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暮らし上手が手放せない意外な日用品ってどんなもの? Vol.3

暮らし上手が手放せない意外な日用品ってどんなもの?

2022.2.7

素敵なライフスタイルで知られる暮らし上手の人々は、おしゃれなものばかりに囲まれて暮らしているのでしょうか? ふだんの暮らしとは、”おしゃれなもの”だけで完結するわけではないはず。もの選びに優れた審美眼をもつ人々が、日々どんなものを愛用しているのか。そんな、暮らしにまつわる小さな好奇心をもとに、暮らし上手の人々を取材してみました。『おしゃれな人が手放せない、おしゃれじゃないもの』好評発売中!


布作家 早川ユミさんが手放せないもの



早川ユミさん


手紡ぎ・手織り布、天然素材で染めた伝統的な布で手縫いの衣服を作り、各地で展覧会を開く。高知の山で自給自足的な暮らしを営み、布を探してアジアを旅する。夫は陶芸家の小野哲平さん。『種まきびとのものづくり』『早川ユミのちくちく服つくり』(ともにアノニマ・スタジオ刊)など著書も多数。http://www.une-une.com/


 


出会って以来、手放せない仕事道具


「DMC」刺しゅう糸



早川さんの布作品の魅力のひとつは、要所要所にちくちくと入れた、手仕事を感じさせる並み縫いステッチ。それに使うのが、フランスの老舗手芸糸メーカー「DMC」の糸です。


「国産のものよりも発色がよく、すべすべしていて気持ちいいんです」


 日本では太いものを扱っていないのが悩み。いつもはタイの大型店で太い「3番」をどっさり買ってくるそうですが、海外に行けない間に足りなくなると国内でも買える「5番」を2本取りで使います。刺しゅう針は「ルシアン」のもの。厚い布に刺して引き抜く時はペンチなども使い、けっこうな力仕事なのだとか。


「タジカ」のハサミ



4代に渡ってプロ用のハサミを手作りするメーカーが、一般向けに出しているシリーズ。


「最初は日本のギャラリーで見て、その後にニューヨークでも見かけて、ああ欲しいなぁと。12年ほど前についに買ってみたら切れ味はよいし軽いしで、もうこれなしでは……」


 研ぎなどのメンテナンスも頼めます。戻ってくればまた新品同様のシャープさに。


「使い加減がやさしいというか、使うたびに手が喜ぶような感じがするんですよね」


アルミピンチ



昔ながらの日常道具を扱う「松野屋」から買うアルミピンチを洗濯バサミに。洗濯が大好きと言う早川さんは、旅先の海外でもまずは洗濯バサミを買い、家族の服を洗って干します。


「合成洗剤の使用を避けたいので、洗濯屋さんに出すことはしません」


インドやタイの品はもろくて、すぐ壊れてしまいますが、日本製のこれは丈夫。書類や雑誌の切り抜きなどをまとめるのにも重宝しているとか。それ、わかります。こうしたシンプルな洗濯バサミは、よいクリップと考えていい。キッチンなどでも活用できます。


撮影/畦地浩 文/秋川ゆか


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登場するのは8人の暮らしの達人


1 編集/ライター 一田憲子さん
2 北欧ソト料理家 寒川せつこさん
3 布作家 早川ユミさん
4 「のみや パロル」オーナー桜井莞子さん
5 シニアブロガー ショコラさん
6 整理収納コンサルタント 瀧本真奈美さん
7 セレクトショップ「copse」オーナー 小森知佳さん
8 洋服屋「mon Sakata」店主兼デザイナー 坂田敏子さん


著名人のおしゃれな愛用品を紹介する本は数多くありますが、本書は世に多数ある素敵な生活道具の紹介とは真逆の、デザインやブランドにこだわらず、彼女たちが「これでなくては! 」と手放せない日用の逸品を探り出した一冊。


「こんなにおしゃれな暮らしをしている人が、デザイン以上に実用性で選んで使い続けているものがあるんだ! 」という意外性と、説得力に満ちています。これまで紹介されてこなかった手放せない道具にまつわる物語の面白さあり、暮らしの達人による詳細な商品レビューあり、購入できる商品情報も満載で実用性も充分。


本当に使いやすいもの、その人の暮らしにとって欠かせないものを通して、それにたどり着いた人生に触れ、物を通して見える、生き方や考え方をひもときます。


100円から手に入る、暮らしの達人たちのお墨付きの日用品を、ぜひお試しください。



定価:1650円(本体1500円+税10%)


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