ショップ訪問 ~ReBuilding Center JAPAN~

2020.8.12

長野県諏訪市。東京や名古屋から電車で約2 時間のこの場所に遠方からも足を運ぶ人が絶えないという建築建材のリサイクルショップがあります。その理由は、ただ単に古材が手に入るから、だけではないようです。


古材が並ぶ棚には回収した日や場所、どんな建物で使われていたかなどが書かれています。板の状態や材質などによって値段はさまざま。

回収された古材は釘を抜き、洗って値つけされたものが並びます。レスキュー先は車で片道1時間の範囲が基本。持ち帰るものの基準は、次の世代に残したいものや自分たちが使い方を提案できるものです。

3階建てのビルには1階に古材とカフェ、2階と3階に古道具類が並びま
す。全フロアを合わせると約1000㎡と、見ごたえたっぷり。たんすや机などの家具から食器や日用品まで多岐にわたります。

酒蔵で使われていた瓶は1個6000円。

使い込まれた取っ手は新しい家具に付け替えて雰囲気を変えたり、電気配線に使われていた碍がい子し は一輪挿しに使ったり。古いものを別の形で使うきっかけになればと、小さなパーツまで愛情をこめて並べています。


 


かつてデザインユニットを組んで、ゲストハウスや店舗などさまざまな建物のリノベーションを手がけてきた東野唯史さんと華南子さん。どんどん古い建物が壊されていく現状を目にして、その状況を少しでも変えたいと、2016年に建材や古道具を扱うリビルディングセンタージャパンを立ち上げました。ジャパンと名のつくとおり、本家はアメリカのポートランドにある「The ReBuilding Center」。新婚旅行でポートランドを訪れたときに出会った店だったそう。「明るく開放的で、お店の人がフレンドリーなのに驚きました。おばあちゃんが3メートルの古材を買ったり、ドアやキッチン、小さなパーツまで並んでいたり。その店が目指すものが伝わってきたんです」。不要とされるものに価値を見いだし、当たり前のように再生していく仕組みを日本でもつくりたい。東野さんの目線は、少し先にある、明るい未来へと向けられています。


 処分されてしまう古いものを救い出し、次の世代につなぐことを、ここでは「レスキュー」と呼んでいます。たとえば、もとは床材だった木材はテーブルやベンチに作り替えることができます。座面がボロボロになった椅子だって、張り替えれば見違えるはず。かつての日本では、そうやって何でも手直しをして暮らしていた時代がありました。ものが簡単に手に入り、簡単に捨てられる今こそ、そうした文化を取り戻していきたい。「レスキュー」という言葉には、そんな思いもこめられています。さらに、解体という選択をせざるをえなかった家主さんのいろんな思いも救い出せたらという意味も含まれるそうです。


ReBuilding Center JAPAN
リビルディングセンタージャパン
長野県諏訪市小和田3–8
☎ 0266–78–8967
http://rebuildingcenter.jp/
定休日:水・木曜日
営業時間:11:00 ~ 18:00


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