身近にある小さな花と緑を日々の暮らしに(後編)
2020.9.17
庭や散歩道で可愛い草花を摘んでは、季節のかけらをちりばめるように
家のあちこちに飾っています。ほのかな香りに気づくのも楽しくて
分野三鈴さん
小さな花や緑をちょこっと飾るのが好き

わが家ではテーブル のまわりや飾り棚に限 らず、窓辺やキッチン、 パーテーションにも花 を飾ります。

木のぬ くもりたっぷりのサン ルームは、少し緑があ るとさわやかな空間に。
私の植物好きの原点は、森にすむネズミの一家を描いた絵本。赤い木の実とポップコーンを数珠つなぎにして、クリスマスツリーを飾るシーンが印象的で、植物で暮らしを彩る豊かさを知ったんです。
公園や庭で摘み取ってきた植物は、家のあちこちに飾ります。楚々とした小さな花が好みなので、全体の存在感は薄め。でも、花がそばにあるだけで空気がすがすがしくなる気がするから、欠かせません。花瓶に挿すだけでなく、窓に張りつけたり、布や雑貨とアレンジしたりと楽しんでいます。なかでも、ガラス容器に植物を閉じ込めるのがお気に入り。まるで、中の時間が止まってしまったかのような趣に、魅せられてしまうんです。
テーブルの上に美しい花があるとものを置かなくなるし、インテリアもきれいにしようと心がけるから不思議です。3人の子育てに追われる毎日は、目がまわる忙しさだけれど、そんなときだからこそ、植物を飾って心にゆとりをもちたいなと思っています。

植物好きなのは この絵本の影響
芭蕉みどりさんの『ふゆのよるのおくりもの』 (ポプラ社刊)。ティモ シーとサラという2匹 のネズミが主人公です。
可憐な愛らしさが引き立つ小物や花器と合わて

ふだん使いの ポットやカップで
春は華やかなアレンジも楽しみたくて、ガラスの茶器にブーケをアレン ジしてテーブルへ。

アンティークの糸巻きを一輪挿しに
糸巻きの軸に、オレガノなどの小さなドライグリー ンを挿しました。

プレートの上に 花をアレンジ
趣のあるアンティークのプレートなら、花を浮かべる だけで絵になります。

裁縫箱に眠っていた 刺しゅう枠も活用
刺しゅう枠は小さな花を目立たせるのにぴったり。 麻の布につま楊枝で穴をあけ、レースフラワーやホトケノザ、公園で摘ん だ緑などの茎を通し、裏側でテープどめしています。裏から霧吹きで湿ら せると長もち。

100円のかごがぴったり
かごの中に耐水性のおかずカップを入れ、ムスカリの球 根と吸水スポンジを入れて花をアレンジしました。

ブドウのツルもいい感じ
庭のスカビオサをブ ドウのツルとアイビーのリースで引き立てました。
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