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【防災×キャンプ】楽しみながら始める備える暮らし「もしもの時に役立つ! アウトドアクッキングと非常食」 



2022.9.13

感染症の蔓延、たび重なる自然災害は、暮らしを楽しむことを自重させる風潮も、もたらしました。そして、非常時の備えについても情報があふれているなか、はたしてそれが充分なのか、実際に役に立つのか、不安を抱えながら過ごしている方も多いのでは? そう、備えているだけでは「もしも」の時に使いこなせないのです。だからこそ今、日常から始める“楽しく備える暮らし”を! その鍵となるのは、アウトドア。日常生活と防災の意識を結びつける道具とスキルを伝え、心豊かに生き抜く術を、アウトドアと防災のプロ・寒川さん夫婦の暮らしに学びます。


キャンプではどんなメニューを作る?


アウトドアで食べるものが定番のバーベキュー、あるいは缶詰・インスタント食品などばかりでは味けないし、飽きがきます。


「非常時で食材も買えない場合以外は、朝昼晩のメニューを考えて、食べたいものを選べばいいんです。調理道具も火もあるんですから、アウトドアだからといって日常からかけ離れた料理を目指す必要はないですよ」(せつこさん)


 冷やしておくべき食品や飲み物は、エコバッグ代わりに持参する「シアトルスポーツ」のソフトクーラーへ。氷と一緒に入れておけば、翌日でも保冷性能が続くすぐれものです。


 調味料もふだんから使い慣れたものを小分けして持って行けば、味つけの感覚に迷うことがありません。


非常食に何を選べばいい?



「レトルト食品や缶詰よりもかさばらなくておすすめなのは、フリーズドライ食品やカップスープ、乾物、ドライフルーツやナッツなど非常食にもなる軽い食品ですね。キャンプにも自宅の常備品を持って行き、食べながら補充して賞味期限切れを防ぐ〝ローリングストック〟を」


味噌汁やスープ類だけでなく、カレー、おかゆなど多彩。お湯さえあれば簡単に温かい食事ができるし、近年の製品は味もよく、バラエティ豊富で飽きがきません。



「ラム酒やウイスキーもキャンプに持って行きます。料理の風味付けにもなるし、蒸留酒は傷口や道具の消毒にも使えますよ」


持ち出し用は小瓶を選ぶとかさばらないので、おすすめです。


日ごろ家にストックしてあるものを上手にアウトドアクッキングに生かし、もしもの時にも使いこなせるように。こんなふうに楽しみながら実践を重ねていくのが「防災キャンプ」の考え方でもあります。


取材/秋川ゆか 撮影/飯貝拓司


8/26発売 『「サボる」防災で、生きる』 では楽しく備える暮らしのテクニックをたっぷりとご紹介しています。

 



 


寒川 一
災害時に役立つアウトドアの知識をキャンプ体験、防災訓練、書籍などを通して伝えるアウトドアライフアドバイザー。北欧のアウトドアプロダクトを多く扱う(㈱)UPIアドバイザー。アウトドアでのガイド・指導はもちろん、テレビ・ラジオ・雑誌といったメディア出演など、幅広く活躍中。東日本大震災や自身の避難経験を経て、災害時に役立つキャンプ道具の使い方・スキルを教える活動を積極的に行っている。著書『焚火の作法』『キャンプ×防災のプロが教える新時代の防災術』他。

寒川せつこ
北欧ソト料理家、UPIアドバイザー。スカンジナビアの自然と、豊かに暮らす人々との繋がりから、スカンジナビアのアウトドア文化を主に料理ワークショップを通して発信。レシピ提供したメディアは、「NHK 趣味どき!/たのしく防災!はじめてのキャンプ」、「メスティンレシピ」、「ソトレシピ」など多数。

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