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【野の花を飾り リサイクルの道具を生かす】癒しのわが家。(後編)

Comehome!

2021.11.2

島に暮らし、自然に親しむ盛さん。【前編】では、庭や小道で摘んだ野花、拾ってきたシーグラスや貝殻を飾り、夕方にはキャンドルを灯して癒される日常を見せていただきました。リサイクルショップで見つけた古い道具も取り入れて、暮らしやアクセサリー作りに役立てているのだそう。古いものに刻まれた背景の物語まで慈しむーー後編では、そんな暮らし方をご紹介します。


この記事は、Come home!64より抜粋しています。


リサイクルショップで
大島紬の糸車や古い箱を買い込む私を見て

何に使うの? って目を丸くする人も――
古い道具は工夫しだいで役立つし
背景の物語まで楽しめるのが好きなんです
<盛 亜紀子さん>


窓辺のデスクは、昼間は私のアトリエスペースに。キャンドルや野花が創作意欲をかき立ててくれます。

ダイニングとリビングの境目には廃校からもらった古窓をはめ込みました。下は学校の靴箱。アクセサリー作りに使う大島紬の端ぎれは、柱に吊るして収納。 こうしておくと絡まないし、インテリアの一部になる気がして。

大島紬を生かしたものや南国らしい鮮やかな色など、島で得たインスピレーションをアクセサリー作りに生かしています。


古い箱はパーツ類
裁縫道具を入れるのに重宝します


パーツ類は古い木箱に入れて収納。こういった古道具も島ではよく売られています。

裁縫道具はアンティーク缶にまとめて。


昭和なわが家の台所には
古いものが似合います


緑のタイルがお気に入りのキッチン。上の吊り戸棚の扉は、一部はずして白いペンキを塗り、見せる収納にしています。

主人のおばあちゃんが愛用していたレトロなガラスの器を譲ってもらいました。フルーツやアイスクリームにぴったり。

ざるも島で買った古道具。土がついた野菜はブリキの入れ物に。

普通の白いクロスだった壁はグレーに塗り替えてシックに。飴色になった事務机と食器棚がより映えるように。


島のリサイクルショップには、長く受け継がれてき た古くて素敵なものがたくさん置いてあります。キッチンの事務机や棚、ざるや茶箱などの古道具もそこで出会ったもの。なかにはフェルトペンで名前が書かれたものもあって。きっと集会などで、ほかの人のを持ち帰らないよう書かれたのでしょう。古い生活道具から、そんな島の暮らしが垣間見えるのも楽しくて。 大島紬の糸や道具類も私にとって宝物。大島紬は気が遠くなるほどの工程数を経て、繊細で美しい柄が織り上げられる伝統工芸品。素晴らしい技術がこの先も残るよう願って、アクセサリー作りにも取り入れています。見るたびに大切にしようと思えるから、古い機織り機の一部も購入して飾りました。島の人には「なんでそんなものを買うの?」なんて珍しがられることも。でも、暮らしの息吹が刻まれてきた古いものに囲まれていると、なんだか気持ちがほっとするんです。 


【前編】こちらです。


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