インテリアには欠かせない『白』~白の様々な表情を知る~
2022.8.18
こんにちは、カラーワークスの灰野です。
前回は、夏の季節にあわせてエクステリアの空間も楽しめるアウトドアリビングと色についてお話しをしました。
今回はインテリアカラーに目を向けて、夏という季節にもぴったりで、かつ私たち日本人が愛してやまない『白』の世界について、たっぷりお伝えします♪
01.ありふれているようで、実は単純ではない『白』の世界
まず、ご自宅にいる方はお部屋の中を見まわしてみてください^^
皆さんのご自宅の壁の色は何色ですか? おそらくほとんどの方が、『白』もしくは『白っぽい色』の壁に囲まれているのではないでしょうか。
実は、日本ほど白い壁が好まれる国は珍しいんです。
皆さん、「清潔感がある」「お部屋が明るく見えるように」や「狭い空間を広く見せたいから」「無難で家具があわせやすい」「安いから」などの理由で白を選ばれており、決して『好き』という理由だけではないようです。
そんな私たちのまわりにありふれている『白』ですが、決して「無難な色」ではないのです。実は、カラーリスト泣かせの難しくて奥ぶか〜い色!! 表情がとっても豊かなので、まわりのインテリアや床材などにあわせてバランスよく使えると、インテリアの心地よさも一入になりますよ♪
皆さんのまわりにある『白』はどんな性質を持っているのか、一緒にチェックしてみましょう。
02.暖色が混ざっているウォームな白
赤やオレンジ、黄色など見ると暖かさを感じさせる『暖色』と呼ばれる色合いが白に含まれているウォームな白は、ほのかに温もりを感じさせてくれるグループの白です。
ナチュラルなスタイルやカントリースタイルで見かけるオレンジがかった木材や、北欧スタイルに見られるような明るく黄みがかった木材との相性が、この上なく綺麗なんです♪
ほかにも一日中直接太陽の光が入らなくて寒く感じてしまいがちな『北向き』や『日陰』のお部屋に全面的に取り入れると、明るく感じさせるだけでなく、暖かさも感じさせてくれるというグッドポイントも。
03.寒色が混ざったクールな白
白には、暖かさや冷たさとは違い、明るいグレーが少し混ざったような白のグループもあります。グレーのもつやや無個性な風合いが、むしろ静謐で、空間を大人っぽく知的に感じさせてくれます。明るめのグレイッシュな床材やアンティークの家具に見られるような日焼けした木材、風合いのあるリネンのほか、グレージュやベージュといった現代の定番色とも言えるニュートラルカラーとのマリアージュは「美しい……」の一言に尽きますよ^^
05.真っ白には要注意!
最後にお伝えしたいのは、何の混じりけもない『真っ白』の注意点! 爽やかなホワイトインテリアはとても綺麗なのですが、白は光の反射も強くやや緊張感を感じさせてしまう場合があります。まわりの色がナチュラルな素材に囲まれている場合はとくに人工的な色に感じてしまうことも! なるべくまわりの色に合わせた少し混じり気のある白を使うことでバランスの良い空間をつくることができるので、白を決める前にサンプルなどで試してみるといいですよ♪
白には他にも紫がかった白のグループや緑が感じられる白のグループなど色々あります。
もっと他の合わせ方を知りたいという方は、9月に『白を極める ホワイトコレクション』という講座もやっているので、インスタグラム、またはオフィシャルサイトをチェックしてみてくださいね!
白を極めるホワイトコレクション
https://www.colorworks.co.jp/workshop/events/categories/learn/
さて、次回は英国のペイントブランドFarrow&Ballから、発表されたカリフォルニア・コレクションについて。
『ファッションを楽しむようにインテリアを楽しめる、夏にぴったりの色』をご紹介したいと思います。
お楽しみに!
COLORWORKS
壁紙では表現できない絶妙な色や質感を表現でき、自分で好きなタイミングで塗り替えることができるペイント。カラーワークス東京ショールームでは、プロのカラースタイリストにペイントの色や使い方を気軽にご相談いただけます。また、壁の塗り方を学べるペイントレッスンや色の使い方を学べるカラーセミナーを随時開催しています。
お気に入りを解除します。

女性向けのナチュラルなインテリア情報誌です。子供や家族を前提とした
インテリア&家つくり情報を中心に、リノベーションなども紹介しています。
また、「暮らしのなかにある小さな幸せ」を大切に、
自分らしく、心地よく暮らすためのアイデアを紹介するインテリア雑誌です。
