【防災×キャンプ】楽しみながら始める備える暮らし「アウトドアクッキング」
2022.8.23
感染症の蔓延、たび重なる自然災害は、暮らしを楽しむことを自重させる風潮も、もたらしました。そして、非常時の備えについても情報があふれているなか、はたしてそれが充分なのか、実際に役に立つのか、不安を抱えながら過ごしている方も多いのでは? そう、備えているだけでは「もしも」の時に使いこなせないのです。だからこそ今、日常から始める“楽しく備える暮らし”を! その鍵となるのは、アウトドア。日常生活と防災の意識を結びつける道具とスキルを伝え、心豊かに生き抜く術を、アウトドアと防災のプロ・寒川さん夫婦の暮らしに学びます。
薪の燻製香や時間さえも最高のスパイスになるアウトドアクッキングの醍醐味
アウトドアクッキングの食材や飲み物の買い出しは、キャンプ場にできるだけ近い場所で買うのが、新鮮な食材を手に入れ、行きの荷物を減らすための鉄則でしょう。野外で食べるものが定番のバーベキュー、あるいは缶詰・インスタント食品などばかりでは味けないし、飽きがきます。
せつこさん曰く、「非常時で食材も買えない場合以外は、朝昼晩のメニューを考えて、食べたいものを選べばいいんです。調理道具も火もあるんですから、アウトドアだからといって日常からかけ離れた料理を目指す必要はないですよ」
ご紹介するサーモンと牛肉のボードベイクステーキは、北欧のサーミ族が、開いたサーモンを板に固定して炙る方法と、水に浸した板で肉を焼くアメリカの流儀を合体した料理法なのだとか。木を熱して発する蒸気で蒸し焼きしたサーモンも牛肉も、ほのかな燻製香があって絶品です。
「焚火ボードベイクステーキ/サーモン&ビーフ」
用意するもの
薪(幅が広く平たい面があるもの)
材料(2人分)
生サーモンフィレ2切れ、牛肉フィレ200g、オリーブオイル、フレッシュディル・カルダモン・塩・粗挽き黒コショウ各適量
ディルソース
マヨネーズ大さじ3、フレッシュディル適量、ピクルス大さじ2、フライドオニオン大さじ2、コリアンダー少々
作り方
1.薪を水(分量外)につけておく(約60分以上)。
2.サーモン、牛肉にそれぞれ、塩・粗挽き黒コショウ、カルダモンをふる。
3.1を水から上げ、食材を置く面にオリーブオイルを塗り、2を置いたら、焚火の炎の熱で表面を焼く。
4.3の表面が焼けたら、薪ごと炎にのせ、中まで火を通す。
5薪ごと火から下ろし、ディルソースとフレッシュディルを添え、でき上がり。
★POINT 水につけた薪で焼くことで、蒸し焼きと燻製の効果があります。食べ終えたら薪はそのまま火にくべて。
時間でおいしさが増す、焚火料理の醍醐味。食材をのせて焼く薪が、そのまま皿代わりになるのも野外料理のワイルドな逸品です。
取材/秋川ゆか 撮影/飯貝拓司
8/26発売 『「サボる」防災で、生きる』 では楽しく備える暮らしのテクニックをたっぷりとご紹介しています。
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