ショップオーナーのアンティーク暮らし。【キッチン編】

2020.9.9

「アンティークが好きです。住まいをしつらえ、触れて、使って、ともに暮らす―。そんな喜びをたくさんの方に届けたくて、女性ならではの目線でセレクトしたショップを始めました」


CHELSEA OLD(チェルシーオールド)・オーナー訓子さん宅


 岐阜市の田園に立つ、まるで外国の倉庫のようなショップ。遠方から訪れる方も多いという「チェルシーオールド」は、一人の女性のある思いから誕生しました。「飾るだけでなく、アンティークを日々の暮らしに生かしてほしいと思って……」


 女性ならではの感性で選び、きちんとメンテナンスされた家具や雑貨は、どれも現役。オーナー・長岡さんの自宅でも、毎日活躍しています。


 たとえば家具。古いものほど、しっかりした木材で作られているから、角が取れた手触りはやさしく、使ううちにできたキズさえも風合いに。開店当初から扱う照明は、日本の住宅でも使える仕様にしているので、女性でも簡単に取り付けられます。


「アンティークは高価だと思われるかもしれませんが、同じものを作ろうとすると、今はもっと高額になってしまうんです。役立つものを選べば飾るだけにとどまらず、住まいも彩ってくれる。その背景を知ればもっと愛着がわく―それが今、伝えたいアンティークの魅力なんです」



 光がさし込むオープンなキッチンには、アンティークの調理道具がたくさん並びます。それらはすべて、日々使っているものばかりだそう。LDはキッチンからひと続き。友人を招いて、一緒に料理をしながら食事をするのが好きだという訓子さん。


 LDの天井に張った梁は、古い民家を取り壊す際に出たものを使っていて、漆喰の白にとても映えています。



キッチンの壁にはウォールシェルフを取り付けて、アンティークのノベルティマグを集めた遊び心あるコーナーを。「昔から、古い木の質感にとてもひかれています」という訓子さんは、ブルーグレーのシャビーな棚を食器棚に。ふだん使いの食器には和食器も多いとか。


 


「アンティークはふだんの暮らしで使ってこそ。愛着のある道具と上手につき合いたいですね」


アルミキャップのガラスジャーには中国茶を。イギリスのコーヒーメーカーのもの。

愛用の陶製のソルトポット。口が大きく開いているのに、しけらないところがお気に入り。こちらは新しいもの。

アンティーク初心者におすすめなのがシェード。「チェルシーオールド」では使用できるものを販売している。

愛犬ショコラのペットグッズを収納するイギリスのほうろう缶。大きさが手ごろで重宝。


 



撮影/飯貝拓司

ショップオーナーのアンティーク暮らし。【リビングダイニング編】に続きます。


 


女性のためのアンティーク入門ショップ CHELSEA OLD(チェルシーオールド)

岐阜県岐阜市柳津町上佐波4-41
☎058-270-0543
店舗営業日 日・月曜 11:0018:00
ネットショップは営業(火・土曜休)
E-mail: info@chelsea-old.com
https://chelsea-old.com

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