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【イギリスアンティーク】食を愉しむアンティークのお話

CHELSEA OLDより アンティークつれづれ

2022.12.2

クリスマスや年末年始、今年は親しい人たちと祝えるでしょうか? そうあってほしいと願いつつ、ハレの日の食卓にぴったりなアンティークの道具たちをご紹介します。専用の器や道具があるだけで、気分も断然盛り上がります。


CHELSEA OLDオーナー 訓子さん

ガラスのコンポート



英「Compote」、仏「Compotier」と呼びます。脚付きの食器で素材は様々ですが、イギリスからはガラス、フランスからは陶器が多く入荷する印象があります。


元々、低い脚と取っ手が付いたケーキバスケットの次に、タッツァ(TAZZA)と呼ばれる高い脚が付いて取っ手がないものが人気となり、それがデザートディッシュやコンポートとも呼ばれています♪
ですから、言語によってはもちろん、使う用途によって呼び方も様々です。


チェルシーオールドでは、イギリスからのものをコンポート、フランスからのものをコンポティエと呼ぶことが多く、本日はイギリスからのガラスコンポートの画像でご紹介するので、コンポートと書かせていただきますね♪


さて、200年以上前から上流階級が使うコンポートは、シルバーまたは良質なシルバープレートで、美しい装飾が施されたものでした。それは富の象徴などの理由があり使われていました。(次のケーキサーバーで書きますね)


やがて産業革命など技術の発展により、他の素材でも作りやすくなり、一般に広がりました。こちらのガラスのコンポートもその一つで、よく見ると放射状に模様があり、それはケーキを切る時のガイドの役割も果たします。


前々回のワードローブでもご紹介しましたが、富裕層だけのものが技術の発展により一般にも広がる際に、機能性も考慮された背景がここにも表れていますね♪


しかし食卓に高さがある器があるだけで、特別感がありませんか? 日本でも仏様には高月、神様には三方、月見団子にも脚付きの器を使います。どれもお供えの意味があり、潜在的に特別な印象を持っているのかもしれませんね。


テーブルウエア



前述のつづき、上流階級が銀器を使う理由はいくつかあり、権力闘争による毒殺を防ぐ目的も大きな理由でした。


昔使われていた毒物はヒ素でした。ヒ素は硫黄の入った化合物が不純物として含まれていて、この硫黄が銀に反応して黒ずむからです。


同時に、お客様を銀器でおもてなしすることで、安心してお召し上がりくださいというメッセージにもなりました。


また、銀器の所有だけではなく、銀器のお手入れや管理をする人を雇っていることも富の象徴でした


ここまでは安心安全目的の理由でしたが、ここからはもう少し身近に感じていただける理由を挙げますね♪


銀器には純銀とシルバープレートで作られたものがあります。シルバープレートは銀メッキです。銀メッキと言うと日本ではちょっと印象が下がる印象がありますが、そうではありません。


以前のメルマガでご紹介しておりますので、こちらをご覧ください↓


◆銀の背景をそっとのぞいてみましょう~メルマガ掲載記事より~


シルバープレートは、純銀よりもイメージに近い装飾や成形ができるため、ヴィクトリア時代には装飾が美しいシルバープレートの食器がたくさん作られていました。


チェルシーオールドには様々な銀器がございます。それぞれ個性があり、でも主張し過ぎず、一緒に並ぶお料理やお花、クロスなどと仲良くなれる♪そんなアイテムだと思いますよ♪



ぜひ、ショップのHPものぞいてみてください。


「CHELSEA OLDよりアンティークつれづれ」→ このほかの記事はこちら


好評発売中の『私のカントリーNo.117』では、アンティークの新しい楽しみ方を連載中。別冊付録「私のカントリーオリジナルカレンダー」にも、ショップの写真が掲載されています。どうぞ、ごらんください!



 


CHELSEA OLD

住所:岐阜県岐阜市柳津町上佐波4-41 ☎058-270-0543 定休日:日・月曜  営業時間:11:00~18:00 (通販サイトは火・土曜休) リノベーションのご相談も受け付けます。

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