アンティークリネンに託された幸せのお話。
2020.10.8
手刺しゅうされたリネンは昔の女性たちの手仕事。
【チェルシーオールド・オーナー/訓子さん】
アンティークファンの多くの女性たちがそうであるように、私も大のファブリック好き。買いつけに行くたびに、ついつい自分の好きなものを見つけてしまいます。
特に心を奪われるのが、刺しゅうの入ったリネンのクロス。イニシャルやラインだけが入った素朴なクロスが、わが家の雰囲気に合うのです。当時の手織りの生地は、その多くがとても丈夫で、食器を拭くのにもどんどん活用しています。
ファブリックには、お国柄が表れています。たとえば、愛らしい花柄が刺しゅうされているのは、イギリスのもの。赤い糸でラインやイニシャルが入っているのはフランスのもの。ラインのデザインが家を示していたそう。家紋のようなものですね。
レース編みや刺しゅうは、当時はすべて女性の手仕事。嫁入り道具として結婚する2人のイニシャルを刺しゅうしてひとそろい作ったクロスを手に取るたびに幸せを感じるのは、同じ女性だからでしょうか。
買いつけたファブリックの汚れはすべて、私がきれいに洗ってお店にお出ししています。大切に受け継がれてきたものだから、次に手にする方にも喜んでいただきたくて。
お店でも提案していますが、クッションカバーに仕立てるなど、ハンドメイドに生かすのも、素敵です。
小さなテーブルクロスほどのサイズがあるクロスは、12枚でひと組。これが嫁入り道具として、花嫁が手作りしたもの。
シンプルなライン入りのデザインなら、どんな食卓にもお似合いです。すみにさりげなくイニシャルが入ったテーブルクロスはフランスのもの。
ブルー系のクロスも好き。中央の花柄の刺しゅう入りのテーブルクロスはイギリスのもの。
ベッドリネンや、カバーにできるサイズの素晴らしいハンドメイドレースは必見。ピローにもなる大きめのクッションカバーは、イニシャルの刺しゅう入り。
『私のカントリーNo.106 』掲載 撮影/飯貝拓司
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