るくなるかもと春らしい色の花を選びました。
*この記事に登場する花の名前は最後に掲載しています。


 
今回は花を買う前にちょっとお勉強しました。と言ってもたいそうなことではなく、Pintarestで海外のおうちでの花の飾り方を研究したんです。そこでヒントを得た2つの方法で4パターン試してみました。それぞれの工夫点もご紹介しますね。


 
【トレイにまとめる】


家にある瓶を集めてZARA HOMEのトレイに並べ、白い花を飾ったら食卓がパッと華やかになりました。実験用のフラスコは蚤の市で買ったもの、低いグラスは家のあちことで収納に使っている「ボデガ」、高いグラスはなんと「いいちこ」のロゴ入りでずっと家にあるものです。
紫陽花はやはり存在感がありますね。こんな季節に紫陽花が売ってるの? ってびっくりしましたが、今は海外のものも含め1年中いろんな種類が売っているそうです。花屋さんによると、茎を斜めに切って中のわたを出すと水分を吸って長持ちするそうですよ。



飾り方で工夫したのはこの3つです。


◎黒のテーブルクロスに映える白い花を集め、透明のグラスで抜け感を
◎背の高いものは後ろ、低いものは手前に置いて高低差をつける
◎しなりのある植物で動きをつける



 【トレイにまとめる その2】



 花のセレクトを少し変え、トレイを替えると、また違ったイメージになりました。


 ここでの工夫は


◎狭い場所なのであまり高さのあるものは置かない
◎清潔感のあるシルバーのトレイを使用
◎白の花器やラベル付きの瓶を混ぜてリズム感を出す


 使った花器は、右上から時計回りに、「ダイソー」の100円の花瓶、ボンヌママンのジャムの空き瓶、「ボデガ」のグラス、「いいちこ」のロゴ入りコップとまったくの寄せ集め。ちょっとぎゅうぎゅう詰めになっちゃったけど、トレイがうまくまとめてくれました。ちなみにトレイはイイホシユミコさんのもの。



ベッドサイドに花を置くと、目が覚めたときの風景がこんな感じだから、目覚め直後にすがすがしい気分が味わえます。「今日も元気で過ごすぞー!」っていう気分でいっぱいに。


次にチャレンジしたのは、前から憧れていたこんな方法です。


【洋書と一緒に飾る】


これ、一度やってみたかったんです。でも洋書は高いから、オークションでアンティークの安いものを探し当て、10冊1000円ぐらいで落札! 幸いなことにライバルもいなくてラッキーでした。「洋書 アンティーク」で検索しましたよ。



白い表紙のものだけを集めて重ね、その上にトレイに入れた花を置きました。リビングのソファ横にあるチェストに花を飾ったら、明るい彩りに気持ちまで明るくなりそう。洋書のエレガントさとパンジーの可憐さがお似合いの組み合わせになりました。ワサワサした緑の葉っぱは、レースフラワーの葉っぱの部分だけカットしたもの。
テラコッタの鉢は大昔に買ったもの、ラベル付き瓶は「DEAN&DELUCA」のトリュフ塩が入っていたもの、トレイは岐阜の「soso」さんで買ったものです。


 工夫点は


◎パンジーの中心にある黄色と同じ色の花を合わせた
◎テラコッタ鉢で素朴さをプラス
◎キャンドルを一緒にディスプレイして変化をつけた


 でした。



テラコッタの鉢は底に穴が開いているので、小さなジャムの瓶を中に入れています。


 【洋書と一緒に飾る その2】


 次は洋書を立てて置き、その隣に花を合わせる方法を。ここは洋室の書斎で、部屋に入ったときに最初に視線が向く場所をフォーカルポイントにしました。洋書は表紙の色と背表紙のフォントの書体でイメージがかなり変わります。ここでは寒色系の表紙でまとめ、太めフォントの背表紙をアクセントに。



 工夫点は


◎寒色系の洋書に合わせ、白の花器で統一感を出した
◎動きのある枝ものと高さのある紫陽花を奥に、手前に小さな花を配置
◎白い花だけだと寂しかったので、少し葉っぱで緑をプラス



右端の動きのある枝は赤目柳。この花瓶だけ「ダイソー」で、ほかは蚤の市で買った古いものですが、白で統一したことでうまくなじんでくれました。



最後にマメ知識をひとつ。お花屋さんでお花を長持ちさせる方法を聞いたら、「市販の延命剤を入れるか、ハイターをほんの1、2滴入れるといいよ」と教えてくれました。雑菌が発生しにくくなるんですって。あとはやはりこまめに水替えをすること。また水替えのときに茎の根本を1センチぐらいずつ切ってあげると切り口が新鮮に保てて水をよく吸うそうです。私はどんどん短くなるのが切なくて、なかなかできないんだけど…(笑)。



実はわが家は、つい1年前まで散らかり放題の汚部屋でした。でも、コロナ禍をきっかけにモノを整理し、見直すことでどんどん居心地がよくなったんです。今まで興味がなかった植物やお花を飾ることに目が向くようになったことで「きれいだな~」とか「今日もきれいに咲いてくれてうれしい」と小さな喜びが増えました。


 花を買ってきた日、水揚げするためにほうろうのバケツにパンジーとラナンキュラスを入れたら、それだけでも美しくて感動! まだまだ初心者の私にはわからないことだらけで、参考になる話ができたか自信がありませんが、こんな小さな感動が少しでも伝わればいいなと思ってこの記事を書きました。お付き合いくださり、どうもありがとうございました。


 今回登場した花はこちら。



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