• TOP
  • 暮らし・収納
  • 【防災×キャンプ】楽しみながら始める備える暮らし「暮らしに役立つキャンプギア」

【防災×キャンプ】楽しみながら始める備える暮らし「暮らしに役立つキャンプギア」

2022.8.22

感染症の蔓延、たび重なる自然災害は、暮らしを楽しむことを自重させる風潮も、もたらしました。そして、非常時の備えについても情報があふれているなか、はたしてそれが充分なのか、実際に役に立つのか、不安を抱えながら過ごしている方も多いのでは? そう、備えているだけでは「もしも」の時に使いこなせないのです。だからこそ今、日常から始める“楽しく備える暮らし”を! その鍵となるのは、アウトドア。日常生活と防災の意識を結びつける道具とスキルを伝え、心豊かに生き抜く術を、アウトドアと防災のプロ・寒川さん夫婦の暮らしに学びます。


優れたアウトドア道具を日常で使いこなす。調理道具の場合


「アウトドアの道具やスキルを、本当に必要なときに役立てるためには、ふだんから慣れていてこそ」と、せつこさんは言います。「だから、わが家の道具にも日常用とアウトドア用の境目はほとんどありません。長年さまざま使ってきたなかで、防災にも活用できるものと、その使い方を見つけてきたんです」


 たとえばまな板。せつこさんはふだんの調理に、アウトドアでも使う各種の木製カッティングボードを使います。天然の木目も美しく、プレートとして料理を盛ったり、テーブル上でおつまみのチーズやハムを切ったりもします。食材を切るのも、包丁ではなくアウトドア仕様のナイフ。鍋やフライパンも同様に、家でも外でも使うものばかりです。鉄の「フライパンディッシュ」、柄がたためて野外にも持ち運びやすいホットサンドクッカーなども毎日のように活用。取っ手のないうどんすき鍋も、家でも野外でもしじゅう登場します。そのほか、スキレットやシェラカップ、メスティン、北欧の白樺カップのククサなど、アウトドアの定番グッズも寒川家のキッチンにはいくつも。保存用のジップ袋やラップなどの日用品も含めたすべてが、日々の道具でありアウトドアでも使い、防災グッズでもあるというシームレスな品々なのです。


 



木製のカッティングボードは形状もサイズもさまざまなものを持っています。自宅の食卓や庭でも、キャンプでも雰囲気よく使える道具。まな板としてだけでなく、料理を盛る、あるいはものをのせて運ぶのにも活用しているそう。50㎝角以上ある大きなタイプも持ち、大勢で囲んで調理することも。



自宅キッチンでは小ぶりのものをまな板として使用。簡単なメニューも、木のボードにのせれば引き立ちます。このほかにも数種類あり、キャンプには人数やメニューで使い分けています。



フライパン+皿というアイデアから生まれたフライパンディッシュは手触りのいい鉄製。火焚火のそばに置いて、料理などを保温しておくのも便利な使い方。手作りならではの無骨なクラフト感も魅力です。




「タキビズム(TAKIBISM)」は、焚火を愛する一さんと、鉄作家でもある槙塚鉄工所の槙塚登さんが、自分たちが必要とする道具を考えて作り出した国産ブランド。


https://upioutdoor.com/brands/takibism/


取材/秋川ゆか 撮影/飯貝拓司


8/26発売 『「サボる」防災で、生きる』 では楽しく備える暮らしのテクニックをたっぷりとご紹介しています。


 


寒川 一
災害時に役立つアウトドアの知識をキャンプ体験、防災訓練、書籍などを通して伝えるアウトドアライフアドバイザー。北欧のアウトドアプロダクトを多く扱う(㈱)UPIアドバイザー。アウトドアでのガイド・指導はもちろん、テレビ・ラジオ・雑誌といったメディア出演など、幅広く活躍中。東日本大震災や自身の避難経験を経て、災害時に役立つキャンプ道具の使い方・スキルを教える活動を積極的に行っている。著書『焚火の作法』『キャンプ×防災のプロが教える新時代の防災術』他。

寒川せつこ
北欧ソト料理家、UPIアドバイザー。スカンジナビアの自然と、豊かに暮らす人々との繋がりから、スカンジナビアのアウトドア文化を主に料理ワークショップを通して発信。レシピ提供したメディアは、「NHK 趣味どき!/たのしく防災!はじめてのキャンプ」、「メスティンレシピ」、「ソトレシピ」など多数。

今週の人気記事

Instagram

line

女性向けのナチュラルなインテリア情報誌です。子供や家族を前提とした
インテリア&家つくり情報を中心に、リノベーションなども紹介しています。
また、「暮らしのなかにある小さな幸せ」を大切に、
自分らしく、心地よく暮らすためのアイデアを紹介するインテリア雑誌です。

line