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“工芸の工業化”のキーマンはプログラミング職人【マルニ木工】HIROSHIMA Vol.4

令和の家具辞典

2023.8.7

「日本の住文化を高めたい」そんな思いで創業したマルニ木工は今年で95周年。
創業以来変わらず木製家具にこだわり、「工芸の工業化」をモットーに職人の手仕事と機械加工のバランスを追求した家具を皆さまに提案しています。
「令和の家具辞典」ではマルニ木工のこと、そして私たちが作る家具のことなどをお届けしていきたいと思います。
少しでも皆さまの暮らしのお役に立てますように。


***
#06
3次元ってなに?  HIROSHIMA Vol.4


マルニ木工の代表アイテムとなったHIROSHIMAアームチェアの誕生秘話Vol.4。どのように商品が作られたか、そこに込められた思いなど、5回にわたってご紹介いたします。



3次元と聞くと難しい印象を持たれるかもしれませんが、実はHIROSHIMAアームチェアの誕生には関わりの深い言葉です。


マルニ木工には手先が器用で熟練の技を持つ職人もいますが、CNC(数値制御)加工機をまるで生き物のように自由自在に操る、「職人技を数値化する職人」がいます。HIROSHIMAアームチェアの加工には軸制御のCNC加工機を使います。これは幅・奥行き・高さの3次元空間の中をプログラミングで設定し、いろいろな刃物を自動で交換しながら木を削る機械です。



工芸の工業化


この機械自体は、お金を払えば誰でも購入できる一般的なものです。ポイントはどう使いこなすかというプログラミングの技術にあります。どのような順番、スピード、角度で木を削れば最も品質的に安定し、次の工程の作業が楽になり、コストを抑えることができるかという難題を、試行錯誤しながらプログラミングします。



そしてゴールはなく、日々微調整を重ね、ミリといった些細な改善を繰り返しています。HIROSHIMAアームチェアは、発売当初の2008年は月にわずか40脚しか生産ができませんでしたが、いまではその20倍程度を生産できるまでに生産能力が改善されました。まさに「工芸の工業化」というマルニ木工が創業以来大切にしているモットーを実現していることが分かる事例です。




機械業者もびっくり


ある時、機械の刃物が壊れてしまい、業者の方が点検に来られました。機械の状態をチェックして驚かれていました。「色んな企業に使っていただいているが、こんな使い方をしているところは見たことがない」。マルニ木工のプログラミング職人は、機械を製造した会社でさえ想定していないほど、自由自在、縦横無人に機械を操り、その能力を最大限に引き出していたのです。


仕上げ


機械で削り出した後は、職人が一つ一つ手で触れ、最後の仕上げをしていきます。美しい家具を皆さまにお届け出来るよう、機械加工と職人の手作業のバランスを探求しています。



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