「ターシャ・テューダーに憧れて」毛塚千代さん
2022.11.8
多くの書物や『私のカントリー』の連載をとおして、ターシャ・テューダーは私たちにたくさんの美しい言葉や暮らしのアイデアを教えてくれました。その自然体の生き方に感銘を受けた方は、決して少なくないでしょう。自分らしい暮らしのなかい、ターシャのエッセンスを取り入れて人生を楽しんでいる毛塚千代さんのライフスタイルをご紹介しましょう。
「美しい空を見ては感動し、毎日の食卓にも手をかけて。日々を大切に積み重ねていくことで人生は満ち足りるのだと思うんです」
住んでいる環境や家の形態は違うけれど、住まいや手作りをこよなく愛し、前向きに暮らす姿が、ターシャの生き方は彷彿させる毛塚さん。
「ガーデニング好きな姉と一緒に、初めてターシャさんのテレビ番組を見たときは感動の連続でした! 花壇の花を絶やさぬように咲く順番を工夫したり、その植物にとっていちばん居心地のいい場所を何年もかけて見つけてあげたり……。広大な庭の手入れや苦労をものともせず楽しんでいる姿に、圧倒されました」
なかでも毛塚さんが共感したのは、アーチやトンネルなどの華やかな演出を施さず、自然の美しさや風情を大事にした庭づくりでした。
「わが家のベランダは本当に狭いけれど、生まれ故郷を思い出して、できるだけ自然の風景に近づけたいと思っているの。生き生きとしたグリーン越しに見る青空は格別。空気が澄んでいるように思えて、ベランダに出ると思わず深呼吸したくなります」

「ひと1人がやっと通れる小さな空間だけれど、たくさんの幸せを届けてくれるの」

日ざしよけに手作りしたオーニングは、これで5代目。「日に透ける布の模様が素敵でしょ」
ターシャがドールを作っていると知ったのは、もっとあとのこと。「私は人形遊びはしないけれど、ドールの物語を思い浮かべるのは大好き。この子はどんな性格? どんなことが好きなの? と思いながら作ると、一人ひとり違った表情が生まれる気がするの」
一日じゅう針仕事をしていても、「楽しいから大丈夫よ!」と、涼しい笑顔。見る人の心を癒やし、なごませるドールには、毛塚さんの満たされた心がそのまま表れているようです。

若かりしころのターシャを思い浮かべて作ったファームママのドール。
『私のカントリーNo.112』掲載 取材/伊藤嘉津子 撮影/林ひろし
ドール作家・毛塚千代さん
インスタグラム@chiyo_kezuka
「私のカントリーフェスタ」にも参加します!
https://comehome-web.jp/special_cat/countryfesta/
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