旦那さんが本を手放したお話

みつひろのりこさんの 自分らしくラクして楽しむお片づけ

2021.2.17

こんにちは!


我が家にはささやかなお雛様が顔を出しています。


猫を家族に迎えてから、段飾りのお雛様を出すことがなくなりましたが、長女がお腹にいる時に旦那さんが買って来てくれたお雛様と



旦那さんがお義母さんに買ってあげたというお雛様の千切り絵のおかげで



今年も我が家らしい桃の節句を楽しめそうです。


 


 


 


それでは前回の予告通り、旦那さんが本を手放したお話をしたいと思います。


よかったら、おつきあいください。


 


 


読書が好きな彼にとって本は大切なもので
本屋さんに行くことは彼の楽しみで
行けば何冊も買って帰ってくるのだから
彼の本はどんどん増えていく一方でした。


 


さぁ、どうしようかな?


 


 


大好きなモノのお片づけって
いいよ!いいよ!と減らしてくれる姿をイメージするのは難しいですよね。


 


わたしだって好きな食器減らしなさい!
と言われたら笑えなくなるはず。



 


 


旦那さんに
本がどんどん増えていることを伝え
この本をどうしたいか?を尋ねてみると


 


「また読むから取って置く」
という答えが返ってきました。


予想通りの答えでした。


 


 


そこでわたしは彼の図書館を作ろうと考えました。


 


リビングや段ボールの中にある大量の本を
一箇所にまとめることで


自分がどれだけ本を持っているのか?


本当に読み返すことがあるのか?


を彼自身に確かめてもらおうという作戦です。


 


 


なぜなら…自分の持ち物の総量を知らない事から、あまり考えもせずに全て取って置きたい!と言ってみたり


買ったモノ=お金を支払ったモノ
という捉え方から、いつか読むという言葉を使い、手放すことへの罪悪感から逃げたくなる事があるように感じます。


だからこそ
とりあえず取っておく…のではなく
本当に大切にしたいモノを
大切にできているのか?に気づく必要があるし、罪悪感ではなく、心豊かな日々のためにモノと暮らしてほしいと思ったのです。



我が家に沢山あった絵本は
大きくなった娘たちがお気に入りを選び
心豊かな日々のために大切にしています。


 


 


 


 


彼の図書館と名付けた本棚は
どんどんパンパンになって行きました。


一箇所に集めて
自分の持ってる量を知っても増えて行く本たち。


 


ある日彼の本棚を見つめていたら
2冊同じモノがある本がいくつかあるのに気づきました。


パンパンの本棚をじっくり探しもせず


沢山読んで来たからか?過去に読んだことを忘れて初めての本だと思って買ったことが、彼には何度かあるとわかったのです。


 


 


やった〜!


ここで初めて
彼にお片づけの提案ができるのです。


責めるのではなく提案です。


 


 


 


同じ本がいくつかあったことを確認してもらい


パンパンの本棚からは、再び読みたい本を探すのは難しく
本屋さんで新しい本に出会うことに幸せを感じているんじゃない?って聞いてみると


「なるほど!」と返ってきました。


 


 


そうだとしたら本を溜め込むより
本屋さんを図書館だと思って
常に今読みたい本を買って読む方が
幸せなんじゃないか?


読み終わって満足したらブックオフに持って行って、帰りに新たに読みたい本を買って帰るのはどうか?


手放した後に再び読みたいと思った本は一緒にAmazonで探そ!


 


そこまで話すと


「BOOKOFFに持って行こう!」


と彼の口からスパッと出てきたものだから
わたしは驚いてしまった事を今でも覚えています。


 



 


彼の図書館は今では洋服たちのお家に。


 


 


手放させたのではなく
自分のことがよくわかった彼が
自分が幸せな本との付き合い方を見つけ
安心したことから
気持ちのいい手放しが起きたのです。


 


嫌々ではなく
心からの手放しでしたので
ブックオフから帰って来た時の表情は
うれしそうでした。


 



今ではこれくらいの量を維持し続けています。


無理して制限しているわけではないそうです。


 


 


 


 


旦那さんの本のお片づけについて
ちょっとまとめますね。


 


このお片づけで大事だったことは


★彼の宝物を自分の宝物だったらと考えて
大切に見つめること。


★彼の行動を観察すること。


★彼自身が片づけた方が気持ちいいかも?と思うような彼にぴったりな提案を考えること。


★追い込まず、押し付けず、焦らず、安心を届けること。


 


 


 


 


わたしたちは自分が片づけへのやる気がある時に人を巻き込みがちで…


片づけに興味がない人にとっては、大変迷惑な話です。


 


だからこそ
こっちは楽しいぞ〜
こっちは気持ちいいぞ〜って
少しずつ少しずつ手招きしていくような
そんなお片づけがいいなって
わたしは思っています。


 


そんなお片づけを体験した彼は
その後、声をかければモノと向き合ってくれるようになり、わたしは益々、ラクで楽しくなりましたよ。


 



益々、暮らしも気持ちも心地よい我が家です。



これは冬限定の彼にぴったりな手袋のお片づけで、無理せず続いていますよ。


 


 


 


 


次回は、旦那さんのお片づけ物語も最終回に…つい先日の彼の洋服の見直しの報告などと共に、今月のまとめをしたいと思います。


 


お楽しみに♪



 


 


 


みつひろのりこ


 


 


 


みつひろさんのこの他の連載記事はこちら


みつひろのりこ

ただ捨てること、ものを減らすことではなく、一緒に暮らしていきたいものを選んでいくお片づけを発信する「暮らしのくふう工房haco+」を運営。大分県日田市在住。

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