古い小引き出しを使ってアドレス収納(前編)
2020.8.12
部屋が住む人の心を映し出す鏡だとすると
収納を見直す作業は、自分でできる"セラピー" のようなもの。
自分だけでなく、家族の暮らしぶりにあったアイテム、導線を検討して
ぴったりの収納方を見つけ出せたら、それだけでストレスが解消され、心は軽くなります。
今回ご紹介するのは、古い小引き出しを使って、適材適所の収納を実現し
家族みんながもののありかを把握できるようにした服部さんの収納術です。
服部貴子さんの「小引き出しを使った収納」(前編)
調味料は窓辺に並べた引き出しに。料理するときは引き出しごと出して使います。瓶がバラバラにならず、しまうのもラク。
娘たちが小さいときは、ものが散乱しがちだったわが家。
その状況をなんとかしたくて、中学生になったのを機に、収納の見直しにかかりました。
まずは、カラフルな小物を子ども部屋へ移し、つっぱり棒やプラスチックボックスを使った
収納を試しました。でも見た目が今ひとつだし、ものの場所も把握しづらくて。
そうして試行錯誤の末、たどり着いたのが小引き出しです。
奥のものが取り出しづらいシンク下には、奥行きがあるタイプを。左側は段ボール箱に前板を張った自作の調味料ボトル入れ。
シンク下に入れたのは、商店で使われていた小分け用引き出し。奥行きがあるのも利点。
チューブ式調味料に幅がぴったり。
もともと古道具は大好き。年月を経て丸みを帯びたフォルムやかすれた色合いに
何ともいえない魅力があって。初めは見た目で選んだけれど、使い勝手がいいから、
今では家じゅうで使っています。
たとえば、キッチンとダイニングでは、食品のストックやお弁当箱を収納。
ぽんぽん放り込むだけで生活感を払拭できるのが、大雑把な性格の私向きでした。
深さがないからごちゃつきにくいのもいいところ。何より愛しい古道具を使うことで、
片づけなきゃという義務感がなくなり、気持ちが軽くなったんです。
食器棚の上や脇にできたデッドスペースを有効活用するのにも、小引き出しが活躍。
食器棚で使っている小引き出しは、奥行きが浅いタイプ。8 娘たちのカラフルなお弁当箱が2つ並べて入ります。
「フェリシモ」の引き出しは前後の板が高さ違いに。見せたくないものは隠せ、よく使うものは取り出しやすく。
引き出しはディスプレイ棚にもなって重宝。
テーブル脇につけたレターラックは、100円で買った引き出しをリメイクしたもの。
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