【ていねいな朝ごはん】暮らしを楽しむ人のキッチンをお手本に②(前編)
2023.1.23
「台所」は、そこに立つ人の生き方が反映される場所。眺めていると、何を大切にしたい人なのか伝わってきます。みなさんにとっては、どんな場所でしょうか?自分が何を求めるのか、あらためて模索するのもいいものです。そのためのヒントになるような、“台所時間が上手な人”を紹介しています。case1の「自然の循環を楽しむキッチン(前・後編)」に続き、今回より登場するのは森さん。食事をていねいに作りしっかりと食べることで、暮らしや心身を心地よく保っているそうです。
この記事は、Come home! vol.69より抜粋しています。
case 02 心と体を整えるキッチン
毎朝決まった時間に朝ごはんを作り
夜は一汁三菜でバランスよく食べる
嫌なことがあって心が乱れても
これさえできていれば
きちんとリセットできるんです
〈森 ななこさん〉

お気に入りのエプロンをきゅっと巻いて一日が始まります。リネン作家 HERHUE さんのエプロンです。
この家に住みはじめて1年、私の暮らしはずいぶん変わりました。それまで生活の中心にあったのは仕事。毎日くたくたで、家に帰ってからも考えるのは仕事のことばかり。ギリギリまで寝て、朝食も食べずに出勤するありさまでした。そんな私が、今は出かける2時間前には起きてお弁当を作り、彼と一緒に朝ごはんを準備。ていねいにコーヒーをいれ、 彼と朝ごはんをしっかり食べます。すると、 一日が心地よく始まるんです。
わが家の朝はこんな感じで始まります

作り置きしておいたスープを鍋に移しかえて温めます。

毎日欠かさないようにしているフルーツをカット。

休日に刻んでおいた野菜をサラダやサンドイッチに。

オニオントーストを焼き、仕上げにチーズを削って。このひと手間が心にゆとりをくれるんです。

お気に入りを並べている飾り棚。毎朝欠かさずいれるコーヒーの道具もここに。今日はどの器にしようかと選ぶのもささやかな幸せ。
毎朝一緒に食べることで
二人で共通の価値観をつくっている感じ
朝ごはんを食べるようになったのは彼の影響なのですが、 朝しっかりと栄養をとると、体調が全然違って。食べることは心と体を整えるうえで大事なんだとあらためて気がつきました。

小さなテーブルに2人分の食事を並べて。休日もバラバラな私たちにとって、朝ごはんは大切なコミュニケーションタイム。

彼も私と暮らすなかで果物や野菜を食べる機会がふえ、お互いの暮らしに変化が生まれています。
最近では、野菜とお肉でボリューミーなサンドイッチ作りに挑戦したり、フルーツをたっぷり使ってスムージーを作ったり。いかにおいしく、 野菜と栄養たっぷりの朝ごはんを食べられるかいろいろ試すのが楽しいんです。
キッチンを
元どおりに整えてから
仕事に出かけます

洗い物は洗剤を使わず、びわこふきんで水洗い。お気に入りの器だと、 洗い物も面倒くさく感じません。

洗い物はリネンのふきんの上に竹ざるを置いて乾かします。かごひとつで洗い物も楽しくなるのが不思議。
そうは言っても、仕事がある日の朝はあわただしいもの。だから休日には、お弁当のおかずや朝食用のカット野菜をせっせと作り置き。 包丁を握ってトントンしていると、気づくと夕方に。時間も忘れてしまうほど無心になれて、まるで住んでいるかのように一日じゅうキッチンにいるほどです。私にとって料理はオンオフを切り替えるスイッチのようなもの。 仕事で疲れていても嫌なことがあっても、料理を作っていったんリセットすれば、また新たな気持ちで前向きに頑張れるんです。
※【暮らしを楽しむ人のキッチンをお手本に②(後編)】は1月25日(水)11時〜公開予定です。
→前回までの記事 ①(前・後編)はこちら。
→「暮らし」に関するそのほかの記事はこちら。
→「キッチン」に関するそのほかの記事はこちら。
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