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コットンやリネンの布の手作りで、ぬくもりのある暮らし(前編)

2020.9.16

乾きの早いリネンのディッシュクロスや肌触りのいいガーゼで作ったスタイ
やわらかに光を通す蚊帳のカーテン――。
暮らしの布には、使う人、選ぶ人の美意識やささやかな願いがこもります。
優しさも、愛情も、励ましも布に託してわが家を彩ることができたなら
それはなんて素敵なことでしょうか。


布は、使って水を通してと繰り返すうち手になじみ風合いが出てきます。
こうして育っていく布は強くてしなやかで、私はそこに愛を感じるんです
奈須仁美さん


私が信頼をおく布はコットンやリネン


カウンターの目隠しカーテンは、模様 がえするたびに雰囲気に合わせて作り替 えています。

ランチョンマットとコー スターは多めにストックしておき、その 日の気分でコーディネートしています。

持ちのリネンで手作りしたキッチ ンクロス。大きさもバラバラでちょっとい びつだけど、使うほど手になじみ、愛着も 増します。



手縫いで仕上げたエプロン。 早く完成させることより、少しずつでき 上がっていく過程を楽しんで作りました。


子ども服からバッグまで基本は手縫いでちくちく


子どもたちのために作ったスタイ は、肌にやさしく、ザブザブ洗える ダブルガーゼで。

長女がまだおな かにいるときに作った猫の抱き人 形。右は長女をイメージし、赤いイ ンド更紗を使いました。

初めて作 ったワンピース。子ども服なんて夢 のまた夢だと思っていたから、達成 感もひとしお。

愛用のバッグは、 鮮やかなブルーをポイント使いに。


「自由に手を加えていいよ」と知人から築90年の古民家を紹介されたのが今から12年前。ボロボロでそのまま住める状態ではなかったから、夫と二人で約1年かけてセルフリノベーションをしました。


 そんなわが家に彩りを添えるのが、私が作る布小物。最初は節約のつもりが、いつしか手を動かすことそのものが楽しみに。キッチンやテーブルまわりで使うものから、寝具や服、バッグまで、身のまわりのものを少しずつ手作りするようになりました。


 私が特にひかれるのはリネンやコットンなどの自然素材。惜しみなくどんどん使うほど手になじみ、洗えば洗うほど風合いを増していくのがうれしくて。暮らしに寄り添い、少しずつ好みの風合いに育っていく様子は、まるでわが家の歴史を一緒に歩んでいるみたい。子どもたちがいつか大きくなったとき、布のやさしい手触りやぬくもりを思い出してくれたらいい――。そんな思いをこめながら、今日もちくちく針を動かします。


わが家は5歳の長男と 1歳の長女、夫との4 人家族。ランチョンマ ットやコースターは、 その日のメニューに合 わせて選ぶことも。


*後編に続きます


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