北欧ヴィンテージ家具で暮らしを豊かに! vol.1 デンマーク・ヴィンテージダイニングチェア
2021.2.16
〈北の椅子と〉よりvol.1
デンマーク・ヴィンテージダイニングチェア
はじめまして。神戸で北欧ヴィンテージ屋を営む服部真貴と申します。暮らし豊な北欧の人々の考え方が垣間見える、60年程前に北欧で産みだされ大切に使われてきたヴィンテージ家具の魅力を数回にわたりお伝えしていきたいと思います。
デンマークヴィンテージ家具屋になろうと思ったときに、皆に届けたいと思ったのは、椅子。誰の家にも必ずあって、毎日使う。家具として一番身近にあるアイテムが椅子、だと思ったから。
輸入の際にコンテナの中での詰め方が難しく、換算すると送料が高くついたり、メンテナンスに時間と費用がかかったり、輸入中古家具屋としてのマイナスポイントはたくさんあるけれど、店名に入れるほど私がほかの家具より力を入れるのは、毎日肌を合わせ、利用し、見る道具として、ぜひ気に入るものをまずは1脚選んで使ってほしいから。店をするからには誰かの役に立ちたくて、私たちの店から連れて帰る椅子を使って、少し心軽くなったり、落ち着けたり、嬉しくなったり、心地よかったり、お客さまの日常に好いものを届けられるように努めたいと思っています。そんなことで、こうやって記事を書かせていただけるとなれば、一番初めにご紹介したいのも、やっぱり椅子なのです。

北欧ヴィンテージのダイニングチェア。左から ¥27280 ¥27280 ¥93500 ¥28930 ¥63800 すべて税込み。
デンマークはバイキングの人形がお土産もので売られるほどだから、私たち日本人より背も大きいし、横にもがっちりしているイメージです。けれど、そんなに椅子は大きくない。デンマークヴィンテージというと、だいたい1950年代から70年代前半までに製造されたものを指すのですが、その頃のデンマークの(おおよそ首都コペンハーゲンの)住宅事情は今の日本の都市部とそう変わらず、ミニマム。そんな住まいの中で日本より日照時間も短くて、家で過ごす時間が長くしかもその時間を大切に思う人が多く、身体も大きなデンマークの人が、なるべく小さく造って、ゆっくり寛ぐことができる椅子。それがデンマークチェアだと思います。
店でも雑誌でも椅子は座面を手前に見せるけれど、ダイニングやデスクに合わせる椅子は、後ろから見る時間が一番長く、次に横から見る時間が長いかもしれない。デンマークヴィンテージの中でも著名なデザイナーの椅子は特にこの後ろと横から見た時に、とても美しい。
ここに座って家族と食卓を囲む、ここに座ってデスクに向かいアイディアを生み出す、ここに座って大切な誰かと会話を交わす、ここに座ってぼんやりと空想にふける・・・。お気に入りの1脚を見つけられると、暮らしの一辺が変わります。

デンマークヴィンテージハーフアームチェア 製造:1960年代 デンマーク 木部材質:チーク ファブリック:デンマークヴィンテージデッドストック ウール 張替済チークアームの滑らかな曲線はずっとさわっていたくなります。

内にキュッと入った後ろ脚の美しい。デザイン時に長年使うことが前提としているので、この椅子は張替がしやすいようにも考えられており、座面はビスうちなくはめ込むだけになっています。

Profile
北の椅子と 神戸市兵庫区材木町1-3 運河側赤い倉庫 tel 078-203-4251 11時~17時(日祝~18時)カフェラストオーダー16時 水・土定休 駐車場有https://kitanoisu-to.com 大阪箕面店もあります。
北欧ヴィンテージ家具と雑貨を現地買い付け輸入、自社でメンテナンスや貼り替えをし、倉庫ショップにて販売しています。また、北の椅子とはモノ・コト・ヒトの循環を大切に思い、併設するカフェでは地元野菜を中心にメニュー構成、ランチやスイーツ、イベントを楽しみながら、北欧ヴィンテージ家具をゆっくり体感できる場となっています。
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