【10月の花】初秋にさわやかにアレンジするケイトウ

増田由希子の花と器のいい関係

2022.10.5

この連載では、フラワースタイリストの増田由希子さんにナチュラルなインテリアに似合う季節の花とその特徴や扱い方、アレンジしやすい花器について教わります。第6回は「ケイトウ」です。10月に入ってもまだまだ日中は暑い日が続いています。この季節によく似合う、秋の気配を感じつつもさわやかさを感じさせるアレンジをごらんください。※この記事は、2021年8月発行のCome home!vol.65の一部を抜粋しています。


この連載の過去の記事はこちらから
芍薬をユーカリと合わせて洋風にいける
アジサイに葉物を添えて清涼感のあるアレンジに
ハーブをいけて香りを楽しむ 
さわやかな白バラに実ものを添えて秋を感じるアレンジに
ニュアンスカラーでいけるダリアとトルコキキョウ 


 


秋におなじみのケイトウも
グリーン系ならさわやか
小さなバスケットを花器に合わせて



ケイトウは茎が見えない長さにカットし、かごのふちを花で隠します。こうすることで花器と草花の一体感が出ます。レモンマートルでボリュームを、上に向かってスクっと伸びるアスチルベで高さを出してバランスよく。背後にドライのガンソクをそえて秋らしさをもうひと押しプラス。


ケイトウはドライにして長く楽しんで



きれいな色合いのままドライになるケイトウは、花の少ない冬の間もインテリアに彩りを添えてくれる貴重な存在。ベロア地のようなぬくもりのある質感の花の下には、黒い粒粒した種がついています。ドライにするときは蒸れやカビを防ぐためこの種を取ってあげて。茎は太く平たい形で、見栄えはイマイチ。


あたたかみのある陶製の花瓶も似合います



ふかふかしたぬくもりのある質感が持ち味の花で、茎を隠したいという意味もあって、私はよくウォーム感のあるかごや、厚みのある陶製の花瓶に合わせます。写真の花瓶は陶芸家の尾形アツシさんのもの。こんなマットな質感の粉引(こひき)の陶器と合わせると、よりぬくもりを感じさせてくれて素敵です。


次回は、【11月の花】フランネルフラワー。11月2日(水)投稿予定です。


 


 


増田由希子

フラワースタイリスト。NHK文化センター講師、オリジナルワイヤー花器の製作など幅広く活動中。『暮らしを美しく飾る花図鑑』(家の光協会)『毎日の暮らしに、似合う花を』(KADOKAWA刊)『花1 本から素敵に飾る 初めてのフラワーレッスン』(家の光協会刊)など著書も多数。

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