コットンやリネンの布の手作りで、ぬくもりのある暮らし(後編)
2020.9.17
夫と世界じゅうを旅したときに見た、生活のなかの鮮やかな色彩。
そこに感じた前向きな力強さをパッチワークやステッチで取り入れたくて
奈須仁美さん
五感をフル活用して暮らしていたい。そんな思いをこめて

布のみみを撚 り合わせてロープに。

小さな端ぎれを縫い重ねたコース ター。ひとつとして同じものができな いのも手縫いの魅力。

お気に入り の布は色のバリエーションも多めに ストック。

よく使うのはチェック やドット柄。

十字モチーフはお気 に入りのひとつ。

旅先の写真を壁 に張って、布合わせのヒントに。

絵 本バッグにも端ぎれをコラージュ。

藍染め布や民族衣装のパーツなど、 旅の思い出をつなぎ合わせて巾着に。 「CHAPORA」という名前で作品の販売 もしています。instagram@chapora92
学生時代に海外留学を経験し、いつかは海外で暮らしたいと夢みていた私。世界じゅうを旅してみたくて、夫と二人、約2年半をかけてアジアや中東、ヨーロッパなど、27カ国を訪れました。
針を動かしながらいつも頭に思い浮かべるのは、旅先で目にした風景や匂い、音、鮮やかな衣装を身にまとった人々。それらが創作意欲をかき立てたり、色づかいのヒントとなったりしています。
布合わせをするときは床いっぱいに端ぎれを広げ、そのなかから思いのままに手に取り、つなぎ合わせていきます。定規でいちいち測ったりしないから、形も大きさもバラバラ。でも、それが個性になることも旅が教えてくれました。
手を動かす時間そのものを楽しみたいから、基本はすべて手縫い。“作りたい”という思いがあふれて、手が追いつかないこともしょっちゅうですが、布の手触りを確かめながら、ひと針ひと針刺すことで、そこに生命が宿り、物語が生まれる気がしています。

アトリエのカーテン。 定規は使わず、隣の布 と縫い合わせてはカッ トして、思いのままに つなぎ合わせました。

ここが私のアトリエ。 古家具や手作り家具を 使い勝手よく配置。子 どもが眠ったら、心ゆ くまで手を動かします。
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