贈ったり贈られたりするモノとの心地よいつきあい方 ④ 「おさがり」のやりとりについて
2021.4.28
こんにちは!
近頃、庭の木々の若葉たちが、わたしを庭に手招きしているように感じます。
アウトドア用のテーブルなどは持っていませんが、木箱2つに板をのせた即席テーブルで庭遊びを始めました。
母の片づけで見つけた赤いチェックの布を掛けてみたら、なんだかとってもいい感じ。
お湯を沸かすのもカセットコンロだし…特別な道具はありませんが、春の庭遊びを楽しみたいと思います。
みなさんのおうちでの春のお楽しみは何ですか?
ではでは、そろそろ本題に。
贈ったり贈られたりするモノとの心地よいつきあい方、最終回のはじまりに、どうしてもお話しておきたい事があります。
それは「おさがり」のやりとりについてです。
ママたちのお片づけをお手伝いさせて頂くと、必ずと言っていいほど相談されたり、大量に出てくるのが子ども服の「おさがり」です。
収納の大部分を占めていたり、サイズもバラバラのまま大きな紙袋に入っていることも多々あります。
おさがりを受け取る人の悩みは
くださった方に悪いのでは?という気持ちと
あれば着るかもという気持ちから、取捨選択ができずにいること。
そんな時わたしは
★着せたいと思うモノ
★子どもたちの好みに合うモノ
を見極めてみてほしいとお声をかけます。
選んだ後は、アイテム・サイズごとに中身が見える袋に入れ、入っているモノをを書き込むことで、必要な時に必要なモノを取り出せるようにします。
実例の写真がなかったので、実家の片づけで出てきたベビー服でやってみました。袋はチャック式がラクでオススメです♪
このようにしておくと、着る機会を逃がしにくくなり、人も服もうれしいはずです。
それから
おさがりをあげたい人にも悩みがあり
あげる予定の大量のおさがりが収納を圧迫し、暮らしにくさを味わっていらっしゃる…。
あげたいと思っている方が喜んでくださるモノか?を確認しながら、こちらも、アイテム・サイズ別に中身が見える袋に入れ、何が入っているかの書き込みをします。
必要なモノを必要な人にタイミングよくあげられるように、必要なモノを選んで頂きやすいように…と。
いらなくなったから!や
捨てるよりマシ!ではなく
おさがりという贈り物をすると考えてみると
こんな心遣いは、リボンをかけるラッピングみたいなものかもしれませんね。
「おさがりも贈り物」
♡受け取ったらすぐ大切に向き合おう
♡差し上げる時は心遣いというラッピングを
おさがりも贈り物のようにやりとりされたらいいなぁという想いを込めて…よかったらお試しください。
これはわたしの宝物。
次に「オトナにも宝箱を」という提案をさせてくださいね。
ある方が、お母様から送られてきた好みではないお土産品を捨てられない…と話してくれました。
きっとそのお土産には、娘を想う母の気持ちを感じるからだと思います。優しい娘さんです。
そんな時は「宝箱」に大切に仕舞うのはいかがでしょうか?
嫌々飾るのではなく、母の気持ちという宝物を宝箱に大切に保管し、たまに箱を開けた時、好みじゃないはずなのに胸のあたりがあったかくなるのを感じたり、お母さんったらってクスッと笑えたり…そんな贈り物との心地よいつきあい方がわたしは好きです。
なので我が家には、家族それぞれに宝箱を用意してあります。
注)入れるモノは、なんでもかんでもではなく、持っていることで心があったかくなるモノという基準を忘れないようにしています。
我が家の宝箱の代表選手はバンカーズBOX。
先程のベビー服も、わたしの宝箱へ。
娘たちは箱の他に、学習机と共に使っていた引き出しも、それぞれのクローゼットの中で宝箱となっています。
二女の引き出しには、亡きわたしの父に買ってもらった赤いポシェットが。彼女はこれを眺めるたび、どんな気持ちになるのかな。
使わないけど大切にしたい贈り物モノは「宝箱へ」♡
では今月のまとめをしたいと思います。
贈ったり贈られたりするモノと心地よくつきあうためには
★贈る時の「カタチ」の表し方や、贈り物にのせる「キモチ」の自分らしい軸を持つ
★受け取る「カタチ」と「キモチ」への自分らしい応え方を持つ
そうすることで
自分のキモチを大切に贈ることができたという満足感を得られたり
相手のキモチを大切に受け取れたという幸せを感じられると
わたしたちは
決してモノに振り回されることなく
幸せで心地よく安心して暮らせるように思います。
贈り物のやりとりは
「キモチ」のやりとり。
だからこそ
「幸せ」のやりとりであってほしいのです。
優しいあなたが
気持ち軽やかになることを願いながら
4月のコラムを終わりにしたいと思います。
この子は何がほしいかな?
この子が幸せな気持ちになる贈り物ってなんだろう?
最後まで読んでくださり
ありがとうございました。
みつひろのりこ
みつひろのりこ
ただ捨てること、ものを減らすことではなく、一緒に暮らしていきたいものを選んでいくお片づけを発信する「暮らしのくふう工房haco+」を運営。大分県日田市在住。
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