「第43回丸の内ストリートギャラリー」開催中
2022.7.24
三菱地所株式会社と公益財団法⼈彫刻の森芸術⽂化財団は、芸術性豊かなまちづくりを⽬指して、1972年から丸の内仲通りを中⼼に、近代彫刻や世界で活躍する現代アーティストの作品を展⽰するプロジェクト「丸の内ストリートギャラリー」を展開。今年50 周年を迎えるにあたり、4 年ぶりとなる新作の設置や、⼀部作品の⼊れ替えを⾏いました。公式サイトでは、新作を展⽰したアーティスト4名のインタビュー動画の公開を開始しました。
今回の「丸の内ストリートギャラリー」では、丸の内仲通りをメインに、近代彫刻の巨匠の作品や世界で活躍する現代アーティストの作品19点(現代作家による新作5点、継続作品2点、⼊れ替え作品12点)を展⽰しており、丸の内を散策しながらアート鑑賞を⾝近に体感できます。
新作を展示したアーティストのインタビュー動画、作品19点の展示MAPは、公式サイトへ。
現代作家による新作5点
作品写真:小林茂太

⾈越桂《私は街を⾶ぶ》2022年 ⾈越桂は、⽇本を代表する彫刻家のひとり。⼈物の頭部には、教会、本、並⽊道が配され、記憶や思い、⾃然、個⼈の⼼の中にもある距離や空間的広がりを表している。パブリック作品としての希少さもさることながら、着彩されたブロンズ作品としては⾃⾝の初作品となる。作品が設置される場所の⽇の動きまでも考慮し着彩された⼈物像は、静謐さの中にも華やかさと上品さを感じ、時間や季節の移り変わりと共に、街の喧騒と静けさに寄り添いながら、通る⼈々に「記憶」や「想い」を語りかけるだろう。

中⾕ミチコ《⼩さな⿂を⼤事そうに運ぶ⼥の⼦と⾦ピカの空を⾶ぶ⻘い⿃》2022年 ⿂の泳ぐ⽔をスカートで⼤事そうに運ぶ⼥の⼦は妊婦です。すべての⼈は胎児だったから、この作品の主は⿂です。虚と実を⾏き来しながら、揺らぎの中で確かなモノを探すためには、やはり物質とそれが作りだす凹凸を⼿探りすることが⾃分には⼤切で、だから私は彫刻を作っているのだろうと思います。凹凸に起こる無数の反転が、⾒る⼈の⾝体を取り込 みながら、作品と⼀⼈⼀⼈の間に結ばれる関係を「唯⼀のもの」とする場所にしたいと思いました。

H&P.シャギャーン《Matching Thoughts》2022年 本作品はアンリ・シャギャーンとピエール・シャギャーンが2004 年にウィーンで制作した2枚の絵をもとに造られた⽴体作品である。当時の作品をベースに、単にビジュアルが⽬⽴つだけでないものを⽬指した。現代アートとしてはマテリアルも古く、⾰新的な造形ではないが、ディテールやその中に潜むエスプリに、2⼈がもっている近代彫刻へのリスペクトをどれくらい込められるかが課題であり、この2 体の彫刻に反映させている。

名和晃平 《Trans-Double Yana(Mirror)》2012年 3D スキャンしたポリゴンの表⾯にエフェクトをかけ、そのデータを再 び実体化する「Trans」は、2012年から続く彫刻作品シリーズ。⼈体モデルから読み取った情報が、質量をもつ物質に還元される過程において、流動性のある三次局⾯が⽣成され、情報データという表⽪をまとった⽴像が形作られます。影と実体、現実とヴァーチャルの境をさまよう「Trans」は、虚ろなエネルギー体となって、現代における存在のリアリティを問いかけます。

松尾⾼弘 《Prism“Dahlia+Peony”》2022年 ⼤⼿町ビルのエントランス左右2か所に設置された、光のインスタレーション。花の結晶として形作られたオブジェクト群は、ダリアとピオニーによる連作であり、空間に与える情感を対⽐的に構築する。透明なルーバー状のアクリルと、そのサーフェイスを群⽣するように咲くプリズムのフラワーは、⾵景と交錯しながら、太陽光の変化や⼈の往来の移り変わりを取り込み、都市とアートが溶けあいながらも、鮮やかな輝きを放ちつづけるタイムレスな作品とした。
第43回丸の内ストリートギャラリー
展⽰期間:〜2025年5⽉(予定)
展⽰場所:丸の内仲通り、丸の内オアゾ前、⼤⼿町ビル
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