【愛着のある道具や木の家具に囲まれて】癒やしのわが家。(前編)
2021.10.18
シンプルをよしとする住まいでは、わが家を構成する素材一つ一つに、美しさや、安心感、力強い素材感のあるものを選ぶことが大切。そんなものの力を借りて、癒しの空間が作られます。家族の一員と思えるような、心の宿ったものと暮らしたいーー。そんな思いを持つ豊永さんがつくる家を、本日より前・後編でご紹介します。
この記事は、Come home!64より抜粋しています。
ものにも心が宿っているんじゃないか
私はそんなふうに考えている子どもでした
だから、使う時間を楽しくしてくれるものに
より、愛着を感じるんです
<豊永 恵さん>

ダイニングは、お客さまや家族と会話がはずむような、あたたかな場所にしたくて、木製の家具でそろえました。
「ごめんね」 「ありがとう」と
声をかけたくなる 道具たち

何を飾っても映える本棚は子どもたちに人気。

お気に入りのファネットチェア。ぶつかったら「ごめんね」と声をかけます。

陶製のドリッパーは色と質感が素敵で、コーヒーが落ちる音に癒やされます。やわらかな曲線の辻中秀夫さんのティーポット。使い終えたら「ありがとう」という気持ちでお手入れ。
2年前に、マイホームを建てました。キッチンには念願だった無垢材のシェルフと水屋たんすを購入し、 賃貸時代から集めていた大切な食器や道具を飾りながら収納できるようにしました。ずらっと並んだ様子を最初に見たときの喜びは忘れられません。子どもたちとここにいると、うれしさがこみ上げてきます。
かごや箱、木のおもちゃは
子どもたちのお気に入り

リンゴ箱を重ねてリビングのおもちゃコーナーに。

ぬくもりがあって手触りのいい木のおもちゃにひかれます。

スロープを転がるおもちゃや積み木など、昔ながらの知育玩具が多め。 子どもたちにも、匂いや感触から自然のもののよさを感じてほしくて。
お着替えコーナーも
ほっとする家具やかごで

娘の衣類や小物をしまうのは、実家と同じ籘の家具。懐かしい気持ちになります。

行李には冬物の衣服を収納。
人に話すのは恥ずかしいけれど、私は幼いころから自然と、ものも生きていると考えていました。きっと感情もあるだろうと、ぬいぐるみや家具に話しかけていたんです。だから好きなものは家族みたいな存在。 20代前半に働いていたのが、大正時代の建物にあるカフェ。床はミシミシと音がするし、引き戸は動かしづらく、机の木肌もざらついていて。でもそれらに触れるたび、この子たちはいろいろな場所で大切にされ、ここにいるんだなあと愛しく感じたのです。そのときから、経年美化する木の家具に魅了されていました。
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