【古道具のぬくもりと観葉植物にやすらぐ】癒やしのわが家。(後編)
2021.10.12
やすらぎとぬくもりを感じるさまざまな古道具を、暮らしに取り入れている大井さんの家。大井さんのつくる洋服をオーダーするお客様が、連日のように訪れるのだそう。前編のLDKに続いて、後編ではアトリエをご紹介。材料、道具の収納にも古道具が生かされているんです。
この記事は、Come home!64より抜粋しています。
着てくれる人のことを想像しながら
日当たりのいい場所にミシンを運んで
カタコトと服を縫うのが私の幸せな時間

リビング脇のアトリエはもとは息子の部屋でした。文机をミシン台にし、のり箱やリンゴ箱に資材を収納して。
ここが私の小さなアトリエです

リンゴ箱は八百屋さんに声をかけ、もらったもの。丈夫だし、布やかご、グリーンと相性がよくアトリエにぴったり。

夫が知人宅の解体を手伝いに行き、もらってきた窓枠をはめました。息子が描いたパネルもお似合い。
古い家具は道具や材料の収納にぴったり

印刷屋さんで書類入れに使われていた棚は、ラッピング用品を入れるのに好都合でした。

小引き出しは、一 段ごとにレースや糸、ボタンと分けて収納できるのが便利だから、いくつあっても重宝します。
お客さま一人ひとりに合った形を
考えるのも楽しくて

丈や衿ぐりなど、お客さまの希望をヒアリング。ほとんどがリピーターなんです。

リネンのワンピースはドルマン袖が人気です。

娘も私の作ったパンツがお気に入り。
私の人見知りが解消されたのにはもうひとつ理由があります。それはハンドメイド。子どもに手作りの服を着せたくて、不器用ながらミシンを習いはじめ、ついに型紙から起こして洋服が作れるまでに。それを友人にほめられたのがうれしくて、ワンデーショップで販売するようになり、人と接する機会がふえました。私の服はセミオーダーなので、わが家で試着してもらいながら、リクエストにこたえていきます。それが口づてに広まって、今では毎日のようにお客さまがやってきます。希望がかなうようにと心をこめてミシンを踏むのが私の喜び。日がな一日ミシンを動かしていても、布を触っているだけで癒やされるから不思議です。今日はこっちの部屋で作業しようかな、なんてミシンを移動できるのはわが家のいいところ。あちこちに机があるし、材料を入れた小引き出しはそのまま持っていけますから。古道具は私の相棒のような存在です。
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