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【ナチュラルガーデン】手をかけないほうが近づく理想の庭(前編)【水やりの楽しみ】

Comehome!

2022.8.15

【ナチュラルガーデン】が育むありのままの姿は、美しさや安心感を与えてくれるもの。そんな庭が身近にあれば、生活も心もより豊かになります。これまでの記事では、そうした庭がくれる暮らしの喜びを感じながら暮らす2人の物語をお届けしました。本日よりご紹介する3人目は、忙しい日々の中でも、庭で過ごすひとときを大切にしている中村さんです。


この記事は、Come home! vol.67より抜粋しています。


庭でのいちばんの楽しみが水やり
水にぬれて色が深まった土と
みずみずしい葉とのバランスがきれいで
だから、どんなに忙しくても
欠かさないように決めています 
〈中村栄里奈さん〉


車通りの激しい道路沿いに立つわが家。樹木が塀代わりになり、外の騒がしさを忘れさせてくれるんです。


職場にあった花壇がガーデニングを始めるきっかけでした。暑いときも寒いときも黙々と育つたくましい姿を見ていると、励まされるような気がして。当時住んでいた家のベランダで、植物を育てはじめたんです。だんだん庭をもつことに憧れるようになり、 家を建てるときは建物より庭の広さを優先したほど。


奥行き感を出すために
回遊式のレイアウトに


回遊式のレンガの小道は、門扉から玄関まで植物を近くに感じながら歩けて散歩している気分になれるんです。


庭づくりで決めていたことがあります。それは自然の一部を切り取ったような庭にすること。田んぼや山がそばにある田舎で育ったから、色とりどりの花が並ぶ庭より、緑主体の庭のほうが心が落ち着くんです。緑とひとくくりにいっても深い緑、黄色がかった緑など植物にはいろんな緑があり、季節や時間によっても見え方が変わるから、見ていて飽きません。


可憐な花やブリキ雑貨が
緑一色の庭によく映えます


昔ながらの赤紫のホンアジサイも、宿根草を中心としたグリーン主体の庭で見ると美しさが際立ちます。

レッドバイカラーのコレオプシス。可憐な花の形が庭にさりげなく溶け込んでいます。

手入れもラクなベロニカファーストキス。くすんだピンク色の花がナチュラルな庭によくなじみます。

いちばんのお気に入りの雑貨は、中学生のときに購入したオイルランタン。庭に飾るようになってさびてしまったけれど、それもまた趣があって好きです。

プレートを立てて小道感を演出。

雑貨類は徐々にさびたり汚れたりしてもそれが味になるブリキや鉄のものをチョイス。ディスプレイするというより、自然とそこにあったようにラフに置いています。


眺めのいい場所に椅子を用意 


憧れだったパーゴラとベンチを置き公園のような雰囲気に。ベンチに座り、庭の植物と家を眺める時間が至福。



朝はバタバタと家事を済ませて仕事に向かい、夜も料理や片づけに追われてゆっくりとすごせる時間がない私。こまめに植物の世話をできなくて、雑草が生えたり、隣に植えた植物を覆うように育っていたりしても、ついそのままにしてしまうこともあって。 でも、それこそ自然そのものの姿。手をかけすぎないくらいがちょうどいいって、この庭から学びました。 そんな庭での楽しみが水やり。水を含むことで土の色が深まり、みずみずしい葉が映えてきれいなんです。湿った土の匂いも心地よくて。いつもバタバタだけど、冬以外は水やりを欠かしません。その時間が心も整えてくれ、リフレッシュできるんです。 


次回(後編)は、8/17(水)に公開予定です。


→【ナチュラルガーデン】のこれまでの記事はこちら


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