我が家のご近所さん

馬狩まどかさんの うま家の手しごと

2020.12.31

 こんにちは。馬狩まどかです。
 2020年も今日で最後。あっという間の一年でした。夏から始まったこちらの連載も、見に来てくださったみなさんのおかげで楽しく続けられました。どうもありがとうございます。2020年最後の回は、我が家の暮らしを支えてくれる、あたたかいご近所さんのお話にお付き合いくださいね。



 我が家のまわりは畑や田んぼに囲まれていて、季節の変化をより感じやすい恵まれた環境です。周りの方は農家さんばかりで、美味しいお野菜をおすそ分けして下さったり、子どもたちに収穫の体験をさせてくださったりと、何かと声をかけていただいています。
 先日は「まどかさんにも、お福分け」と、とってもいい香りのゆずをおすそ分けしていただきました。「お福分け」って素敵ですよね。



 いい香りのゆずは皮をむいて、



 細く切って



 ざるに上げて、ストーブの前で半日干します。



 こぼさないように慎重に…



 半日干したらジッパー式保存袋に入れて冷凍保存して、白湯に入れたり酢の物に入れたりします。完全に水分を飛ばしたら、常温でも保存が可能ですよ。



 私がいただいたお野菜や果物を干したり、漬物にしたり、ジャムにしたりするのは、おすそ分けしていただいたものを大切にしたいという気持ちが大きいです。この土地にいるからこそ、てしごとを楽しむことができるようになりました。


 特に仲良くしてくれている3人のご近所さんたちのてしごと、すごく素敵なんです。



 お隣さん(と言っても300メートルは離れているのですが…)は、お正月のしめ飾りをご自分のお家でとれたお米で作ってプレゼントしてくれました。天気を見ながら干したり、束ねたりと、この作品ができるまですごく手がかかっているなぁと細部までじっくりと見てしまいます。


 くり拾いと落花生の収穫をさせてくれたお家の方は、自家製のキムチがプロ級に美味しくて子どもたちも大好き!こちらもお家でとれた白菜を使って作っているんです。作り方を聞いても「分量は適当だよ~!」となかなか秘伝の味を教えてくれません。



 今年、どうにかこうにかキムチに入れているものとだいたいの割合を聞きだして私もつけてみましたが、なかなかこのキムチのような味にならず苦戦しています。いつかこんなにおいしいキムチが作れるようになったらいいなぁと、来年もまた、秘伝の作り方を少しずつ聞き出そうと目論んでいます。


 スイーツづくりが上手なご近所さん(お家は4キロ近く離れているのかな?もはやご近所でもなんでもない距離ですね 笑)は、くりをたくさんいただいたからと、絶品のマロンペーストを作ってくれました。栗本来の甘さが引き立っていてとっても美味しくてたまらないです。



 今は何でも買えてしまう時代ですが、暮らしに合わせて手を動かすご近所さんにたくさんの刺激をもらいながら、私もこの土地で暮らしを楽しみたいと思います。



 一年前の子どもたちの写真。ここからまたたくさんの出会いがありました。
 みなさん、我が家のお話にお付き合いくださってどうもありがとうございました。
 2021年もどうぞよろしくお願いします。


 良いお年を!


 


 


 


馬狩さんのこのほかの連載記事はこちら


馬狩まどか うまかりまどか

自然豊かな北海道の石狩平野で、ご主人と2人の娘さんと一緒にスローライフを楽しむ。DIYで住まいを心地よい空間に模様がえしたり、季節の行事を家族で楽しんだり、日々のことをinstagramで発信。

今週の人気記事

Instagram

line

女性向けのナチュラルなインテリア情報誌です。子供や家族を前提とした
インテリア&家つくり情報を中心に、リノベーションなども紹介しています。
また、「暮らしのなかにある小さな幸せ」を大切に、
自分らしく、心地よく暮らすためのアイデアを紹介するインテリア雑誌です。

line