【新築&リノベ】ウールカーペットで住まいにぬくもりと贅沢を~連載⑤カーペットとホコリの話~
カーペットの基礎知識
2023.1.16
マイホームを建てるとき、中古住宅を買ってリノベーションするとき、候補の一つに選んでいただきたいのがウールカーペットです。でも、「汚しても洗えないのは困る」「ホコリがたちそう」「長く使えない気がする」と、不安や気になることも多いのでは。実は、子育て時期にこそぴったりなアイテムで、インテリアを贅沢で心地いい空間にもしてくれます。そこで、ウールカーペットの魅力をお伝えしたく、大阪の老舗メーカー「堀田カーペット」さんに基本をレクチャーしてもらいます。5回目は「カーペットとホコリの話」です。
1回目 「カーペットができるまで」の記事はこちらより
2回目 「素材と密度のお話」の記事はこちらより
3回目 「カーペットのある暮らし方」の記事はこちらより
4回目 「ウールカーペットのお手入れ方法」の記事はこちらより
連載5回目「カーペットとホコリの話」
これまで、カーペットの良さ、カーペットの暮らしの心地良さについてふれてきました。
では、悪いイメージはどうでしょうか。「ダニ」「アレルギー」「掃除が大変」「汚れがつきやすい」といったイメージを持たれているかたも少なくありません。
実はホコリが舞いにくいカーペット
ほとんどの方は、堅い床材の部屋で生活していると思います。(洋室の床材の99.4%は木質系の床材/矢野経済研究所「床材市場動向最新調査結果 2006」調べ)
ご自宅でこんな経験ありませんか?
・いつもドアの後ろを除くとホコリっぽい
・本棚の上にホコリが溜まっている
・ピアノの上はホコリが目立つ
・ベッドの下をのぞくのが怖い
頻繁に掃除をしているにも関わらず、すぐに目に付いてしまうホコリ。なぜ、ホコリはすぐに現れるのでしょうか?堅い床材は、ホコリが舞い上がりやすい素材です。一度舞い上がったホコリは、9時間かけてゆっくりと床に降り注いできます。
つまり、皆さまが目にするホコリは、勝手に生まれてきたわけではなく、空気中に浮遊しているホコリが静かな場所に降りてきたものです。
舞い上がったホコリが一番溜まりやすいところが、床上30cmの空間と言われています。床上30cmのホコリ話は有名で、掃除機のヘッド上部にそのホコリを吸い込むようなものも販売されていますし、空気清浄機の宣伝で床上30cmのホコリの話が取り上げられることもあります。
では、カーペットではどうでしょうか?カーペットの毛が抜けてホコリが増えそうなイメージを持たれる方も多いですが、むしろ、ホコリをしっかり床に吸着してくれるという特徴があります。
硬い床材はホコリを舞い上げますが、カーペットはホコリを床に吸着するので、硬い床材に比べてカーペットの床材の方が舞い上がるホコリが1/10程度になります。しかしだからといってアレルギーにならないわけではありません。
こまめなメンテナンスを
ダニは、布団と比較すると1/100程度ではありますが、ダニがいないわけではありません。皮脂や角質、食べこぼしなどエサになる物がある状態で発生しやすくなりますので、お掃除をしない状態で長くつかっていると、ダニの温床になる場合もあります。
そういった環境をつくらないためにも、適切な掃除機によるお掃除は、必要です。硬い床材ですと、普段はルンバなどの掃除ロボットだけで良い場合もありますが、ウールカーペットは定期的に必ず掃除機による掃除が必要です。また、遊び毛が出るので、硬い床材よりしっかり掃除機をかけていただく必要があり、毎日のお掃除の負担は大きくなると思います。
長く美しく快適にカーペットをお使いいただくためには、日々の丁寧なメンテナンスが大変重要です。
次回(2023年1月16日公開)は「フローリングの上にカーペットを敷く方法」をお届けします。
————— 堀田カーペット —————
大阪府和泉市観音寺町531番地(本社工場)
TEL : 0725-43-6464
E-mail : info@hdc.co.jp
HP
instagram
youtube
ONLINE SHOP
お気に入りを解除します。

女性向けのナチュラルなインテリア情報誌です。子供や家族を前提とした
インテリア&家つくり情報を中心に、リノベーションなども紹介しています。
また、「暮らしのなかにある小さな幸せ」を大切に、
自分らしく、心地よく暮らすためのアイデアを紹介するインテリア雑誌です。
