みつはしあやこさんの週に1度はお重でごはん(前編)

2020.8.13

お料理は毎日のことだからメニューを考えるのは大変だしついマンネリになりがち。
そんないつもの食卓を"ときめく食卓" に変えてくれる「お重」が
少しずつ注目を集めているんです。
「毎日お重日和」というハッシュタグで日々のお重ごはんを発信している
料理家のみつはしあやこさんにその魅力や使い勝手のよさを教わります。


わが家ではいつもの朝ごはんやおやつを出すのにもお重が活躍します
額縁みたいだから簡単な料理でも映えるし子どもたちもとっても喜ぶんです

白味噌を隠し味に加え た野菜のムースに、エ ディブルフラワーを添 えて。玉子焼きの隣は 黒酢酢豚。俵形にした タコめしおむすびと一 緒に雑穀果実サラダを。


ふだん使いには竹のお重がおすすめ

愛用しているのは「Precious picnic shop」の 3段重。大きさは16× 16㎝。国内の放置竹林 の竹を採取して作られた製品です。

ふたを開くと物語の1 ページのよう。彩りに 添えた花は種から育て たもの。土や日に育はぐくま れたものを日々いただ くことの気づきにも。

みつはしあやこさん
12歳、9歳、6歳、2歳の4人の母。2014年から料理家の活動を開始。季節の手仕事をとおして子どもに食に対する心のもちようを伝える「和食育こころ」を主宰。


 うちは夫にも私にもお重の思い出がありません。以前はそれを寂しく思っていましたが、私から〝わが家のお重〞を始められるんだと考えを変えたら楽しくなって。私のお重ごはんはそこから始まりました。


 いくつか買い求めたなかで、ふだん使いにしているのがこの竹のお重。角がキリッとしていて厚みもよく、とても美しいでしょう? 玉子焼きを詰め、庭で育てたハーブを添えると絵本の1ページのように可愛くて、料理が喜んでいるみたいに見えてきます。


 この竹のお重はつるっとした材質で、汚れや油に強いんです。お手入れがしやすいぶん、〝日々の身近な道具〞だなと実感。平日の朝は決まって味噌汁とご飯なのですが、香の物や前夜の余りものを仕切りやおちょこを使ってお重に入れておけば、あわただしい朝でもさっと出すだけで済みます。ふたをして保存できるから、ラップや保存袋を使う回数も減らせるんですよ。


 うれしいことに子どもたちもお重が大好き。学校から帰ってきて食卓にお重があると駆け寄ってきます。ふたを開ける瞬間の顔を見たくて、よくおやつを詰めておくんです。


今日も人気の玉子焼き はあっという間に売り 切れ。お重で食べるご はんは、見た目の楽し さからかいつもより家 族の食欲が増すみたい。


ニンジンとオレンジのムース

材料(15 × 15 ×5㎝の型1 個分)


生クリーム…200ml 白味噌…100g A[ニンジンジュース…300ml オレンジジュース…100ml 粉ゼラチン…10g] ※ジュースは果汁100%がおすすめです。


作り方


1 生クリームをボウルに入れ、ハンドミキサーでツノが立つまで高速で攪拌し、低速でキメを整える。


2 Aを小鍋に入れ、泡立て器で混ぜながら沸騰するまで加熱し、白味噌を加えてさらによく混ぜる。


3 2 のあら熱が取れたら1のボウルに3 回に分けて加えて、ゴムベラでそのつどやさしく混ぜる。


4 クッキングシートを敷いた型に流し入れ、冷蔵庫で半日以上冷やして固める。


5 裏返したお重を型にのせて、ゆっくりとひっくり返してムースを移し、好みのエディブルフラワー(分量外)をあしらう。


*後編に続きます



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