フランスの素敵なヴォレーとアイアン飾り

2023.1.27

今回は、昨年2022年の秋に買い付けに行ったフランスでのお話を。素敵な街並みを堪能して感じたことを、書いてみました。ちょっとしたフランス買い付け紀行をお届けします。


CHELSEA OLDオーナー 訓子さん


イギリスの住宅にはステンドグラスの窓で目隠しをする文化。
デザインも目隠し効果のあるガラスを組み合わせていたり、ゆらゆらしたガラスのおかげで光は入るけど、プライバシーも保てる!そんな印象です。
私がイギリス買い付けを始めた20年ほど前、車で住宅街を走っていると、約100年ほど前に建てられた住宅の外壁ににステンドグラスを入れることが流行したため、ぐるっと一周同じデザインのステンドグラスが嵌め込まれた住宅をたくさん見かけました。
イギリスはとても寒い国(北海道くらいの気候でしょうか・・・)なので、今では木枠窓のステンドグラスを外してサッシのステンドグラスを入れ直しているようです。
アンティークのステンドグラス市場はそろそろ底をつく頃。
値段は上がり、だんだんと買えなくなってきていることを実感します。


さて、フランスはどうなのでしょう・・・。
フランスの一般的な住宅でステンドグラスを窓に入れているのはほとんど見たことがありません。
フランスはヴォレーと呼ばれる雨戸の文化なんです。
このヴォレー、フランス南部に行くとカラフルな色でペイントされているため、なんだか街中が明るく陽気な印象を受けます。
これがフランス北部に行くとシックなペイントを多く目にします。
くすんだホワイトとかブルーグレーなどのヴォレーが多く、とてもシックな落ち着いたオシャレさを街に感じるんですよね。



なんとも言えないブルーグレーのペイント!
フランス北部のヴォレーの色ってシックで素敵ですよね〜。



ヴォレーの外側(もしくは内側)にはアイアンの飾りがついているのをよく見かけます。
おそらく転落防止のような意味合いでしょうか・・・。
大きさはいろいろありますが、フランスらしい美しいデザインが興味津々です。




大小さまざま、シンプルなものから凝ったデザインのものまでいろいろですが、どれも素敵なんです!


もう一つフランスには気になるものが・・・。



玄関扉の上についている雨よけのようなアイアン飾りです。
私はいつかこのアンティークを日本でも紹介したいとずっと心に思いながら未だに買い付けできていないアイテムなんです。
アイアンとガラスでできた庇ですね。
さすが曲線など美しさをたっぷり感じるデザインがフランスらしくて素敵です。



10年以上前にこちらのお宅の庇を見ていつかはこれを紹介したいと思いました。



今回の買い付けで久しぶりにモネの眠る『Giverny』の村に行き、思い出しました。


ぜひ、ショップのHPものぞいてみてください。


「CHELSEA OLDよりアンティークつれづれ」→ このほかの記事はこちら


好評発売中の『私のカントリーNo.117』では、アンティークの新しい楽しみ方を連載中。別冊付録「私のカントリーオリジナルカレンダー」にも、ショップの写真が掲載されています。どうぞ、ごらんください!



CHELSEA OLD

住所:岐阜県岐阜市柳津町上佐波4-41 ☎058-270-0543 定休日:日・月曜  営業時間:11:00~18:00 (通販サイトは火・土曜休) リノベーションのご相談も受け付けます。

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