猫の香炉



H.P.DECOプレスの ‟私のすきなもの“

2021.6.15

こんにちは。H.P.DECOプレスの朝野です。


今回は、愛用して年になる猫の香炉(インセンスバーナー)をご紹介します。


 


 


パリのライフスタイル・ブランド「アスティエ・ド・ヴィラット」の真っ白な猫の形をした香炉に出会ったのは、2014年の月。「アスティエ・ド・ヴィラット」(以下、アスティエ)がフランスの画家バルテュス(19082001)の妻、画家で随筆家の節子・クロソフスカ・ド・ローラ伯爵夫人とコラボレーションした作品展を、H.P.DECOで開催した時でした。この猫の形の香炉は、パリ市内のアスティエのアトリエで、節子夫人の手によって生み出された「セツコ・コレクション」の陶器作品の一つです。


この年の4月から東京都美術館で、月からは京都市美術館で、日本では没後初となる大回顧展「バルテュス展」が開催されました。



 


節子・クロソフスカ・ド・ローラ伯爵夫人はスイスのアルプスにある小さな村、ロシニエールにお住まいです。節子夫人が20歳の時、日本を訪れていた画家バルテュスと京都で出会いました。バルテュスが当時館長を務めていたイタリア・ローマにある「アカデミー・ド・フランス」のメディチ館へ節子夫人を招待し、出会いが継続していき、1967年、節子夫人はバルテュスと結婚し、館の女主人として、館長である夫を支えていました。


Photo: Ikuo Yamashita


1734年にロシニエールに建てれた《グラン・シャレ》と呼ばれるスイスで一番大きな木造建築の家へ、バルテュスと節子夫人は娘の春美さんを連れて、1977年に引っ越します。1970年代から、節子夫人ご自身も画家として活動を始め、ニューヨークのギャラリー・ピエールマチス、パリのロスチャイルドの館、エクス・アン・プロヴァンスのセザンヌのアトリエなど、数々の著名な場所で絵画作品を発表してきました。


Photo: Ikuo Yamashita   現在もお住まいのグラン・シャレ。


1995年から、バルテュスが他界するまでの2001年の間、節子夫人は彼のアトリエで、絵の具の準備、筆の洗浄などで画家を助けていました。バルテュスが2001年に他界した後は、バルテュス財団名誉会長に就任、また随筆家としても活躍の場を広げています。


 


アスティエ・ド・ヴィラットのデザイナー、イヴァンとブノワと節子夫人の関係は、ローマのメディチ館から始まります。ブノワの両親であるピエール・カロンと妻ミシュリンは、ローマの「アカデミー・ド・フランス」に寄宿生として幼いブノワを連れて宿泊していました。そこで、バルテュス、節子夫人、そしてブノワの両親の関係は友情となって育まれました。


ピエールとミシュリンはフランスへ戻り、ブノワは16歳でパリのエコール・デ・ボザール(国立美術学校)に入学。父のピエール・カロンはボザールの教授として古代絵画に精通し、イヴァンはその生徒としてアトリエに7年間通っていました。


その後、イヴァンとブノワは1996年、アスティエ・ド・ヴィラット社を設立。節子夫人とブノワが2013年、再び出会った時、節子夫人のクリエイターとしてのエネルギーが動きだし、このコラボレーションが始まりました。


「アスティエ・ド・ヴィラットとは美意識の中に共通点がありました。デザイナーのイヴァンはもちろん、ブノワとは、彼の両親がローマのアカデミー・ド・フランスの寄宿生だった頃から友情を育んできました。最初の出会いは、ブノワが赤ちゃんだった頃よ!」と節子夫人。


 


お伝えしたいことがたくさんで、長くなってしまいましたが、私の愛用の香炉についてご紹介します。


バルテュスがしばしば作品の中に描き、愛した猫。パリのアトリエで、節子夫人の美意識と自由な感性から生まれた、彫刻のオブジェのようなアイテムです。


猫のインセンスバーナー 釉薬のかかり具合により、それぞれ少しずつ顔の表情が異なります。


 



 


土台の中に砂か灰を入れて、その上にお香をのせて点火します。 ※アスティエのお香のように長いものは、短く折ってご使用ください。市販のスティック型やコーン型のお香もお使いいただけます。


 


こちらは、2014月、「アスティエ・ド・ヴィラットと節子・クロソフスカ・ド・ローラ展」開催時のH.P.DECO店内の様子です。


セツコ・コレクションの器、オブジェ、燭台などが並ぶ棚(右上の男性像を除く)。

左の壁に掛けているのは、アスティエ・ド・ヴィラットと節子夫人のコラボレーション作「グラン・シャレ」シリーズのプレート。


 



「猫の香炉」も並んでいました。

中にお香を入れると、口からゆらゆらと煙が出てきます。


 



 


日本の淡路島にて、自然素材で作られているアスティエのお香は、お部屋に香りが残りすぎず、おすすめです。こちらは、《グラン・シャレ》の香り。パッケージには、写真でご覧いただいた木造建築の外観が描かれています。


 


‐‐‐スイスアルプスの高原牧草地に囲まれた小さく平穏な村の中心に、威風堂々と佇む木造建築《グラン・シャレ》。美しい自然と清新な気候に恵まれたこの地に、バルテュス画伯が構えた終の棲家。画伯を魅了したのは、牛乳と蜂蜜の香りや、アトリエを囲む菩提樹の老木から漏れる微かなシトラスの香り。そして今再び、画伯が愛した香りは美しき思い出のごとく蘇り、《グラン・シャレ》に沁みわたる。‐‐‐


 


私にとって、背景にあるストーリーも含めて、特別な日用品です。


 


アスティエの香炉、お香の取扱店舗:


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H.P.DECO表参道店
H.P.DECO丸の内店
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H.P.DEDO好奇心の小部屋 二子玉川店
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Tel. 03-3406-0313


 


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・・・・・9は、7月1日公開です!・・・・・


 


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