【古家具×素朴で無骨な作家ものの器】眺めて楽しい 器好きさんの食器棚①
2023.4.3
整然と並んだお気に入りの器のなかから、料理とのバランスを見ながらひと皿を選ぶ。 器選びはまるで服のコーディネートを考えるようなワクワクがあると、器好きさんは語ります。 そんな気分をより盛り上げてくれるのが食器棚です。 そこで、3人の器好きさんに見せていただいた食器棚とそのこだわりについて、本日より3回に分けてお届けします。初回は、土のあたたかみを感じさせる素朴な器が好きという金子さんにお話を聞きました。
この記事は、Come home! vol.69より抜粋しています。
野菜をゴロッと盛りつけたいから
器もその雰囲気に合う
土っぽいものに自然と手がのびます
趣のある古い食器棚が
そのワイルドさをほどよく中和
〈金子朋子さん〉

食器棚は益子の「仁平古家具店」で購入。奥のものは手に取らなくなる性格の私にとって、浅めの奥行きが使いやすくて。

ディスプレイを兼ねた食器棚の上。古い家具には、旅先で拾ってきた石や流木もよくなじみます。

大皿は食器棚の下段の扉をはずして立てて収納。器が傷つかないよう、「IKEA」のステンレススタンドにたこ糸を巻きました。
お気に入り器コレクション
ワンプレートが多いわが家の定番です

稲吉善光さんの器。稲吉さんならではの石のようにゴツゴツした感触がお気に入り。炒め物や煮物の盛りつけに。
おやつやフルーツに合う
さわやかなひと皿

十場あすかさんの「わっぱ楕円皿鉢」。丸みのある形が可愛くて、このお皿のためにおやつを選ぶほどです。
溶岩のような荒々しさに
薬味がぴったり

北海道を旅したときに手に入れた加地学さんの小鉢。荒々しい質感に、繊細なおひたしや薬味がよく映えるんです。
料理をおいしく見せる盛りつけ術
トレイを使うと上品さがUP

わが家の定番スパイスカレー。鮮やかなえんどうやトマトが彩りを豊かにしてくれて、食欲をそそります。
シンプルな料理にはオーバル皿を!

トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ。素材感を生かしたいときは料理を引き立ててくれるオーバルの平皿がおすすめ。
素材感を生かすならざっくりでOK

じゃがいもと卵のサラダ。大きめにカットしたじゃがいもは素朴な色の器がぴったり。自家製ディルの深い緑がアクセントに。

ソーダに添えたミントは大胆に使って。小鉢にも添えたのは、 眺めて楽しむため。
以前はアラビアの器や花柄のポップな器が好きだった私。でも3年前、庭のある築50年のこの家に引っ越してから好みが変わって。土のあたたかな味わいが残る陶器にひかれるようになったんです。それにはきっと、庭で家庭菜園を始めたことが影響しているみたい。自分で育てた野菜をざっと盛りつけたとき、素朴でざらついた器とよく合ったんです。
そんな器たちを収納する食器棚は、台所の中心的存在。偶然行った古道具店で出会い、「わが家にぴったり!」とその場で購入。こんなに迷いなく家具を買ったのは初めての経験でした。長い年月をかけて使い込まれた食器棚には、素朴で武骨な土っぽい器をも包み込む懐の深さがあるんですね。
※次回「眺めて楽しい 器好きさんの食器棚②」は4月5日(水)11時〜公開予定です。
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