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変化する暮らし・子ども部屋編 ③ ~子どもの宝物、知っていますか?~

みつひろのりこさんの 自分らしくラクして楽しむお片づけ

2021.6.16

こんにちは!


今月は子ども部屋のお話ですから、少し5月の長女の誕生日のお話を。



 


24歳の誕生日を迎える娘に、夫婦それぞれ手紙を書きました。


わたしの手紙には、わたしが娘の歳の時は既に娘のお母さんだったことや、大学を卒業してすぐ結婚した事で、娘が大きくなって就職した時、苦しかったり悩んだりした時、何の力にもなれないなと申し訳なく思っていたことや


わたしが教えてあげられないことは、誰かが教えてくださるという事を、娘を見ていて気づき安心したことなどを素直に書きました。


社会経験のない未熟なわたしがお母さんになったのだからと育児に力が入っていた若かりし日の自分を手紙に綴りながら、胸がいっぱいになったのですが
受け取った娘もまた、胸がいっぱいになったようでした。



 


その頃のわたしの楽しみが、わずかなひとり時間にページをめくる「私のカントリー」や「Come home !」で、雑誌の中のインテリアに夢中になるひと時は、自分のお母さんとしての不出来を忘れられたのです。夢を見れたのです。あぁ、懐かしい。


だからこそ、ここでお話しさせて頂ける今が本当にうれしいわたしです。


 


 


 


では、本題に入っていきますね。


本日は、変化する暮らし子ども部屋編
【子どもの宝物、知っていますか?】
と題して、お話しさせて頂きます。


よかったら、お付き合いくださいね。


 


先日、長女から
「バレエ始めるから、用具一式送ってほしい」と言われました。


突然でしたが、慌てる事も探すこともなく、長女のクローゼットを開け、バレエ用具を取り出しました。



 


洗えるモノは全て洗い、風を通したりして、すぐに送ってあげました。



これから使うはずもない小さなファーストバレエシューズやトゥシューズ、初めての発表会後の気持ちが綴られたノートなども一緒に送ったのは、娘の宝物として、自分のそばに置いておきたいモノか?を判断してもらえるいい機会だと思ったからです。



娘は全てのモノと向き合い、ファーストシューズや感想ノートは、それらを愛おしく想うわたしに「どうぞ!」と送り返してくれることになりました。


娘の宝物ではなくなったというより、わたしになら託してもいいと思ったのかなぁと、すごくうれしく思いました。


もし、宝物以外も沢山ある子ども部屋だったら尋ねたり、探したり、散らかしたりで、お互いイライラ大変だったことでしょう。


宝物だけがある子ども部屋万歳!と思った出来事でもありました。


 


二女のクローゼットは、まだ宝物の部屋には仕上がっていません。



 


去年の、大学合格からあっという間に巣立ちの日が来るという慌しい春のスケジュールの中、高校を卒業したばかりのタイミングということもあり、最近まで使っていたモノの取捨選択は難しいだろうと、夏休みの帰省時に片づけの声かけをするはずでした。


しかし夏の帰省時は
コロナの影響から、思い描いていた大学生活を送れていないやるせない気持ちの娘に、お片づけ!お片づけ!なんて声をかけることはできませんでした。癒しが帰省の1番のテーマだと思ったからです。


そこからは帰省していないので、見ての通りプリントや教科書やノートなど、彼女にしか選べないモノが沢山残っています。


「わたしが選ぶからとっておいてね」
娘の気持ちの確認ができているからこそ、勝手に捨てることはありませんし、安心して、娘を待ちます。


 



これは二女の宝物の一部。


幼い頃に少しずつ集めたおままごとやぬいぐるみ、それからミニチュアなど、二女らしい宝物たちが、クローゼットに入っています。


「これは絶対捨てたり、あげたりしないでね!」


と念を押されていますから、彼女のクローゼットにちゃんと居ます。もうすぐ20歳になる娘のクローゼットに


 



こちらは最近新たに加わった長女の宝物。


小学生の頃から最近まで、長女の旅のお供をしたキャリー。サンタさんがくれたキャリー。新しいモノを迎えた娘が、」取っておいてほしい」と言い、その想いがすごくわかるからこそ、大切に保管することにしました。



せっかくですから、収納の役割もしてもらい、娘の宝物のバレエ衣装を入れました。


 


幼い頃のおもちゃなんて使っていないし
新しいキャリーがあるなら古いモノは捨てなくていいの?


我が家の娘たちの宝物を不思議に思われる方もいらっしゃるかと思いますが


今は使っていないおもちゃだろうが、古いキャリーだろうが


娘たちが、それがあることで心があったかくなったり、しあわせな気持ちになるモノは、必要のないモノではなく、大切なモノだからわたしは宝物だと考えます。


将来的には宝物ではなくなる日が来るかもしれませんが、彼女たちの今の宝物だと考え、大切に保管します。


ただここでポイントになるのが、節目節目にモノと向き合って来た娘たちだからこそ、宝物を大切に保管するスペースがあるということです。


なんでもかんでも宝物だと言っているのではなく、今の自分にとってと選べるようになっているおかげで、クローゼットから娘たちのモノが溢れることはない状況は、わたしにとっても心地よいのです。


 


 


ここで少し『親子お片づけあるある!』のお話をさせてくださいね。


宝物例えば賞状


我が家の場合
長女は、思い入れのある賞を頂いたものは宝物。



 


二女は、賞状に興味がないようで、手放しの対象でした。


人それぞれだなぁと
しみじみ感じたお片づけの思い出です。


 


賞状を手放すという子どもに
「せっかく頂いた賞状だから取っておいたら?」と声をかける


賞状以外にも沢山、こんな場面があるかもしれませんね。


もし、こんな声かけをしたくなったら
それは親の宝物であるかもしれません。


子どもが手放すと決めたのなら「大事にしなさい!」と押し付けるより
自分の宝物として迎えたいか?を考えてみてはいかがでしょう


自分自身が大切にしたいモノだと判断したら、子ども部屋から自分の宝物箱へ。


手放すと決めたモノを親に押し付けられても、そこからそれを大切にすることは難しいだろうし、押し付けたのちに、大切にされていないモノたちで溢れる子ども部屋に悩むのは、親だったりするのだから、口にする前に深呼吸して考えてみてほしいのです。


 


それから


巣立つ前から時々、子どもたちへの宝物インタビューをしてみてはいかがでしょう?


『片づけなさい!』より
『どれが大切か教えて〜』はどうですか?


子どもたちの宝物を尋ねることで
子どもたちは自分の宝物について考え、選び親はその子らしい宝物と想いを知ることで
巣立った後の子ども部屋の変化への足取りが
軽やかになるはずだから。



これはわたしの宝物。


 


我が家のこれからの子どもの宝物整理の目標は、長女はお嫁に行く時に再度見直してもらう事と、二女は今年の夏休みに帰省できたら、紙モノと向き合ってもらうこと。


ガミガミ言うのではなく、片づけの内容をハッキリさせて、声かけするつもりです。


二女の場合には、紙モノの取捨選択をしてね!と具体的に。


もう一言付け加えるなら、「他の宝物はよく選んでくれているから、あとは紙モノだけよろしくね〜」と。


我が家の子ども部屋やクローゼットは、何でも入れではなく、宝物の部屋であることを娘たちに伝えながら、お片づけに声かけ、手招き、必要とされたらお手伝いし、親の宝物と子どもの宝物を混同させないことが大切だと、綴りながら再確認した次第です。


 



 


子ども部屋って、子どもたちにとっても、好きなモノを大切にしながら暮らすことを学べる場でもありますね。


早く気づきたかったわたしからあなたへ。


今日のお話の中で、何か見つかったらうれしいです。


 


 


 


来週は、娘たちのクローゼットの中に今は全くないモノについてお話ししたいと思っています。


何がないか、おわかりですか?


あぁ、早くお話したい!


お楽しみに


 


今日も最後までありがとうございました。


 


みつひろのりこ


 


 


 


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みつひろのりこ

ただ捨てること、ものを減らすことではなく、一緒に暮らしていきたいものを選んでいくお片づけを発信する「暮らしのくふう工房haco+」を運営。大分県日田市在住。

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