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G7広島サミット 円卓製作の発注は【マルニ木工】に。リミットは8週間! その舞台裏

令和の家具辞典

2023.8.2

「日本の住文化を高めたい」そんな思いで創業したマルニ木工は今年で95周年。
創業以来変わらず木製家具にこだわり、「工芸の工業化」をモットーに、職人の手仕事と機械加工のバランスを追求した家具を皆さまに提案しています。
「令和の家具辞典」ではマルニ木工のこと、そして私たちが作る家具のことなどをお届けしていきたいと思います。
少しでも皆さまの暮らしのお役に立てますように。


***
#01
2023年 G7広島サミットの舞台裏Vol.1
円卓製作


2023年の今年、広島で開催されたG7広島サミットの家具作りについてお伝えいたします。



「広島ほど平和へのコミットメントを示すのにふさわしい場所はない」と声明が出されています。
2022年23日、岸田首相は、2023G7の議長国を務める日本がサミットを開催する場所として広島で行うことを発表しました。
引用:日本経済新聞


広島県の多くの企業がG7に関わる可能性があり、マルニ木工もその一社として、G7の会議で自社製品を使っていただければという期待を感じておりました。
マルニ木工が選ばれ、発注を受けたのは202321日(火)!
G7の開催は5月、稼働日を考慮するとケ月もない短い製作期間です。


製作家具


・首脳会議用円卓テーブル(広島県産材ヒノキ)
・シェルパデスク(広島県産材ヒノキ)
・卓上国名プレート(広島県産材ヒノキ)
HIROSHIMAアームチェア(張座)


今回のご注文内容は、HIROSHIMAアームチェア(張座)以外は全て特注品のため、量産できるように準備を行うのではなく、新作などと同様、全て一貫して試作職人のたった名がこのG7用の家具製作に携わりました。


課せられた2つの課題


今回の要件と提案からつの大きな課題が立ちはだかりました。
つ目は通常図面を含めて約3ケ月必要な製作期間を、8週間で完成させる必要があること。
2つ目は、普段マルニ木工では使用しない広島県産材の無垢のヒノキを使用すること。



課題1・8週間で完成させる


スケジュールをご確認いただくと、いかに過密なスケジュールだったかお分かりいただけるかと思います。
2月21日 正式発注
2月28日 図面依頼
3月日  図面提出
3月15日 図面(デザイン)承認
4月19日 設備機器設置検討会予定日
5月11日 出荷
5月19日~21日 G7広島サミット開催


デザインが承認されようやく生産に取り掛かることができ、設置検討会までに完成させなければならないため、残された時間はケ月を切っていました。



課題2・広島県産材の無垢のヒノキの木取り


木材は切ってみて初めて出てくる「節」などがあるため、その切断する面を一つずつ想像しながら木を選別します。ここでは木材選別技術が試されました。


マルニ木工が普段取り扱いをしているのは、ビーチ材、オーク材、ウォルナット材などの広葉樹。ヒノキは針葉樹になります。木材の種類により機械の反応が異なるため、図面と確認しながら、少しずつ微調整を重ねます。



HIROSHIMAアームチェアを中心としたMARUNI COLLECTIONは人が無意識に気にしてしまう部分を出来る限り無くし、日常に溶け込むことを大切にしています。


今回の製作にもその精神を宿し、隣同士になる木材の色の濃淡が美しく映えるように配慮しました。



こうして短いスケジュールの中、普段使用しない木材で仕上げたテーブルをテレビなどでご覧いただけたと思います。



★G7広島サミットで採用されたHIROSHIMAアームチェア(張座)
HIROSHIMAアームチェア(張座) | マルニ木工オンラインショップ|
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「マルニ木工」の令和の家具辞典はこちらから


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