【青柳啓子さんの素敵な暮らし】「ヤコ」のオーブン陶土

青柳啓子さんの暮らし方

2022.4.4

『私のカントリー』で愛用品を紹介する連載が好評のライフクリエーター・青柳啓子さん。3/31発売予定の次号ではアイデアあふれるクラフトについてのお話です。ぜひ、ごらんください。



ライフクリエーター青柳啓子さん


https://www.facebook.com/AoyagiKeikoFanPage/



形のない土から、形のあるものを生み出すために、私の場合は「これを作りたい」という意思を心のなかにしっかりと描くようにしています。


 久しぶりにオーブン陶土を手にして、「私って陶芸への思いが強まっているんだな」って、あらためて思いました。撮影用に新作を作っていると、主人が「楽しそうだね」と声をかけるくらいです。最初に陶芸にはまったのは学生時代で、そのあとはOL時代、結婚してからも教室に通い、40代で再チャレンジ。ただただ、自分で作った器に自分の料理を盛りつけたい……。その一心で、いくつもの器を作ってきました。そこまでの魅力を言葉で表現すると、「無の土から有のものを作り出す」こと。そして、熱や炎の力で作品に仕上がったときに覚える達成感、でしょうか。 


 今、陶芸へと気持ちが動いたのは、以前、『私のカントリー』の連載企画で紹介した南仏のデザイナー、ジャクリーヌ・モラビトさんのインテリアに、木製キャンドルスタンドを見つけたからでした。中世を彷彿させるフォルムに魅せられ、それを再現したくなったのです。本来なら木で作ればいいのでしょうが、木を削るより、土を削るほうがたやすく、何より、土の感触を味わえます。そして、このオーブン陶土なら、家のオーブンで焼けるので、ハードルが低いのです。


 時をかけ、土に向かうひととき、なんて贅沢なのでしょう。


「ヤコ」のオーブン陶土で作るキャンドルスタンド



作りたいものの形をしっかりと描いてから作るのが、上手に仕上げるコツ。そのために型紙を用意しました。オーブン陶土「工作用」を使用。オーブン陶土は、土の性質は本格的な陶土と変わらず、作業もまったく同じです。



1 型紙を当て、年尾を切り取る。



2 粘土をつなげ、作りたい高さにする。



3 最終形よりやや太めに基本の形を作り、半乾きにする。



4 飾り用のリーフを型抜きする。



5 3に4を貼りつける。



6 かきベラで削ってデザインを施したら、充分に乾燥させる。



7 乾燥したら180度に予熱したオーブンで約1時間を目安に焼くと、石のような質感に焼き上がる。



8 色塗りをする。グレーベースに淡いピンクなど5色ほど混ぜて、中世の雰囲気に。


 


『私のカントリーNo.103』掲載  撮影/宮濱祐美子


※この記事は掲載当時の情報ですので、現在は変更されている場合があります。ご了承ください。


 


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