【防災×キャンプ】楽しみながら備える暮らし「おうちキャンプのススメVol.2」
2022.10.3
感染症の蔓延、たび重なる自然災害は、暮らしを楽しむことを自重させる風潮も、もたらしました。そして、非常時の備えについても情報があふれているなか、はたしてそれが充分なのか、実際に役に立つのか、不安を抱えながら過ごしている方も多いのでは? そう、備えているだけでは「もしも」の時に使いこなせないのです。だからこそ今、日常から始める“楽しく備える暮らし”を! その鍵となるのは、アウトドア。日常生活と防災の意識を結びつける道具とスキルを伝え、心豊かに生き抜く術を、アウトドアと防災のプロ・寒川さん夫婦の暮らしに学びます。
秋のおうちキャンプは焚火とダッチオーブンクッキング
アウトドアクッキングは、バーベキューだけではありません。じっくりと焚火の熱で火を通す鍋を使ったメニューもおすすめ。今回は、秋にぴったりなダッチオーブンのアウトドアクッキングをご紹介しましょう。
薪の上に鍋を安定させるスタンドを置いたら、ダッチオーブンを充分に加熱して、準備はOK。好みの下味をつけた丸鶏を入れて、全体に焼き目をつけていきます。
全体にこんがりと焼き目をつけたら、ふたをして、約2時間ほど、じっくりと蒸し焼きにしていきます。
焼いている間は、のんびりと。
寒川さん宅の庭に設けたウッドデッキやハンモックで、思い思いの時間を過ごします。秋の日ざしのなか、風に吹かれていると、夏の暑さのもとでのアウトドアとはまた異なる開放感を感じます。
焼き上がったチキンは、外はこんがり、中はふっくらジューシーで絶品のお味! 寒川さんが慣れた手つきで切り分けてくれます。
涼しくなった秋だからこそ、のんびり調理ができるダッチオーブンのメニューがぴったりです。
焚火があれば、おつまみもデザートもできる!
デザートは焼リンゴ。とろ火で火を通したリンゴは、とろけるようで実に甘い。焚火と時間がおいしさのスパイスになるメニューで、アウトドアの時間がより楽しくなります。
鍋で調理をしながら、同時に串も焼けるのが焚火のメリット。焼き上がりまでのおつまみも一緒に作れるのがうれしいところ。
日が暮れるまで、のんびりと焚火を楽しむ時間。自宅の庭なら、夕方から楽しむこともできるので、ぜひこの秋、おうちキャンプを開催してみませんか?
8/26発売 『「サボる」防災で、生きる』 では楽しく備える暮らしのテクニックをたっぷりとご紹介しています。
寒川 一
災害時に役立つアウトドアの知識をキャンプ体験、防災訓練、書籍などを通して伝えるアウトドアライフアドバイザー。北欧のアウトドアプロダクトを多く扱う(㈱)UPIアドバイザー。アウトドアでのガイド・指導はもちろん、テレビ・ラジオ・雑誌といったメディア出演など、幅広く活躍中。東日本大震災や自身の避難経験を経て、災害時に役立つキャンプ道具の使い方・スキルを教える活動を積極的に行っている。著書『焚火の作法』『キャンプ×防災のプロが教える新時代の防災術』他。
寒川せつこ
北欧ソト料理家、UPIアドバイザー。スカンジナビアの自然と、豊かに暮らす人々との繋がりから、スカンジナビアのアウトドア文化を主に料理ワークショップを通して発信。レシピ提供したメディアは、「NHK 趣味どき!/たのしく防災!はじめてのキャンプ」、「メスティンレシピ」、「ソトレシピ」など多数。
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