青柳啓子さんの愛用品「アスティエ・ド・ヴィラット」のチョコレートカップ
2022.3.7
『私のカントリー』の連載で、ふだんの暮らしに役立つ素敵な愛用品を教えてくれる青柳啓子さん。『私のカントリーNo.115』では、寒い季節に欠かせない電気ポットを紹介してくれました。みなさまもチェックしてみてくださいね。
ライフクリエーター青柳啓子さん
https://www.facebook.com/AoyagiKeikoFanPage/
ガラスケースにぽつんと置かれたチョコレートカップ。その姿はまるで、美術館にいるような情景でした。
これがチョコレートカップ。スミレのように背が低く、小さく楚々とした花が似合う。
もう10年前になるでしょうか。東京・代官山にできたばかりの「アーツ&サイエンス代官山店」に、迷いながらようやくたどり着いたとき。私を迎えてくれたのは「アスティエ・ド・ヴィラット」の”チョコレートカップ”という名のカップでした(今は”ショコラカップ”と呼ばれています)。真っ白なほうろうのような質感、手の跡が感じられるゆがんだ形、それでいて洗練されたデザイン……。美術館にあるようなガラスケースにぽつんと置かれた器が、私の目をとらえて離しませんでした。
これに、花をいけてみたい。1客8,000円はお財布に痛かったのですが、使い心地への妄想力のほうが勝り、思いきって購入。ドキドキしながら胸に抱えて持ち帰ったのを覚えています。そして家で包みを開けてテーブルに置くと、部屋の空気がガラッと変わったのがわかりました。ここまでの経験は初めてです。それ以来、私にとって「アスティエ・ド・ヴィラット」は、気分の上がるときめきの器です。
少しずつ気に入ったものを集めてきました。季節の花をコーディネートしたり、昼下がりのティータイムに、クリスマスはもちろん、お正月には黒い漆器と合わせたり。日本のものとも相性がよくて、10年たった今も変わらず、懐の深さを感じます。
撮影/宮濱祐美子
『私のカントリーNo.100』掲載
商品情報は掲載当時のものです。
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