「ターシャ・テューダーに憧れて」高津祐子さん

私のカントリー

2022.12.13

多くの書物や『私のカントリー』の連載をとおして、ターシャ・テューダーは私たちにたくさんの美しい言葉や暮らしのアイデアを教えてくれました。その自然体の生き方に感銘を受けた方は、決して少なくないでしょう。自分らしい暮らしのなかい、ターシャのエッセンスを取り入れて人生を楽しんでいる高津祐子さんのライフスタイルをご紹介しましょう。


「最も尊敬するガーデナーであり、暮らしのお手本。自分の庭で生まれたものを生かすターシャのスタイルは、私にとって永遠の憧れです」



 高津祐子さんのお住まいは、ターシャが終の住処としたアメリカ・バーモント州のような、自然豊かな奈良県の生駒山の裾野です。山の斜面を利用した庭は、春にはパステルカラーに色づき、夏になれば濃い緑陰、錦秋を経て一面の雪景色と、季節ごとに「衣がえ」。そこでお孫さんや愛犬が、のびのびと庭での時間を楽しみます。こんなターシャの庭を彷彿させる素晴らしい光景が、高津さん宅にはたくさん!


「ターシャは最も尊敬するガーデナーですが、庭づくりで意識したことはないんです。インテリアやガーデンデザインのような形ではなく、自然に寄り添って、自らの手でさまざまなものを生み出す、ターシャの生き方・心のあり方は私の永遠の憧れです」と、高津さんは言います。


 高津さんとターシャの出会いは、関連本が所狭しと書店に並び、デパートでターシャ展が催されるようになった20年ほど前のこと。古びたドレスを着て、素足で庭を歩く姿に釘づけになったときから、ターシャは高津さんの憧れの人になりました。



庭に咲くムラサキハナナは、こぼれ種でも充分に育つほど強健。「野の花のような風情が魅力的です」



スイセンを中心にした寄せ植え風アレンジ。春のターシャの庭のような一枚。



養蜂にも挑戦。蜂の巣箱は3個あります。高津さん宅の庭の草花に加え、生駒山に自生する野草や花木から、せっせと花の蜜を運んでくれたミツバチに感謝。


 


『私のカントリーNo.112』掲載 取材/河村ゆかり 撮影/石川奈都子


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