【イギリスアンティーク】暮らしから生まれた機能性あるアンティーク家具
2022.11.4
古き良き時代のアンティーク家具は、構造がシンプルなものが多いと思われていませんか? 実は、とても機能性にあふれた家具があるのです。今でも充分活躍するしっかりとした造りのアンティーク家具は、職人さんによる手作りのなせる技。ぜひ、その魅力に触れて実際に見ていただきたいと思います。
CHELSEA OLDオーナー 訓子さん
機能性を考えたモンクスベンチ
モンクス(monkの複数形monks)とは修道生活を送る「修道士」のこと。女性の場合は「修道女」といいます。
修道士は3世紀のエジプト、熱心な男性キリスト教徒達が世俗を離れ砂漠で孤独な生活を送る習慣を始めたことが原型で、修道院がつくられたのは6世紀になってからです。
約1000年後の17世紀中期、モンクスベンチはイギリスの生活の中から生まれた機能性家具。当時はまだモンクスベンチとは呼ばれていませんでした。
当時、何と呼ばれていたのでしょうね。収納付きベンチ?収納付きデスク?ベンチ付きコファー?
修道士・修道女が戒律の厳しい修道院に入る際、持ち込める家具や私物に制限があったため1台で収納、チェア、デスクとして使えるこの万能家具を持参する人が多かったので、後に「モンクスベンチ」と呼ばれるようになったそうです。
修道院の限られたスペースで使うには最適だったのでしょう。
こちら、もともとはコファーから派生した家具とされています。コファーは食料や毛布など生活必需品を保管するための家具で、良い材質の木材で造りがしっかりしたものが多く、当店にあるコファーやモンクスベンチを見てもそれがよく分かります。
修道院向けのシンプルなモンクスベンチは、後に戦争時などの移動にも便利なことから大衆に広まり、装飾も華やかになって愛用されました。
ご自宅でサイドボードやテレビ台として、ちょっとコアですがミニマリストに挑戦してみるなど(私はムリですが……)。イギリスの伝統家具「モンクスベンチ」を取り入れたライフスタイルはいかがでしょうか♪
機能性+装飾美の代表的な家具
機能性家具として現代も愛用する人が多いゲートレッグテーブル。
その実用性の高さは皆さまもよくご存じだと思います。
ゲートレッグテーブルは、用途に応じて天板を拡張できます。
機能性家具として現代も愛用する人が多いゲートレッグテーブルが
天板が楕円形や四角や丸いもの、脚のデザインや構造など、
例えば脚は固定、
イギリスの伝統家具はオーク、マホガニー、
もしかして、
さて、今回の機能性のあるアンティーク家具のお話はいかがでしたか? 奥深いアンティークの魅力のひとつとてし、お楽しみいただけたらうれしいです。
ぜひ、ショップのHPものぞいてみてください。
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好評発売中の『私のカントリーNo.117』では、アンティークの新しい楽しみ方を連載中。別冊付録「私のカントリーオリジナルカレンダー」にも、ショップの写真が掲載されています。どうぞ、ごらんください!
CHELSEA OLD
住所:岐阜県岐阜市柳津町上佐波4-41 ☎058-270-0543 定休日:日・月曜 営業時間:11:00~18:00 (通販サイトは火・土曜休) リノベーションのご相談も受け付けます。
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