古いもの
2020.11.2
“古いもの”
私のゆるぎなく気になるもの。
時代背景を反映したデザインやフォント、使いこまれて飴色になった木味、ガラスに閉じ込められた気泡。
全てが2度と創り出せなもの。
すべて、誰かが大切にしていたもの。
洋書なら線や書き込みがあったり、忘れ去られた押し花がはさんであったり、
古着なら当時の持ち主の名前を見つけれたり、誰かの色んな記憶を見つけるのが古いものを楽しむ
醍醐味だったりします。
これは、ロンドンの蚤の市に行ったときに子供に買ったヴィンテージのコート。
タグにはWALTERS HAMISH という名前が書いてあるんです。
WALTERSはドイツ系の名前 、HAMISHはスコットランド起源の英語の男性名。
何だか、これを来ていた男の子のイメージが湧きませんか?
兄弟とも愛用して、次男も去年の冬でサイズアウトしてしまったけど、捨てれないものの1つ。
少なくとも、3人の男の子に愛用されたこのコートは、満足げにも見えます。笑
自宅のあちこちにある古いもの。
漆喰壁に閉じ込めた古い手紙。
洋書に挟まれていた、誰かにとって大切だった切り取られた新聞の記事。
ガラスの小さなインクボトル。
メルスリーで切り売りされてたであろうリボン。数字のフォントがかわいい。
辰巳若菜 たつみわかな
アンティークショップ勤務を経てインテリアスタイリストとして独立。『Come home!』では、長年にわたって連載をもち、雑貨やインテリア、DIYのアイデアを提案。
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女性向けのナチュラルなインテリア情報誌です。子供や家族を前提とした
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また、「暮らしのなかにある小さな幸せ」を大切に、
自分らしく、心地よく暮らすためのアイデアを紹介するインテリア雑誌です。
