DIYで壁をニュアンスカラーに塗って絵になる部屋に 大浦さん(後編)
2020.9.28
壁をニュアンスカラーに塗って光や影すら絵になる部屋に
大浦さちこさん

ここは元和室。フレ ンチグレーをベース に、ブラック、白をうっすら塗り重ねニ ュアンスをつけてい ます。
草花のシンプルなアレンジも引き立ちます

背景の色に濃淡や質感がある と、花のアレンジもドラマチッ クに見えるんです。

漆喰風や 石、モルタルのような質感のボ ードも作っています。
1 階ガレージで念願のアトリエをオープン

ガレージに自分で扉や棚、照明をつけてデザインペイントのアトリエに改装しました。ワークショップと雑貨の販売をしています。
デザインペインターが私の仕事に

屋号は「atelier and,so」。主に写真撮影の背景に使うデザインボードを製作、 販売しています。オリジナルカラーを使い、さまざまな技法で表情を出したり、 色の濃淡をつくり出します。

ディスプレイや、写真撮影のコツなども発信。
何かの縁に導かれるようにして知ったペイントと色の世界。
濃淡をつけた奥行きのある塗り方で
わが家のあちこちに名シーンが生まれました
以前から、自宅で雑貨屋さんを開きたいなと夢みていました。帰宅する子どもを、家でおかえりって出迎えてあげたくって。でも実際は、子育てをしながら介護福祉士の仕事を続けていたから、子どもたちの帰宅時間は家にいず、寂しい思いをさせていました。
そんなとき、「週1回でいいから手伝って」と声がかかったのが、塗料メーカーでのアルバイトでした。そこですっかりペイントの魅力に開眼! 夢中になって塗料のことを学びました。色の配合や重ね方、質感の出し方――。わが家を実験材料にして、壁をいろんな色に塗り替えるうち、インテリアも進化しました。
そうしてオリジナルのペイント術を身につけた私は、晴れてペインターとして独立。一時は忙しすぎて“私の子育てはこれでいいんだろうか”って真剣に悩みました。やっと、子どもたちにおかえりを言えるようになった今、上の子はもう中学生。ここまでずっと見守ってくれた家族には、感謝しかありません。
子どもたちのそばで働きたいという夢も実現

テレビ台の上は窓でした。目の前が隣家の壁なので、ベニヤ板でふさいで木枠 をつけ、家族のスケジュールボードに。

お客さまからの手紙を子どもたちと一 緒に読みます。次男は「お母さんみたいに人に喜ばれる仕事がしたい」ですって。
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女性向けのナチュラルなインテリア情報誌です。子供や家族を前提とした
インテリア&家つくり情報を中心に、リノベーションなども紹介しています。
また、「暮らしのなかにある小さな幸せ」を大切に、
自分らしく、心地よく暮らすためのアイデアを紹介するインテリア雑誌です。
