日本を代表する建築家が設計した住宅を自分たちらしくリノベーション【東京都】
リノベーション施工実例
2022.10.30
建築家・内井昭蔵氏が設計したマンションを購入した稲葉さん家族。独特の間取りを三角形のキッチンでゾーニングすることで、家族4人が暮らしやすい家へと生まれ変わりました。その全貌をご覧ください。
この記事は『リノベーションでつくる カッコよくて心地いい家』より抜粋しています。
その他のリノベーション施工実例はこちらより。
【リノベーションDATA】
築年数/47年
間取り/1LDK→1LDK
延べ床面積/55㎡
物件購入価格/1550万円
リノベーション費用/730万円
リノベーション面積/55㎡
施工/HandiHouse project
間取りの変更アイデア

主なリノベーション箇所/キッチンと寝室の配置を変更、キッチン造作、LDの壁一面やそのほかに収納を造作、洗面台造作、風呂・トイレを入れ替え、LDKの天井のアスベスト除去、天井の塗装、リビングドア造作など。
キッチンのアウトラインと合わせて垂れ壁を作りました

キッチンのアウトラインと合わせて垂れ壁を作り、小口に板を張ってひと間続きの空間をゆるやかに仕切りました。

キッチンカウンターの収納は扉なしにして費用を抑えました。使い勝手もよし。

ステンレスで造作したシンクは側面を斜めに。シンク下にはゴミ箱が入れられるスペースも確保しました。
キッチンからすぐの場所にダイニングを

テーブルは以前から使っていた「ニトリ」のちゃぶ台。鉄脚をつけてリメイクしました。奥が寝室です。
広く暮らせるよう家の真ん中に三角形のキッチンを配置
散歩のとき前を通るたびに「カッコいいな」と気になっていた建物。それがこのマンションでした。リノベーションしたいと物件を探しはじめたとき、著名な建築家内井昭蔵氏の設計と知ってびっくり。運よく売り物件を見つけ、一も二もなく購入を決めました。桜並木や緑に囲まれた環境で、レトロなヴィンテージ感もたっぷり。ただし変形の間取りや55㎡という決して広くはないなかで、いかに暮らしやすくするかがポイントでした。希望したのは、のびのびとすごせる仕切りのない間取り。そこで提案してもらったのが、キッチンを家の中心に配置するユニークな案です。
これなら、リビングもダイニングもゆったりとした空間ができ、狭さを感じません。料理をしていても、子どもの様子がわかるから安心。建物のカッコよさを生かしつつ、暮らしやすい動線が実現できて、言うことありません。
壁一面の大きな棚が見どころ

昔リフォームされたらしく、いたって普通の内装が残念でした。リノベ後は建物のよさを生かした内装にできて満足。ベランダ側は目の前が桜並木で、部屋でお花見できます。

リビングには洋服や季節外の大物を収納できるクロゼットを造作。余計な家具を置く必要なく、すっきり。

大判ガラス入りのリビングドア。木は軽量なスプルース材を使用。
タイル張りや塗装に参加したら愛着がぐっとアップ
うちの夫は家事も育児も家づくりだって自分が関わりたいタイプ。だからリノベーションも、施工に参加させてくれる「HandiHouse project」に依頼しました。タイル張りは夫が担当して、塗装は私や息子も一緒に。自分たちで手をかけたから、いっそうわが家に愛着がわきました。
暮らしてみて便利だったのは、リクエストして作ってもらった壁一面の収納棚。本やおもちゃ、食器や食品のストックまで入る大容量なので、家じゅうのものがしまえて大助かりでした。
こんなふうに、暮らしの形に合わせて作り上げるリノベーションは、自分たちらしく身の丈に合った暮らしをしたい私たちにぴったりでした。
タイルの色は息子がセレクト

洗面所のタイルはグレーとグリーンで夫と意見が分かれ、最終的には息子に決めてもらいました。
寝室をオープンにしたら広々

入口にドアはつけずオープンに。夜映画を見るとき、寝ている子どもがまぶしそうなので、あとからロールスクリーンをつけました。
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