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「令和の家具辞典」7月は【カリモク家具】です!

令和の家具辞典

2023.7.1

カリモク家具ショールームは、広々とした空間。気になる家具をゆっくり試せる。


カリモク家具のウェブサイトには、アプリのインストールが不要な「3Dシミュレーター」など、家具の検討に役立つ機能はもちろんですが、ブログが充実。なかでもママ向けの「カリバナ」は読者数が多く人気になっているそうです。
“読者=カリモク家具のファン”とのつながりを大切にしている証しがブログの多さではないか、と思います。そんなファンを獲得してきたカリモク家具について、お聞きしたことをご紹介します。


カリモク家具の“歴史”


創業者の加藤正平氏は、愛知県刈谷市に誕生。自身は材木商の末っ子だったそうです。1947年に刈谷木材工業を設立。事業内容は木材を使用した下請け加工が中心でした。そのなかには、豊田自動織機のミシンの甲板(いわゆるミシンテーブル)や河合楽器のピアノアクション(鍵盤を押すとハンマーが弦を打つ仕組み)の部品作りなどがあり、そんなさまざまな仕事を通して、木を加工する技術を磨いていったのです。


ただ、下請けの仕事は量が一定せず“山谷”が大きいのは事実。従業員の生活と経営の安定のためにも自社ブランドの木工製品を作りたい!  という目標が生まれます。「なんとかして自分たちのカリモクとしてのブランドを持ちたい」と考えますが、後発の木工製品メーカーとしては、販路の開拓が至難の業。「それなら、リアカーを引いてでも売ってみよう!」と、作った商品を自分たちで運搬して売り歩いたといいます。……「入社したばかりのころには、それに近いかたちで家具販売店に製品を運んだことがありますよ」と、常務取締役の山田さん。「さすがにリアカーではなく、トラックでしたけれど」


ショールームではコーディネートの提案もしている。


カリモク家具の“誕生”


某家具メーカーのアメリカ輸出用家具の部品を下請けした経験などから、自社ブランドとして選んだのが洋家具でした。折しも日本の住宅環境が洋風になりつつあることを踏まえて、1962年に家具の製造を開始。1964年には工場から家具販売部門を独立させて「カリモク家具販売株式会社」が誕生します。その後、時代への対応力を図るために製造部門と販売部門を統合して、現在の「カリモク家具株式会社」が2010年にスタートしました。


家具に使う木材を乾燥させている資材工場の様子。


カリモク家具の“考え”


洋家具作りを始めてから「とんでもない仕事を始めてしまった……」と先達は思ったとか。なぜなら、家具は耐久消費財。長い期間家庭で使用されるものですから、アフターサービスが必要だと気づいたそうです。「売りっぱなしにしてはいけない!」ということから、カリモク家具には修理サービスが充実。全国に修理サービススタッフを配置しているほか、修理メンテナンスカーなど、購入者宅の近くでも簡単な修理が行える体制を図っています。


カリモクグループの共通理念は「品質至上」
そして消費者に対するミッションは「木とつくる幸せなくらし」


木に敬意を払い自然の恵みを無駄にしないため、また日本の林業に貢献するため、国内広葉樹の小径木の未利用材を家具用材として活用するなど、木材のフェアトレードを進めています。


くらしに貢献するため、いち早く人間工学を学び、独自の座り心地研究を重ねています。また、安心安全な家具づくりのため、カリモク独自の工業規格を設定。規格を合格した設計のみ商品化されます。2000年からはシックハウス症候群の要因とされるホルムアルデヒドの発散量の少ないF★★★★を素材として使用。


カリモク家具が“生まれる場所”


カリモク家具はインハウスデザイナーが中心となり、消費者ニーズを踏まえて開発を行っています。営業担当者やショールームから毎日のように伝えられる、消費者の商品に対する要望を第一に、ミラノサローネをはじめ世界のトレンド情報も収集し、商品開発に活用。


インハウスデザイナーは自社生産技術を理解しているので、製造工場とのパイプ役となっています。一方で難しい仕事にチャレンジするため、一部の商品では社外デザイナーに依頼して技術力向上にチャレンジも。


1970年代~80年代の成長期には、様々なスタイルをシリーズとして発売し、トータルインテリア提案を図って、好評を得ていたカリモク家具。けれど“売れるソファ”と“売れないソファ”に分かれてしまっていたそうです。その原因を探った結果、掛け心地に着目。そして、ソファやチェアの座り心地の基礎研究を実施します。身体によく、心地よいと感じる要素を科学的に分析した結果に誕生した“座り心地研究チェア”は、今日でも広く支持されています。その代表となるのが「ザ・ファースト」と「ZU46モデル」。いずれも出荷売上では10億を超す商品となっています。


家具製作の現場から。


ひと昔前までは、家具づくりの現場は高年齢で、かつ男性が中心でした。最近では年齢層も幅広くなり、また女性の活躍も増えています。……“DIY好き女子”を誌面でたくさん紹介してきた『Come home!』としては、納得する現象です。


最後に。
お話を聞かせていただいた山田さんご自身の“熱い希望”は
「ファンミーティングや、工場見学など“熱量の高いカリモク家具ファン”とのコミュニケーションの場をつくれるといいな、と思っています。また他社・異業種とコラボレーションしたブランド発信型のイベントもぜひ!」


「カリモク家具」の令和の家具辞典はこちらから


そのほかの「令和の家具辞典」はこちらから


 






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