【ナチュラルガーデン】小さな庭がくれる大きな幸せ(前編)【ハーブや果樹】
2022.8.8
【ナチュラルガーデン】が育む自然のありのままの姿は、美しさや安心感を与えてくれるもの。そんな庭が身近にあると、生活はぐっと豊かになるんです。これまでの記事では、そうした“庭がくれる暮らしの喜び”をテーマにお届けしました。今回より登場するのは、約20㎡と小さめの庭ながらも、ハーブや果樹などを植えて充実した日々を送る木庭さんです。
この記事は、Come home! vol.67より抜粋しています。
ハーブや果樹を育てて収穫を楽しんでいます
香りに癒やされたり、食べて味わったり
ガーデニングは広さではなく楽しみ方だと
この庭が教えてくれました
〈木庭亜希子さん〉

南向きの玄関先でガーデニングを楽しんでいます。じめっとした暑さに耐えられる宿根草を主役に彩り豊かな一年草をポイントに植えて。レンガや踏み石の一部はDIY。
私の庭づくりの原点は母。 屋根も壁も真っ白な家に色とりどりの花が映え、ご近所さんからも「きれいな庭ね」と言われていたのを覚えています。その母は私が中学生のときに亡くなり、母の大好きだった庭を守りたい一心で私も花を育てることにしました。 それまで当たり前に感じていた植物だったけど、手をかけることで、癒やしを与えてくれる存在なんだと知りました。母はカラフルな花が好きだったけど、私はハーブのような素朴な植物が好きということもわかりました。
香りのいいバラやミントも育てています

料理やお茶に使いたくて、ミントのほかレモンバーベナ、ローズマリー、タイム、セージなどのハーブを育てています。

こちらは花もちのいいインフィニティローズ。ニュアンスカラーのバラなら庭にもなじむんです。

斑(ふ)入りノブドウを壁面にはわせて。宝石みたいな薄紫、水色、白の可愛い実がつくんで す。

わが家では珍しい多肉植物のクラッスラ・クーペリー。野原に咲いていそうな小花がナチュラルガーデンにもマッチ。
ジューンベリーやイチゴなど
果樹がたくさん

グリーン中心の初夏の庭に彩りを添えてくれるのが果実の色み。ブラックベリーは形も可愛くて。ジューンベリー、イチゴなども育てています。

ブルーベリーはジャムにしたり、ヨーグルトに入れたりしても美味。
奥行き感を出すのには
立体的に飾るのがコツ

フェンスを利用してツル性の植物などをはわせたり雑貨を飾ったりして動きが出るよう工夫しています。
自分の庭をもてることになったのは8年前。だけど 20m²と狭く、大きな木も植えられなくて。そこで考えたのが高低差をつけることでした。 視線が上へと向くよう、ツルバラやヘンリーヅタなどを壁面にはわせて。花台に鉢植えを段違いに配置したら、立体感も出ました。工夫することが楽しく思えるようになると、狭さをプラスに考えられるようにもなりました。 最近、次女も「寄せ植えしたい」と言うように。私にとって庭は母の存在を感じる特別な場所。娘にもそうあってくれるとうれしいなと、一緒に楽しんでいます。
※次回(後編)は、8/10(水)に公開予定です。
→【ナチュラルガーデン】のこれまでの記事はこちら。
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