• TOP
  • 暮らし・収納
  • 【9月の花】ニュアンスカラーでいけるダリアとトルコキキョウ

【9月の花】ニュアンスカラーでいけるダリアとトルコキキョウ

増田由希子の花と器のいい関係

2022.9.7

この連載では、フラワースタイリストの増田由希子さんにナチュラルなインテリアに似合う季節の花とその特徴や扱い方、アレンジしやすい花器について教わります。第5回は秋の花のなかから「ダリア」と「トルコキキョウ」のアレンジをご紹介します※この記事は、2021年8月発行のCome home!vol.65の一部を抜粋しています。


9月のほかのお花はこちらから→白バラ


ベージュがかった大輪のダリアはそれだけで秋らしい雰囲気
ツル性の緑を垂らしてバランスよく



春から夏の草花に変わって、秋には質感にぬくもりを感じるもの、深い色みやニュアンスカラーの草花が多く出まわり、季節の移ろいを見せてくれます。なかでも私が気に入っているもののひとつがダリアの「カフェオレ」。くすみを帯びたアプリコットカラーが素敵。花が大きいので丈の高い花瓶を合わせ、花を寄せたのとは反対側にテイカカズラを垂らしてバランスをとっています。チョコレートコスモスを添えて色を深めることで、秋らしくシックなアレンジに。


一輪で華やぎをもたらす大輪の花が魅力



ダリアは初夏に咲きはじめ、秋に花の盛りを迎えます。種類が多くて、花顔もサイズもさまざまです。今回アレンジした「カフェオレ」はニュアンスカラーの美しさはもとより、人の顔が隠れるほどの大輪の花が魅力。直径10㎝ほどのマム(写真右)と並べると、その大きさがわかりますよね。ダリアは水揚げがよいのでⅠ種で飾るときは花瓶の水は少量でいいけれど、今回合わせたテイカカズラは水が好きなので花瓶の水はたっぷりと入れています。


ダリアの茎は中が空洞になっています。切り口がつぶれると水が濁るので、ていねいに真横にスパッと切りましょう。


ニュアンスカラーの花瓶を合わせてトルコキキョウを秋らしいアレンジに



 この時期、花屋さんに様々な種類が並ぶトルコキキョウ。写真のトルコキキョウ・ウェーブクラシカは、アンティークのような趣のある色合いがインテリア好きのの心をくすぐります。スプレー咲きなので、もとの咲き方のバランスを見ながら茎の長さを調整しました。合わせた花材は、シックなピンク系のリシマキアとオンシジューム・シャーリーベイビーアロマスカイ。花とツルのアレンジのバランスや、合わせる花材で色を深めているのは、ダリアのアレンジと同じです。花色の持ち味を生かしてシックにいけたかったので、ローズピンクのガラスベースをセレクトしました。


花器選びのコツは? 一般的に、花をいけやすい花瓶の色とサイズについて


今回のアレンジにかかわらず、花瓶は高さ15~17㎝、口の直径が10㎝前後のものがアレンジをまとめやすく、おすすめです。色付きのガラスベースを選ぶなら、グリーンやオレンジ、ピンク系が多くの花と合わせやすく、活躍してくれます。このほか、 茶色の花瓶は黄色や白、グリーン、ブルーの花と好相性です。


 


次回は、【秋の花】ケイトウ。10月5日(水)投稿予定です。


この連載の過去の記事はこちらから
芍薬をユーカリと合わせて洋風にいける
アジサイに葉物を添えて清涼感のあるアレンジに
ハーブをいけて香りを楽しむ 
さわやかな白バラに実ものを添えて秋を感じるアレンジに


 


 


 


Profile

増田由希子
フラワースタイリスト。NHK文化センター講師、オリジナルワイヤー花器の製作など幅広く活動中。『暮らしを美しく飾る花図鑑』(家の光協会)『毎日の暮らしに、似合う花を』(KADOKAWA刊)『花1 本から素敵に飾る 初めてのフラワーレッスン』(家の光協会刊)など著書も多数。
Instagram@nonihana_はフォロワー23.3万

今週の人気記事

Instagram

line

女性向けのナチュラルなインテリア情報誌です。子供や家族を前提とした
インテリア&家つくり情報を中心に、リノベーションなども紹介しています。
また、「暮らしのなかにある小さな幸せ」を大切に、
自分らしく、心地よく暮らすためのアイデアを紹介するインテリア雑誌です。

line