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【物語のある雑貨】おしゃれな人の暮らしのスタンダード②(前編)



Comehome!

2022.6.1

何を選べば幸せかを見極め、自分のスタンダードを探すーー。そうして心地のいい住まいを手に入れた人たちのストーリーをお届けしています。前回①に続いて登場する2人目は、旅先や山で見つけた可愛いものたちで部屋を彩る多田さん。「素敵な巡り合いに囲まれていると、私には私の物語があることを楽しみながら暮らせる気がするんです 」。そんな想いから生まれる、多田さんの〝スタンダード〟についてうかがいました。


この記事は、Come home! vol.67より抜粋しています。 


かけがえのない出会いを集めて
物語のある暮らしを
〈多田奈央さんのスタンダード 〉


木の家具や竹のかごなどナチュラルな素材中心の茶系ベースなわが家。そこにラグや布ものでビビッドな差し色を組み合わせるのが好き。海外のカラフルな民芸品がなじみます。


「帰りたくなる家」。シンプルながら、これが私の部屋づくりのテーマ。生きていれば楽しいことばかりじゃなくて、自分にがっかりしてしょんぼりすることも当然あって。私にとって家は、そんな気分を受け止めてくれる、ほっとできる場所であってほしいんです。


☑︎大切なものは手に取れる形で
そばに置いています


読みたいときにさっと取れるよう、本棚はリビングの真ん中に。

本は紙でもつ派。書店に足を運び、手に取って本を選ぶのが昔からのマイルール。本との出会い自体が大切だから、手放せずにいます。

母から譲り受けたアジアのかご。 母とは好みが近く、選ぶものがいつも似ていて。

ニット帽や手袋をよく編んでくれた母の影響か、私も編み物をするように。無心になれる大切な時間です。

小さなころから小石やどんぐりを拾うのが好きでした。今も形や色が素敵と思うと拾ってきちゃうんです。

古道具店に行った母がおみやげにくれたこけし。頭のいびつさと表情がお気に入り。

道の駅で出会った木製きのこ。見つけた瞬間、 おうちに連れて帰ることに。


 仕事を終えて帰った私を出迎えてくれるのは、旅先で見つけた民芸品、河原で拾った小石、本屋さんで出会った素敵な本、誰かの愛用品だった古いもの…… 巡り巡ってわが家にやってきたものは想像をかき立てるものばかり。道の駅で見つけたおばあちゃんの手編みの靴下は、〝ひと目ひと目、どんな思いで編んだのかな〟とジーンとなるし、古道具に刻まれたキズから感じられるのは前オーナーの息づかい。山登りで見つけた松ぼっくりだって、〝これまで山でたくましく育っていたんだな〟なんて思えてきて。一つひとつに私 のもとにやってくるまでの物語があり、その物語の続きを私が作っている。そんなことを想像すると、ますます気持ちもあたたかくなって。そうして不思議な巡り合いで私のところにやってきたものたちが「おかえり。今日も頑張ったね」と語りかけてくれるような気がして、気持ちがリセットされます。素敵な出会いを集めたこの部屋に帰ると、出会った瞬間の気持ち、楽しかった思い出までまるごとよみがえって。嫌なことがあってもあたたかな気持ちになれるから、毎日11秒でも早く帰りたくなるんです。 


→「おしゃれな人の暮らしのスタンダード①」はこちら


※「おしゃれな人の暮らしのスタンダード②後編」は、6月6日(月)更新予定です。


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