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土地探し5つのポイント!「プロパンガス物件は要注意!」「お買い得には裏がある」

実録!世帯年収900万円夫婦のマイホーム計画

2023.8.2

webサイトで土地を探していて、「どれがいい土地なのか、いまいちピンとこない」ってことないですか?価格や周辺環境以外にも、土地のよしあしを判断するために見るべきポイントがあると「オレンジハウス」の船水さんは話します。そこで、土地探しで抑えておきたい5つのポイントをご紹介します。


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この物語の主人公は東京に暮らすOさん家族



都内下町エリアの賃貸マンションに暮らす4人家族。「いつかはマイホームを」と頭にはありつつも、仕事や子育てなどで落ち着いて考える余裕がなく、時間だけが過ぎていきました。けれど、2人目の誕生を機に、いよいよ本格的に家づくりが始動!



(スマホで土地を検索中)土地探しってあきちゃうよね。



なんで?



殺風景な土地の写真ばかりで、どれも同じような感じだし、どれがいいのかもわからないし。



たしかに。「ここを抑えておいたほうがいい」ということはありますか?


 土地探しで見るべき5つのポイント



はい、いろいろありますが、中でもポイントとなる5つをご紹介します。


①相場価格より安い土地は注意



1つ目は、価格です。ネットで検索していると、30坪で相場2000万円後半~3000万円のエリアで、面積30坪や30坪以上なのに1000万円台というものがときどき見つかります。でも、市街化調整区域(建物を建てられないエリア)だったり、ガスや水道が通っていなかったりなど、安いにはなにかしらの理由があります。webサイトの土地検索には、住宅用地以外も出てくるので注意が必要です。



安いからってすぐにとびついたらダメなんだね。


 ②高低差のある土地は工事のコストがかかる




2つ目は、高低差のある土地です。東京や神奈川はわりと坂が多く、地下車庫がついている物件を見られたこともあるかなと思います。建物が建てられないわけではないのですが、地盤が不安定なことが多くて地盤改良工事が必要になったり、建築時に重機が敷地に入らなかったりします。



あー、たまに見るやつね。



私はそれがいい! カッコいいじゃん!



まんま(僕もそれがいい)



地下車庫はカッコいいなと思うけど、高低差は子どもにとっては楽しいかもだけど、老後にはしんどくなるね。


 ③土地に接する道路幅




3つ目は、前面道路幅員です。ネットで土地を探していると、概要欄の規制が載っているページのところに前面道路と書かれた土地が出てくると思います。敷地に面した道路幅は一般的に4m以上ないと建築基準法に適していない、ということになります。3.8mの道路だとしたら、道路幅を4m確保するため、その分敷地を下げる必要があります。



敷地が狭くなるんですね。



それもありますし、道路が狭い、ということがネックになります。なので、大きな車に乗られている方は要注意です。図面の数字だけ見ると駐車できるのに、実際運転してみると道路が狭くて曲がり切れない、というケースもあります。また、建築時に重機が敷地まで入らないという可能性も出てきます。そうなると、トラックで途中まで建材を運び、そこから小さなトラックに乗せ換えて運ぶことになるため、運搬コストがかかります。


 ④旗竿地は駐車スペースを確保できるか確認



4つ目は、3つ目ともつながりますが、土地の形状です。旗竿地は聞いたことありますか?接道(道路に面した敷地部分)が狭く、奥に向かって細長く伸び、その先に建物を建てるスペースがある土地です。相場より価格が安いというメリットがある一方で、重機が敷地内に入りにくく、また、駐車スペースが狭いので、車のサイズによっては止められないという事態にも。その場合は、別で駐車場を借りる必要があり、余計な出費になってしまいます。



わたし、狭いとこやだ…。ストレスなく、運転したいし。


 ⑤プロパンガスはランニングコストが高い



5つ目は都市ガスです。東京23区などでは基本的には都市ガスですが、八王子市とか日野市などの一部エリアでは、ガスがプロパンガスという土地が出てきます。プロパンガスだと都市ガスに比べてランニングコストがかかります。マイホームは何十年と住むので、たとえ毎月の出費がわずかに膨らむ程度でも、トータルで考えると大きな負担になると思います。



それは盲点だったわ。たしかに、たとえ月3000円でも、年間にすると36000円。それが30年だと…えーと、108万円!中古の車買えちゃうわ。やば。



あと、ハザードマップは確認しておいたほうがいいと、よく聞くのですが、災害という観点ではいかがですか?



そうですね、ハザードマップはチェックポイントでもありますが、土砂災害警戒区域などの土地を選ぶと、住宅補助を受けられないとか、住宅ローンを借りられないという、コスト面に関わる問題も発生します。



すごい勉強になったね。



うん。検索する楽しみができたよ。


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取材協力/オレンジハウス 


東京をはじめ、埼玉や神奈川(詳細な対応エリアはHPにてご確認ください)を施工エリアとする建築会社。デザイン性にこだわった新築やリノベーションを得意とし、土地探しや中古物件探しもお手伝いします。 HP  Instagram YouTube facebook


イラスト/シホ


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