収納見直し大作戦「子ども部屋とワークスペース」
2022.2.24
みなさん、こんにちは。
今シーズンは、私の暮らす北海道だけでなく、本州の方でも大雪のニュースを目にする機会が多いような気がします。みなさんのお住まいの地域はいかがですか?自然が相手なので思うようにいかないこともたくさんありますが、備えつつ、無理はせず、気をつけながら過ごしていきましょうね。
さて、シリーズでお届けしている我が家の収納見直し大作戦。区切りとなる最後は「子ども部屋」です。
前回までの子ども部屋は、大きな作業机を真ん中にして、みんなでワークスペースとして使える子ども部屋にしていました。
ワークスペースが広くなった分、プライベートスペースの確保のために押入れの扉をはずして大好きなハーブを飾ったり収納したりする場所、くつろげるような場所を作って。
おもちゃは押入れ下段に床下収納を作ってここにお片付け。
使い勝手も悪くはなく、子どもたちも気に入ってくれていましたが、今回作り直すきっかけになったのは、子どもたちの年齢差による集中力の差が顕著になってきたから。共用の机だと、長女が次女の勉強を見てくれることや(ありがたい!)、パソコン作業をしながら私が二人に声かけをしやすいという利点もありますが、「集中したい!」という時はなかなか入り込むことができません。特に四年になった長女には「自分の時間」「自分のスペース」をできる限り作ってあげられたらいいかなと思ったのがきっかけでした。(思春期で自分と向き合っている最中ですしね)。
ということで、今回の子ども部屋見直し作戦は
① 『机はそれぞれ分けて、「自分だけの場所」を確保する』
こちらをベースにして、お部屋づくり計画を立てました。
歴代の子ども部屋はほとんどが手作り!その都度作ってきた棚も、マイナーチェンジを繰り返しながら活用してきていました。
ただ、今はとにかく木材が高い!!!DIYをするのも躊躇してしまいます。それに加えて、今回の子ども部屋改造では机は大きくなっても使えるよう、組み立て式の既製品を購入することに。というのも、今後子ども部屋の場所自体を移すことになっても、さっと組み立てなおして使用できるものがいいのではということになったからです。
② 『手作りはなるべくせず既製品に頼る』
あとは、片付け大作戦を進める中で、ポイントになっている頭の中が常に忙しい私のための場所。片付けを進める中で、パソコン作業スペースや書類などの収納を1か所にまとめた方が「あれはどこに置いたっけ?」「作業の途中でやめなきゃ…」ということがなくなり、頭の忙しい私の動線がスムーズになると思ったのです。
幸い、家の裏にある物置小屋をDIYして趣味のスペースにしたことで、元押入れにあった子どもたちのハーブコーナーもお引越しできていたので、押入れのスペースは空いています。
③ 『元押し入れスペースを共用ワークスペースへ』
この3つを軸に、子ども部屋を変えていきました。
いったん空っぽにして、どんどん作業していきます。
今回、購入したのは8000円ほどのパソコンデスク。スチールの脚を組み立ててL字型に連結できる机です。予算と強度、広さから私がこの形の机を提案し、長女は黒い脚にシャビーグレーの天板、
次女は白い脚にナチュラルオークの天板を選びました。
スチール製の脚はそれなりに耐重性がありつつも軽いので、ちょっとした移動もしやすいです。組み立て前はこんな感じ。ちゃんと説明書を読まない私は組み立ての脚の向きを間違えて完成一歩手前で途中から全部やり直しの刑を受けました。それでもひとつ30分くらいで組み立てられました。
収納は以前から使用していた無印良品のものに少し買い足した程度。机の下に収納している木の棚は以前つくったもの。こちらに学校で使用する文房具やハンカチなどを収納しています。長女はラベルが必要ないとのことで、つけていません。
次女にはイラスト入りのラベルを用意。
項目に分けて細かく分類しています。
天板は一枚板ではなく、合板に木目調の厚手シートがついているようなもの。木のようにザラザラはしているけど、傷がついたら木材のようにやすって直すというような補修がきかないような素材なのかな?という印象です。(お値段的にそうだと思います)
なるべく傷がつかないようにフェルトシールを張って。
字を書くときや汚れそうな作業のときは、100均一のA3サイズ硬質クリアファイルを敷いています。
机の上もそれぞれ収納用品を多めに。可愛らしいものが苦手な長女スペースは黒が多め。
次女は白やパステルカラーが好きです。
ふたりで使う「鉛筆削り」「クリーナー」「穴あけパンチ」は真ん中に。
リュックは机の下に収納
100均一の磁石クリップ(耐重量1,5キロ)を使って引っかけています。
今回、椅子も購入。長時間座っても苦痛にならない「高さ調整のできるふわっと座れるもの」をふたりに提案しました。その条件で探して色違いのものに。
左が長女、右が次女。真ん中にパーテーションを作ろうか?と聞きましたが、このままが良いのだそう。広さは変わっていないので、相変わらず4畳半の小さな小さなスペースですが、仲良く、心地よく、それぞれの時間を過ごしてくれているのでほっとしています。
今回、新しいお部屋になったのを機にカレンダーを新調しました。日めくりなのですが、月や年の記載がないので、ずっと使えるもの。「&MERCI」さんのもので、ひとめぼれをして購入。子どもたちに、と言いながら、私が一番欲しかったものです。
日々書いてある一言もステキ…。
そんなお気に入りも混ぜ込みながら、子どもたちのスペースは完成!
お次は共用ワークスペース!元押し入れスペースをワークスペースにしました。
下段のくつろぎスペースには手をつけないで、中段と上段をパソコンスペース・収納スペースと新たに作りました。
中段の棚。元は4年ほど前に作ったこの子供部屋で使っていた棚。子ども部屋で使った後、玄関納戸収納で使っていましたが、こちらを出してきて…
パズルのように組み立てて活用することにしました。
今回は木材を買い足さず、家にあるもので仕上げたかったので、つぎはぎの部分も。
できあがり!今回買い足したのは、上段の収納ボックスとパソコン右横の引き出し4つ。あとは家にあるものを総動員しています。
上段には、それぞれ子どもたちの思い出ボックス(作品集)、季節のオーナメントや工作グッズなどを項目ごとに分けて収納。
中段右は、書類や文房具、カメラなどを収納。
中段真ん中は、パソコン本体やパソコンに使うケーブル、インクなど。黒い箱にはパソコンで使用するものを項目に分けて収納。100均一の箱にラベルをつけてわかりやすく。
パソコンは引き出せるようにキャスターをつけているので、使う時だけ引っ張るように。
ぐいーん
中段の左はプリンターや印刷用紙など(一番上の木の箱には夫のノートパソコンが入っています)
もともと押入れなので、机として使用するには少し高いのですが、子どもたちのイスを貸してもらって一番高くするとちょうどいい!
立って作業するにもちょうどいい高さなので、長時間のパソコン作業で座るのが嫌になった時や、座るほどでもないちょっとしたチェック作業の時には、こんなふうにしています。
さっと作業ができるので、家の事務作業も滞りにくくなったこと、収納場所がはっきりしているので「あれどこだ」の心配もないので、頭の交通整理もできました。
これから、子どもたちの成長と共にパソコンに触れる時間も増えてくると思うので、ワークスペースをここに作れて良かったと思っています。
今回実感したのは、無印良品の収納グッズの秀逸さ。何年も使っていますが、買い足してもちゃんと前のものとフィットしたり、スタッキングできたり。サイズに統一感があるので「ここが合ってない!」というストレスもありません。
子どものものって、やってみないとどの収納がベストかわからないし、成長と共に収納スペースも増やさざるを得ないので、子ども部屋にこそ無印良品の収納だなぁと思いました。
今回、子ども部屋とワークスペースの収納見直しをして、一番の変化は子どもたちのお片付けへの意識です。今まではこちらが声をかけてしぶしぶ片付けることも少なくなかったのですが、今では少し散らかったら「あ、片付けよう」と自主的にやるようになりました。自分のスペースが散らかることが「いやだな」「きれいにしたいな」と思うのかな?今までは「共用」だったので、なかなか責任感が持てなかったのかもしれませんね。
あとは、時間にゆとりが持てていること。
うちの子どもたちは本当にマイペースで、時間配分を考えずにのんびりしたり何かしている途中で違うことをしだしたり…。その特性はまったく変わっていないのですが(笑)、部屋をととのえてからは準備をしっかりするようになったので、あたふたとしている時でも、ちゃんと時間内にこなせるように。
私と一緒で頭の中が忙しいふたり。すぐに脱線してなかなか物事をこなせないことも多いのですが、そういう特性を「直す」ことはなかなか難しいですよね。「どうしてすぐにやらないの!?」と叱っても、本人たちはどうすればいいのかわからないんですよね。(何度感情的に叱ったことか…)
私ができることは、子どもたちの特性をカバーする他の方法を探すこと。
特性があったとしても、時間を守らなかったり人に迷惑をかけたりしていいということではないという話をして、「時間がかかるなら、準備をしっかりやっておこう」という約束をしました。
私は、
・子どもたちが準備をしやすいように、ものの定位置を作って、出し入れしやすい収納を心がける。
・きれいをキープできるようにお気に入りのものやお掃除グッズなども準備して、自分たちで整える意識を作る。
・ポイポイとなんでも詰め込んでもいいざっくりした収納の場所も準備する。
今回は、この真ん中のベル型のハンドクリーナーを購入してから、ふたりの意識が変わりました。「消しゴムのカスをそのままにしない」というワンアクションが、きれいな状態をキープしたいという気持ちにつながってくれたような気がしています。
部屋が整ったことで準備をしっかりできるようになり、結果的に時間にゆとりが生まれるようになりました。
今回の収納見直し大作戦で、私も子どもたちも自分のウィークポイントと向き合いつつ、それを少し補ってくれる収納づくりができたのではないかなと思っています。
長くなってしまいました。収納見直し大作戦のコラムはいったんおしまいにしますね。他にも見直す場所はたくさんありますが、ちょっと休憩。
来週は桃の節句ですね。
さて、わが家は何しよう?
→ 前回の記事【収納見直し大作戦「玄関収納:役割りの見直しと整理」】
馬狩まどか うまかりまどか
自然豊かな北海道の石狩平野で、ご主人と2人の娘さんと一緒にスローライフを楽しむ。DIYで住まいを心地よい空間に模様がえしたり、季節の行事を家族で楽しんだり、日々のことをinstagramで発信。
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