【手作りの服と仲間たち】未来の私を育てる時間③



Comehome!

2022.7.11

子育て中心で忙しい日々を送っていても、50代を過ぎ、また自分と向き合う日が来ます。そのときのために楽しめること、人との縁を育てていけたら素敵ですね。 これまでの記事で、そうして未来の自分をこつこつと育てときめいている人の物語を紹介しました。ここで最後に登場するのは、洋服作家の菊池さん。大好きな洋服作りをきっかけに、ずっと付き合える仲間との出会いも生まれたそうです。


この記事は、Come home! vol.67より抜粋しています。


自分で作った服やバッグを身に着けて
イベントへ遊びに行ったのがきっかけで
手づくり好きの友達ができて――
いくつかの出会いが重なって
手作りユニット“ドロップ”を結成することに 
〈菊池 聡子さん〉


洋服作家になって18年。最近は仕事と家事を終えたあとに作業しています。

アトリエは約8畳。年数回ここで自宅ショップを開催。 数年後には喫茶店になっているかも。

プリーツの幅を間違えるなどの失敗を経て、今ではワンピースやブラウス作りが得意に。

母に教わりながら縫った娘たちの服は記念にとってあります。当時は可愛い生地を探すのも大変でした。


好きなことと出会ってから
時間のやりくりさえ楽しくて 
私の夢は両親が営んでいるような喫茶店を開くことでした。「また来るね」と いうやりとりが好きで、仕事をしながらお菓子とパン作りを習っていました。 結婚後、子育ても楽しみたかったから仕事をフリーランスに替え、母に教わりながら娘たちの洋服を縫うようになりました。その洋服作りが私の未来を変えたといっても言いすぎではありません。 初めて洋服を縫い上げたとき、パズルがパチンとはまったような快感を覚えて。 以来、夢中で服を作りつづけ、今では洋服作家になったんですから。 振り返ると、忙しかったけれど毎日が充実していて、手帳にスケジュールを書いたり、時間のやりくりをするのも好きになっていました。もちろん、好きなことを続けてこられたのは、夫と子どもたちの理解と応援があってのことですが。


結成して15年の “ドロップ” のメンバーは4人。イベント出店情報は、インスタグラムの@drop2007にて。


仲間との出会いで
子どもが巣立っても楽しみが
30代後半で素敵な出会いにも恵まれました。それが手作りユニット〝ドロップ〟 のメンバーたちです。結成して15年続いています。きっかけは、自分で作った服を着てハンドメイドのイベントに出かけたときに、仲間のひとりに声をかけられたこと。手作り好き同士だからすぐに意気投合し、一緒にイベントに出るようになり、仲間もふえました。子どもが風邪をひいてイベントに行けないときは「作品を送ってくれれば大丈夫!」と言ってくれて。楽しみを分け合い助け合える仲間ができたことがうれしかった。


手帳作りや刺しゅうアクセサリー作りが得意なNo.05*FACTORYさんの作品。

可愛いビーズアクセサリーはhalriraさん作。

華やかなプラ板製の花のアクセサリーはSOU +YA WARKSさんの作品。

イベントに着ていったのもこんな服。仲間と知り合わなければ、これほど長く続けられなかったかも。


子どもたちは、もう大学生と高校生。 巣立つのも時間の問題で寂しくもありますが、仲間がいるから大丈夫。「ママいつも楽しそうだね」って言われたらうれしいな。いろいろなイベントに出たいし、 喫茶店を開く夢も忘れていませんから。


→前回までの「未来の私を育てる時間」はこちら


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